「ティファニーで朝食を」の夢が現実に、ティファニーがNY本店内にカフェをオープン(2017/11/11)
米高級宝飾店のティファニーは10日、ニューヨーク5番街の本店内に初めてカフェレストランをオープンした。朝食時から営業しており、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の夢が、1961年の公開から56年を経て現実のものになった。
ティファニー本店が、食器や革製品を扱う4階に10日、カフェレストラン「ブルー・ボックス・カフェ」をオープンした。創業180年のティファニーが、カフェレストランを開業したのはこれが初めてである。「カフェと4階フロアの改装は、ともに現代の贅沢な経験を表現している。このスペースは実験的だが経験に基づくものであり、新しいティファニーへの窓口だ。」と同社では声明を出して説明している。
ブルー・ボックス・カフェは、店舗の営業時間と同じく、月~土曜は午前10時から午後7時、日曜は正午から午後6時まで営業する。...
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ティファニー本店が、食器や革製品を扱う4階に10日、カフェレストラン「ブルー・ボックス・カフェ」をオープンした。創業180年のティファニーが、カフェレストランを開業したのはこれが初めてである。「カフェと4階フロアの改装は、ともに現代の贅沢な経験を表現している。このスペースは実験的だが経験に基づくものであり、新しいティファニーへの窓口だ。」と同社では声明を出して説明している。
ブルー・ボックス・カフェは、店舗の営業時間と同じく、月~土曜は午前10時から午後7時、日曜は正午から午後6時まで営業する。朝食やランチなどの食事やお茶を楽しむことができ、席によっては近くのセントラルパークを眺められる。天井、ソファ等の内装は、商品の包装や広告で使われる同社のイメージカラーの淡い青色「ティファニー・ブルー」で統一されている。また食器も同社製のものが使われており、高級感にあふれている。
メニューは季節毎に変わるが、朝食はクロワッサンとフルーツ、コーヒー、紅茶の他、バターミルクワッフル、スモークサーモン・ベーグル、アボカド・トースト等から1品選択し、税抜き29ドル(約3,300円)から、ランチはマッシュルームスープやチョップドサラダなどの前菜と、BLTサンドやポーチドサーモン等のメインから各1品選択するコースで39ドルから、ティーセットは、お茶に小ぶりのサンドイッチ、チョコレート等が付いて49ドル、といったメニューが味わえるという。
「ティファニーで朝食を」は1958年に出版された米国の小説家トルーマン・カポーティによる小説で、1961年にオードリー・ヘップバーン主演で映画化された。映画では、ドレス姿のヘップバーンが、ティファニー本店のショーウィンドウの前で、パンの朝食を取るシーンが冒頭にある。
5番街にあるティファニー本店は、トランプ米大統領の就任前の住居であったトランプ・タワーに隣接し、周辺の高級店舗同様、一時は厳重な警備のあおりで客足が遠のき、それ以降の業績に影響が出たとされる。感謝祭からのホリデーショッピングの時期の前に改装を図ることで、集客力の向上を図る狙いがあると見られる。
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米フォードが5年間で140億ドルの費用を削減、トラックやEVに投資を移す(2017/10/04)
米自動車メーカー、フォードのジム・ハケット最高経営責任者(CEO)は3日、同社の投資家向け説明会で、今後5年間に140億ドルの費用を削減し、設備投資については、セダンや内燃エンジン車から、トラックや電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)等の開発へと移していく方針を示した。多くの米国メディアが報じている。
ハケット氏は5月にCEOに就任したが、その際に、自動車業界がよりデジタル化、電気化していく中で、フォードの競争力をいかに高めていくかについて、100日後を目途に投資家に明らかにすると約束していた。これを受けて今回の説明会では、自動車事業での営業利益率8%の達成と、資本コストを超える収益を生み出すことを目標とすることを再び宣言し、2018年の財務予測については、1月に発表するとした上で、向こう5年間で140億ドルの費用を削減し、トラックやEV等に投資をシフトしていくことを明確化した。...
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ハケット氏は5月にCEOに就任したが、その際に、自動車業界がよりデジタル化、電気化していく中で、フォードの競争力をいかに高めていくかについて、100日後を目途に投資家に明らかにすると約束していた。これを受けて今回の説明会では、自動車事業での営業利益率8%の達成と、資本コストを超える収益を生み出すことを目標とすることを再び宣言し、2018年の財務予測については、1月に発表するとした上で、向こう5年間で140億ドルの費用を削減し、トラックやEV等に投資をシフトしていくことを明確化した。
ハケットCEOは、フォードは北米でトラックやSUV(スポーツ用多目的車)を販売する従来型のビジネスから潤沢な利益を確保しつつ、同時に新しい技術の開発にも取り組むと述べた。そのためのコストやリスクを分散するために、より積極的に他社との提携を組んでいくとして、自動運転技術を開発しているLyft社との提携を一例に挙げた。
同CEOの技術革新の計画では、2019年までに米国用の全車種に内蔵型モデムを装備し、2020年までに全世界で販売する車の90%につき、モバイルインターネット接続が可能となるようにするという。ちなみにGMでは、2015年以来、米国車にモバイルのブロードバンド接続機器を搭載し、全世界で約700万台の4GのLTE接続ができる車が走っている。
フォードの5年間にわたる140億ドルの費用削減については、100億ドルが原材料費、40億ドルがエンジニアリング費用であるとしている。2022年までにフォードは、内燃エンジン車への支出を約3分の1、すなわち約5億ドル削減し、その資金をEVやHVの開発に投入する予定だ。これは以前発表した計画の45億ドルに上乗せする。フォードは既に5年以内に13車種の新しいEV、HVを開発する方針を発表しており、2030年までにはEV、HV、内燃エンジン車の比率が、3分の1ずつになると予想している。
ハケット氏はまた、車種ばかりでなく、同一車種内での機能、装備や色などの組み合わせの絞り込みによる効率化や、工場のさらなる自動化やスペースの節約、車1台あたりの労働コストの低減等によってもコストを下げていくとしている。
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