※2022年6月、更新を終了しています
それでもオリンピックは開催される(5月13日)
毎日のように、ブラジル上院がルセフ大統領の弾劾法廷設置を決め、ルセフ氏は最大180日間の職務停止となったと報道されている。
リオデジャネイロ五輪中も職務は停止され、代わりにテメル副大統領が職務を代行するという。
しかも、このテメル氏も違法献金疑惑が浮上している状況である。
それでも、五輪の準備はなんとか整い、聖火リレーも始まっている。...
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毎日のように、ブラジル上院がルセフ大統領の弾劾法廷設置を決め、ルセフ氏は最大180日間の職務停止となったと報道されている。
リオデジャネイロ五輪中も職務は停止され、代わりにテメル副大統領が職務を代行するという。
しかも、このテメル氏も違法献金疑惑が浮上している状況である。
それでも、五輪の準備はなんとか整い、聖火リレーも始まっている。
ここ日本でも、東京五輪の開催に至る道のりは決して平坦なものではないようだ。
メイン競技場の設計のやり直しやエンブレムの選定もやり直しになり大変な遠回りをしている。
加えて招致活動に成功した猪瀬前知事も辞職し、その後任の舛添現知事も政治資金の使い方などで苦境の只中にいる。
しかも、ここにきてまた新たな疑惑が浮上してきた。
五輪招致活動に関し、フランスの検察当局の捜査で、東京側から国際陸上競技連盟関係者に多額のお金が振り込まれたとされる問題が取りざたされている。
世界中に祝福される平和の祭典であるが、こういろいろ問題が出て来ると、その輝きもあせてはこないか、大変心配である。
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広島訪問のオバマメッセージとは(5月11日)
昨夕から米国「オバマ大統領の27日広島訪問」が一斉に報道された。
安倍首相はじめ日本政府や広島市長、長崎市長、そして被爆者団体からも歓迎の言葉が発せられている。...
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昨夕から米国「オバマ大統領の27日広島訪問」が一斉に報道された。
安倍首相はじめ日本政府や広島市長、長崎市長、そして被爆者団体からも歓迎の言葉が発せられている。
戦後70年を経て、ようやく辿り着いた一里塚ともいえる。
隣国北朝鮮では、自らを核保有国だと評し、新たに核実験を繰り返そうとしている。
米ロの核兵器削減交渉もなかなか進展しない。
潜在核保有国もインド、パキスタン、イラン、イスラエル、北朝鮮と増加している。
核拡散は、現在も進んでいる。
オバマ大統領は、就任直後のプラハでの「核の無い世界を目指す」という劇的な演説を行い、ノーベル平和賞も受賞し、最後の大仕事として「広島訪問」を実現し、「広島スピーチ」で締めくくりたいと考えているのだろう。
「核の無い世界を目指す」という理念を掲げ、戦争被爆地を訪問し、加害者である立場から核兵器の悲惨さを訴え、被害者へのメッセージを贈ることになるのだろう。
その「メッセージ」とは、どんな内容になるのか、注目が集まる。
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北朝鮮新体制と今後の外交(5月10日)
36年ぶりとなる北朝鮮の朝鮮労働党大会で、キムジョンウン第1書記が新たに設けられたポストの党委員長に選出された。祖父のキムイルソン主席にならう形で党を重視する姿勢を明確にするとともに、みずからの権威づけを図るねらいがあるとみられる。
キムヨンナム最高人民会議常任委員長がキムジョンウン第1書記が新たに設けられたポストの党委員長に選出されて就任したことを明らかにした。
キムジョンウン党委員長としては、祖父のキムイルソン主席にならう形で党を重視する姿勢を明確にするとともに、みずからの権威づけを図るねらいがあるとみられる。...
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36年ぶりとなる北朝鮮の朝鮮労働党大会で、キムジョンウン第1書記が新たに設けられたポストの党委員長に選出された。祖父のキムイルソン主席にならう形で党を重視する姿勢を明確にするとともに、みずからの権威づけを図るねらいがあるとみられる。
キムヨンナム最高人民会議常任委員長がキムジョンウン第1書記が新たに設けられたポストの党委員長に選出されて就任したことを明らかにした。
キムジョンウン党委員長としては、祖父のキムイルソン主席にならう形で党を重視する姿勢を明確にするとともに、みずからの権威づけを図るねらいがあるとみられる。
また、党の中核をなす政治局常務委員にはキムジョンウン、キムヨンナム、それにファンビョンソ軍総政治局長の3人に加えて、新たにパクポンジュ首相とチェリョンヘ書記が選ばれ、5人体制となった。
今後、北朝鮮は「核保有国」としての自らの立場を明確にし、各国との外交の場に臨むと見られる。
小泉政権の首席総理秘書官として北朝鮮電撃訪問と拉致被害者帰国に尽力した、内閣官房参与・飯島勲は、フジテレビの9日「プライムニュース」で近々に、米国はピョンヤンに「連絡事務所」を置くのではないかとの見通しを述べた。
その見通しが正しければ、米国は、明らかに北朝鮮との対話を模索しているとの印象を受けた。
更に同氏は、今後6カ国協議は開かれずに、核保有国の米国、中国、ロシア、そして北朝鮮の4カ国の核保有国で行われるのではないかとも見通しを述べた。
こうした見通しも考えられるほど、北朝鮮状況は動いているとも考えられる。
キムジョウンが第1書記から核保有国として労働党委員長に就任したとしたら、今回の労働党大会は日本にとって大変危険なイベントになる。
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G7の課題(5月9日)
26日に開催されるG7に向けて、安倍首相の伊、仏、独、英の歴訪は終わった。
G7が直面する世界経済の活性化については、各国が協調して、「財政出動」を行うことで、伊と仏とは合意ができたが、独と英とは今回の首脳会談は不調に終わった。
1000兆円超という財政赤字を背負う日本が、単独でこれ以上の財政出動を敢行することは、なかなか難しいので、G7各国と協調し財政出動を行おうというものだと思う。...
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26日に開催されるG7に向けて、安倍首相の伊、仏、独、英の歴訪は終わった。
G7が直面する世界経済の活性化については、各国が協調して、「財政出動」を行うことで、伊と仏とは合意ができたが、独と英とは今回の首脳会談は不調に終わった。
1000兆円超という財政赤字を背負う日本が、単独でこれ以上の財政出動を敢行することは、なかなか難しいので、G7各国と協調し財政出動を行おうというものだと思う。
低迷する世界経済に何らかの活力を与えるには、最早この手しかないと考えるのも頷ける。
中国経済の停滞が、世界経済に及ばす影響をしのぐ対策は、そうあるわけではない。
しかも、EUはテロ事件や難民問題を抱え、更にはいつ爆発するか分からないギリシャ債務危機の再燃やイギリスのEU脱退の可能性など、重い空気が流れている。
更に、米国の景気も快晴とは行かない。加えて大領領選挙では、共和党候補にトランプ氏が出てくる。クリントン氏もメール疑惑に苛まれ、サンダース氏もまだ撤退しない状況である。
混沌として先が見えない今、G7が日本の伊勢志摩で行われることになっている。
ホスト国としては主導権を発揮し、世界を引っ張っていこうとするが、なかなか軌道にならない。
オバマ大統領の広島訪問を含めて、
G7開催まで、後2週間余り、安倍首相周辺の動きに注目が集まる。
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安倍首相訪欧(5月2日)
安倍首相は、5月2日イタリアを初めとして、同日フランス、3日ベルギー、4日ドイツ、5日イギリス、6日ロシアへと訪欧の旅に出た。
イタリアでは、国交樹立150年を祝い、「難民問題」「中国の海洋進出」「ウクライナ情勢」等を議題にした首脳会談を行う。
フランスでは、日本の文化・芸術を世界に向けて発信する日本博「ジャポニズム2018年」の開催を首脳会談で発表する。...
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安倍首相は、5月2日イタリアを初めとして、同日フランス、3日ベルギー、4日ドイツ、5日イギリス、6日ロシアへと訪欧の旅に出た。
イタリアでは、国交樹立150年を祝い、「難民問題」「中国の海洋進出」「ウクライナ情勢」等を議題にした首脳会談を行う。
フランスでは、日本の文化・芸術を世界に向けて発信する日本博「ジャポニズム2018年」の開催を首脳会談で発表する。
4日のドイツ訪問では、「ドイツに積極財政を促す」という見方がある。
6日のロシアでのプーチン大統領との首脳会談では「北方領土問題」「日ロの関係改善」等について話し合われる見通しである。
欧州5カ国とは友好国同士の会談となるが、ロシアとはまだ平和条約も結ばれていない状態である。
イギリスは、6月には「EUからの脱退を巡る国民投票」が行われる予定で、その最中の訪問であり、特にキャメロン首相はパナマ文書問題でも微妙な立場である。
5月26日には、日本の伊勢志摩で、G7のサミットが開催されて、伊、仏、独、英の首脳が集まり会議が開かれるので、その下打ち合わせという見方もできる。
今回のG7は、「世界経済への懸念の払拭」や「パナマ文書に見られる税の不公正対策」に関する問題が主題になると考えられる。
日本と米国は、「中国の南シナ海進出」にも楔を打ち込みたいところである。
G7首脳会議は、もう始まっていると言えよう。
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