ウクライナ戦争:帰国するウクライナ人難民が増加(2022/06/20)
国連の発表によると、ロシアのウクライナ侵攻以来、1300万人以上のウクライナ人が故郷を離れた。500万人近くが近隣諸国に避難し、800万人がウクライナ国内で避難生活を送っているとみられている。しかし、国外に避難したウクライナ人の中には、危険を顧みずウクライナに戻ることを選択する人が増えていることが報じられている。
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『BBC』によると、ロシア侵攻後、ウクライナ人は様々な国に避難した。最も多くの難民を受けいれてきたのは、ポーランド(約115万人)、ロシア(約113万人)、ドイツ(約78万人)、チェコ(約36万人)などとなっている。しかし、そのうちの何十万人もの人々が、戦争がいつ終結するのかが見えない状況の中にあっても、母国、特にキーウなどの都市に戻ってきているという。
国連は6月上旬までに、230万人以上のウクライナへの入国が確認されていると発表しているが、これは個々の難民の数ではないとしている。...
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『BBC』によると、ロシア侵攻後、ウクライナ人は様々な国に避難した。最も多くの難民を受けいれてきたのは、ポーランド(約115万人)、ロシア(約113万人)、ドイツ(約78万人)、チェコ(約36万人)などとなっている。しかし、そのうちの何十万人もの人々が、戦争がいつ終結するのかが見えない状況の中にあっても、母国、特にキーウなどの都市に戻ってきているという。
国連は6月上旬までに、230万人以上のウクライナへの入国が確認されていると発表しているが、これは個々の難民の数ではないとしている。ウクライナの国境警備隊は、1日に約3万人の人々が国境を越えて国内に戻ってきていると発表している。
首都キーウなど、開戦当初はロシア軍の進撃に脅かされていたものの、現在はより安全とされる地域に戻ってくる人が増えていると推測されている。キーウのクリチコ市長は5月、同市の人口は戦前の3分の2に戻ったと述べていた。
仏『レゼコー』紙によると、ウクライナ国境警備隊は6月上旬に、ウクライナ西部国境から入国した人の数が27日連続で、出国した人の数を上回ったと発表した。同紙は、6月9日の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のデータによれば、ウクライナを離れた730万人の難民のうち、230万人がすでに帰還していると伝えている。
仏ラジオ局『ヨーロッパ1』も、フランス領内にいる8万5千から10万人のウクライナ人の難民のうち、特に被災を免れた西部に住む多くの人々がここ数週間、帰国し始めていると伝えている。2月下旬にフランスに避難してきた36歳のアニアというウクライナ人女性とその家族は、同ラジオ局の取材に対し、家族との再会や国の再建のためにも、「地上で最も居心地の良い場所である祖国にある家」に近々戻りたいと話している。
一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領は最近、オンライン記者会見の際、「もし戦争が今日終わるなら、みんなに戻ってくるように頼むだろう。帰国してもらうことはウクライナのためになる。しかしまだ戦争中であるため、帰国するかどうかはウクライナ人一人ひとりの選択になる。」と述べている。
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ガソリン価格の急上昇で、通勤方法を模索するフランス人たち(2022/03/30)
燃料価格の上昇が始まって以来、多くのフランス人が車の相乗りや自転車による通勤に切り替えるなど、なるべく安く抑えられる通勤方法を模索している。
仏
『RMC』によると、ガソリン価格の爆発的な上昇によって、フランスでは車の相乗りのためのアプリで予約数が新記録を更新し続けているという。増加傾向は、燃料価格の上昇が始まった半年前から現れているという。
通勤用の相乗りサービスを提供するプラットフォーム「BlaBlaCar Daily」は、この半年間で50万人の新規加入者を獲得し、現在ユーザーは250万人にのぼる。業界2位の「Mobicoop.fr」も、サイトへの訪問者数が全国で22%急増し、特定の地域ではより顕著な増加を見せている。...
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仏
『RMC』によると、ガソリン価格の爆発的な上昇によって、フランスでは車の相乗りのためのアプリで予約数が新記録を更新し続けているという。増加傾向は、燃料価格の上昇が始まった半年前から現れているという。
通勤用の相乗りサービスを提供するプラットフォーム「BlaBlaCar Daily」は、この半年間で50万人の新規加入者を獲得し、現在ユーザーは250万人にのぼる。業界2位の「Mobicoop.fr」も、サイトへの訪問者数が全国で22%急増し、特定の地域ではより顕著な増加を見せている。オー・ド・フランス地域圏で30%増、フランス西部で38%増を記録した。
仏『ヨーロッパ1』によると、4月1日から燃料1リットルあたり15から18サンチーム(20円~24円)の割引が適用されることが決まっているものの、1リットルの価格が2ユーロ(約271円)を超えることもあり、多くのフランス人は、自宅から職場までの移動を相乗りに切り替えているという。BlaBlaCar Dailyのアドリアン・タオン社長は、特に「燃料費の爆発的な高騰」が起こった3月から、「週に数万人の加入者が、アプリに殺到して相乗りするようになった」と述べている。
仏『BFMTV』は、特に地方に住む車通勤の労働者がガソリン価格上昇の影響を受けていると伝えている。2名の女性と毎日車の相乗りで通勤しているポリーヌ・クージエさんは、「最初は電車で行こうと思っていたのですが、この地域の公共交通機関は壊滅的な状態です。安くないうえに(電車の時間が)勤務時間とまったく合いません。40分早く着きすぎるか、遅刻してしまいます。」と話している。ポリーヌさんはまた「経費のことも考えて、なるべく効率的な移動ができるようにしています。他の2人が出勤しない日は、ヒッチハイクすることまで考えています。費用を抑えるために、週に1日か2日は姉の家に泊まっています。」と話している。
南仏のニースに住む開業看護師のフランツ・ブセギさんは、自動車から自転車に乗り換えて、毎日午前7時から午後7時まで、ニースの街を縦横無尽に走り回るようになった。これで月に80ユーロ(約1万800円)節約できるようになった。しかし、体力勝負の日々が続き、遠方に住む患者さんの訪問を断らざるを得ないこともあるという。
一方、北フランスのムーズ県に住む28歳のオレリアン・ミノさんは小さな自動車販売店で働いている。通勤に1リットル2ユーロを負担することが難しいため、今の職場をやめて自宅に近い場所で仕事を探すことを決意した。3月11日に公開され、Tiktokで130万回以上再生されたビデオで、オレリアンさんはディーゼルの価格が収入の35%近くを占めることになり、「燃料の値段のために辞めるという選択をした」と語っている。BFMTVの取材に対してオレリアンさんは、「以前は、金曜や土曜の夜にレストランに行ったり、たまにはいい洋服を買ったりしていました。今はもう無理です。フランスで、人々がまともに生活するために働くのをやめざるを得ないのは恥ずべきことだ」と述べている。なお、交通費を差し引いた以前の給与よりも、失業手当をもらう方が月末に残る金額が多くなると見積もっている。
21歳のルイ・ジェネックスさんは、仕事を続けながら燃料費を削減するために、独創的な解決策を見いだした。先週の月曜日から、週に1、2回、馬に乗って15キロの距離を移動し、勤務先のレストランまで通っている。レストランのすぐ隣に馬の待機場所を用意した。BFMTVの取材に対してルイさんは、燃料価格の上昇に伴い、月額130~140ユーロ(1万8千円~1万9千円)のガソリン代は、1200ユーロ(約16万円)の給与では負担できない金額だと語った。そこでルイさんは毎朝、車で15分ほどの道のりを1時間半かけて通勤するようになった。ただし、馬が疲れないように、馬による通勤は週数回にとどめているという。
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