米NASA局長、中国との月競争を懸念(2023/01/03)
1日のインタビューで米航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン局長が、中国による南シナ海への進出を念頭に、中国の月進出に懸念を表している。
1月2日付米
『ビジネスインサイダー』:「NASA局長、中国は米を制し月領土を主張する恐れ」:
NASAのトップが、中国が米国との月面到達競争に勝ち月を占領しようとしていると述べている。
1日に発表されたポリティコとのインタビューで、米航空宇宙局のビル・ネルソン局長は、中国軍の南シナ海進出のようなことが、月でも起きる可能性を示唆。「米中は事実上の宇宙競争をしており、科学研究という名目で中国が月面での領土を主張しないか見守る必要がある。...
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1月2日付米
『ビジネスインサイダー』:「NASA局長、中国は米を制し月領土を主張する恐れ」:
NASAのトップが、中国が米国との月面到達競争に勝ち月を占領しようとしていると述べている。
1日に発表されたポリティコとのインタビューで、米航空宇宙局のビル・ネルソン局長は、中国軍の南シナ海進出のようなことが、月でも起きる可能性を示唆。「米中は事実上の宇宙競争をしており、科学研究という名目で中国が月面での領土を主張しないか見守る必要がある。これは全く可能性のないことではない。疑うなら、スプラトリー諸島で中国がしたことをみればよい」と述べている。
昨年撮影された最新画像によると、中国が南シナ海のスプラトリー諸島に軍事基地を建設した様子がみてとれる。
NASAは昨年11月、月の周辺に無人宇宙船「オリオン」を飛ばすアルテミス1計画を完了。その後マスク氏のスペースXも参加したアルテミス3計画では、2025年までに、宇宙飛行士を月面に到着させることを目指している。
中国は近年、ティアンゴン宇宙ステーションを建設した。11月には基地に向け、宇宙飛行士らを乗せた有人船を打ち上げた。中国は、今後10年で、エネルギー資源開発を目的とした月面探査プログラムの一環として、月にむけた3つのミッションを計画している。
同日付『MSN』:「中国は地球上を支配し、次は月面上に領土を拡大しようとしている」:
米航空宇宙局(NASA)のネルソン局長が、中国による月面上の領土計画をめぐり懸念を表している。
ネルソン氏は、中国は月面到着に成功した暁には、月の領土を主張するかもしれないと懸念する。そして、米国は中国との間で、月へ宇宙飛行士を送ろうと競った「宇宙競争」状態にあり、中国が科学研究を装って月に到達しないように見張らなくてはならないとしている。
更に、中国への疑念を抱くネルソン氏は、「中国は月面上の資源豊富な地域で、米国を追い払い、月計画で米国や他国を阻止しようとするだろう」と述べている。その証拠として、習政権が常に主権を主張し続けている南シナ海での中国の進出をあげている。
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サッカーW杯:モロッコの勝利でベルギー、オランダで暴動(2022/11/28)
サッカーのワールドカップ・カタール大会1次リーグF組で、ベルギーにモロッコが番狂わせの勝利をしたことで、興奮したサポーターによる暴動がモロッコ移民の多いブリュッセルなどの都市で起きたという。他の番狂わせとしては、日本がドイツに勝利、サウジアラビアがアルゼンチンに勝利している。
11月27日付
『AP通信』:「W杯、モロッコの勝利を受けベルギー、オランダで暴動」:
W杯でモロッコがベルギーに2-0で勝利したことで、ベルギーとオランダの各都市で暴動が起きた。モロッコのまさかの勝利で、モロッコをルーツとする移民ファンの喜びが爆発したものとみられる。
ブリュッセルでは、警察が催涙ガスを使い、10数人が逮捕され、北部アントワープでも8人が逮捕された。...
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11月27日付
『AP通信』:「W杯、モロッコの勝利を受けベルギー、オランダで暴動」:
W杯でモロッコがベルギーに2-0で勝利したことで、ベルギーとオランダの各都市で暴動が起きた。モロッコのまさかの勝利で、モロッコをルーツとする移民ファンの喜びが爆発したものとみられる。
ブリュッセルでは、警察が催涙ガスを使い、10数人が逮捕され、北部アントワープでも8人が逮捕された。ブリュッセル警察によると、数十人の暴徒が車や電動バイクに放火し、車をレンガで叩いた。顔を負傷した人が発生したあと、警察が動員されたという。
ブリュッセルのフィリップ・クローズ市長は、市街地に立ち入らないよう人々に呼びかけた。警察の指示で、地下鉄や路面電車も停止する場面あったという。市長は、「彼らはファンではない、暴徒だ。モロッコのファンは祝福している。アントワープやリエージュでも同様の事態が起きている」としている。
隣国オランダでも、港町ロッテルダムで暴動が起き、500人のサポーターが警察に花火やガラスを投げつけ、警官2人が負傷。首都アムステルダムやハーグの暴動も報じられている。27日夜までに暴動はほぼ鎮圧された。
同日付米『ポリティコ』:「W杯でベルギーがモロッコに敗退後、ブリュッセルで暴動」:
FIFAワールドカップでベルギーがモロッコに負けた影響で、27日ブリュッセル中心部で暴動が起き、サッカーファンを鎮圧するため催涙ガスや水鉄砲が使われた。
ブリュッセルでは市街地のクリスマスマーケットに機動隊が配備され、交通機関が閉鎖される事態となった。車は放火され、石が投げつけられた。モロッコファンの若者グループは、車やレンタルバイクを破壊した。公共物を破壊し、警察に投石する人々を鎮圧するため、警官約100人が配備された。少なくとも車1台が放火されたという。地元紙「ル・ソワール」によると、ブリュッセル警察は、「覆面をした者を含む数十人が警官ともみ合いになった」としている。
モロッコが勝利したことが混乱の主な原因で、モロッコ移民のルーツとなる都市でファンが熱狂したものとみられている。ベルギー国内のモロッコ移民は約50万人とされ、ブリュッセル市内でも、多くのモロッコ人コミュニティでは平和的に勝利を祝っていた一方、アントワープやリエージュでも混乱が起きていたと報じられる。
ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相は、「暴力はこの状況に相応しくない。サッカーはパーティであるべきだ」と述べている。極右政党「フラームス・ベランフ」は、この騒動を反移民・ナショナリズムを促す機会と捉え、トム・ファン・グリーケン党首はモロッコ系ベルギー人は「自由に出国せよ」と述べている。
オランダでも、ロッテルダムや、アムステルダム、ハーグで暴動がおきている。
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