米国、石油価格の高騰に伴いガソリンの盗難事件が増加(2022/03/15)
米国でガソリン価格の高騰が続く中、専門家たちは車の所有者たちにガソリン泥棒に注意するよう警告している。
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『ロサンゼルス・タイムズ』によると、ガソリンの盗難事件が、全米で相次いでいる。カリフォルニア州サクラメントでは、郡の保護観察所の車両数台が何者かに狙われ、燃料タンクに穴をあけられてガソリンが盗まれた。他の局でも同様の盗難が報告されているという。
アメリカ自動車協会は、「ここ南カリフォルニアでは、ガソリン価格が連日過去最高値を更新しており、犯罪を犯そうとしている人々が、自分たちが使用する自動車のために、車のガソリンを狙ってくる可能性がある」と警告している。...
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『ロサンゼルス・タイムズ』によると、ガソリンの盗難事件が、全米で相次いでいる。カリフォルニア州サクラメントでは、郡の保護観察所の車両数台が何者かに狙われ、燃料タンクに穴をあけられてガソリンが盗まれた。他の局でも同様の盗難が報告されているという。
アメリカ自動車協会は、「ここ南カリフォルニアでは、ガソリン価格が連日過去最高値を更新しており、犯罪を犯そうとしている人々が、自分たちが使用する自動車のために、車のガソリンを狙ってくる可能性がある」と警告している。
米『フォックスニュース』によると、カリフォルニアのレギュラーガソリン1ガロン(約3.8リットル)あたりの平均価格は、1週間前の5.34ドルか(約631円)ら急上昇し、14日には5.744ドル(約680円)と記録的な高値になった。
サンディエゴでは、1ガロンあたり$5.77(約683円)で販売されており、地元のガソリンスタンドの中には、すでに1ガロンが6ドル(約710円)を超えるところもあるという。
こうした中、新しい手口でガソリンが盗まれていることが話題を集めている。これまで、窃盗犯は車のタンクからガスを吸い上げて取り出していた。しかし現在は、燃料タンクに直接穴を開けて盗む手口が目立ち始めているという。新型車には、燃料タンクと給油口の間に転倒防止弁があり、燃料タンクからガソリンを吸い上げることが難しくなっているためだ。
米国自動車協会は、燃料盗難の被害に遭ったかどうかを次のような兆候で確認できると伝えている。「車に近づくとガソリンの臭いがする、車の下の燃料タンク付近に水たまりが出来ている。車が発進しない。車は動くが、燃料計が燃料不足を示している、またはエンジン警告灯が点灯している。」
米『CNN』によると、ワシントン州では、警察が、ロック付きの蓋の購入や、見通しのよい明るい場所での駐車など、予防策を取るよう呼びかけている。また、公共の場での「長時間の駐車」を避け、大通りから給油口が見えるように車を配置するよう勧めている。
ミシガン州では、ドライバーにガソリン代の前払いか、給油時にクレジットカードで支払うことを要求しているガソリンスタンドも出てきている。あるガソリンスタンドのオーナーは、「燃料費の高騰により、給油した客が支払わずに走り去る件数が劇的に増えている。これ以上ガス盗難の費用をカバーすることはできない。」と述べている。
米『NBC』によると、車の修理会社を経営するアジズ・フセインさんは、最新の窃盗手口について「とても危険なことだ、本当に驚いている。」と述べている。こうした被害に遭った車の修理依頼が月に少なくとも2件入るという。フセインさんは、こうした手口は車だけでなく、ビルや近所も爆発させる可能性がある」としてその危険性を警告している。
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アイオワ州、トランスジェンダー選手の女子競技参加を禁止(2022/03/10)
アイオワ州のキム・レイノルズ知事(共和党)は3日、幼稚園から大学までの女子スポーツ大会に、トランスジェンダーの選手が参加することを禁止する法案に署名した。同法案は州議会上下両院の承認を受け、31対17で可決されたものである。
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『ブライトバート』や米
『CBN』によると、レイノルズ知事は声明で、「これはアイオワ州の女子スポーツの勝利だ。どんなに才能があっても、どんなに訓練しても、どんなに努力しても、男性が女性に対して持っている自然な身体的優位性を、(女性選手は)補うことはできない。これは人間の生物学的な現実である。女性に男性との競争を強いることは、包括性とは正反対のことであり、絶対に不公平である。」と述べた。また、「少女たちは、大学の学費をまかなうための奨学金を得るという夢や願望を抱いている。...
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『ブライトバート』や米
『CBN』によると、レイノルズ知事は声明で、「これはアイオワ州の女子スポーツの勝利だ。どんなに才能があっても、どんなに訓練しても、どんなに努力しても、男性が女性に対して持っている自然な身体的優位性を、(女性選手は)補うことはできない。これは人間の生物学的な現実である。女性に男性との競争を強いることは、包括性とは正反対のことであり、絶対に不公平である。」と述べた。また、「少女たちは、大学の学費をまかなうための奨学金を得るという夢や願望を抱いている。いつかオリンピックに出たいという夢や願望を持っている」、この問題は女性のスポーツ界でのキャリアに対する「公平性の問題」だと指摘した。
これまでも、コネチカット州で、高校生のトランスジェンダーのトラック選手であるテリー・ミラーとアンドレア・イヤーウッドが女子種目に出場し、州選手権であわせて15個のタイトルを獲得し、女子選手たちが奨学金を得られなくなっている事態が起こっている。
サウスダコタ州でも、クリスティ・ノーム知事が2月上旬に、生物学的な男性が大学までの女子スポーツに出場することを制限する同様の法案に署名している。フォックスニュースの取材に対し、ノーム州知事は、この法律は「競争の場を公平にする」ためのものだと述べた。「女子は、出生証明書に記載されている通りの、他の生物学的女性とだけ競争する機会を得る。彼女たちに成功するチャンスを与えたい。」と語った。
アライアンス・ディフェンディング・フリーダム(ADF)の上級顧問であるクリスティアナ・ホルコム氏は、アイオワ州が法案を可決したことを賞賛した。「法律が生物学的現実を無視すれば、女性アスリートはメダルや表彰台、社会的認知、そして競争の機会を失うことになる。女子スポーツがあるのはそのためなのです。」と指摘している。
一方、LGBTQの青少年支援団体アイオワ・セーフ・スクールズは、この法案を「アイオワ州の子供たちを犠牲にした政治的ポイントを獲得するためのもの」だとツイートした。
アイオワ州は、トランスジェンダーの選手が女性スポーツに出場することを禁止する11番目の州となる。アラバマ、アーカンソー、フロリダ、アイダホ、ミシシッピ、モンタナ、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ウェストバージニアの州ですでに禁止されている。
モントリオールオリンピックの陸上金メダル選手で、自身がトランスジェンダーのカイトリン・ジェンナーさんは、米『フォックスニュース』の番組に出演し、トランスジェンダー選手の問題について語った。ジェンナーさんは、思春期を男性として過ごしたトランスジェンダーの女性アスリートは、生物学的に女性の競争相手よりも優位に立っており、全米大学体育協会(NCAA)が要求する1年間のテストステロン抑制療法では、女性スポーツにおける公平性を確保するには十分ではないと指摘した。現在米国競泳界で議論になっているトランスジェンダーのリア・トーマス選手については、「ここ1、2年のテストステロン値は関係ないのです。彼女の人生の最初の16、17年間のテストステロン値を気にしているのであって、その点に対して戦っているのです。」と語った。
米『USAトゥデイ』によると、アイオワ州で施行された法案に対して、LGBTQ擁護団体、企業、民主党議員から、トランスジェンダーの女性に対する差別であり、市民権法に違反するとの批判が殺到しているという。また、アマゾン、IBM、マイクロソフト、ネスレなど150以上の企業が、こうした法案に反対する声明に署名しているという。
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