※2022年6月、更新を終了しています
南シナ海、中国の主権否定される(7月13日)
3年前に「フィリピン」が提訴した「南シナ海における中国の主権は国連海洋法条約に違反する」としてオランダ・ハーグの国際仲裁裁判所に申し立てていた判決が12日でた。
その内容は、「独自境界線(九段線)は根拠がない」ということと、「中国がスプラトリー(南沙)諸島で造成する人工島は、低潮高地や岩でEEZや大陸棚は生じない」というものだった。...
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3年前に「フィリピン」が提訴した「南シナ海における中国の主権は国連海洋法条約に違反する」としてオランダ・ハーグの国際仲裁裁判所に申し立てていた判決が12日でた。
その内容は、「独自境界線(九段線)は根拠がない」ということと、「中国がスプラトリー(南沙)諸島で造成する人工島は、低潮高地や岩でEEZや大陸棚は生じない」というものだった。更に人工島造成が環境保護義務に違反し、フィリピン漁民の伝統的権利を妨害しているとも判断した。
中国は仲裁裁に管轄権はないと裁判を最後まで欠席した。中国は南シナ海で確認されているものだけでも7つの人工島を造成し、軍事拠点化し、石油掘削まで行い周辺国と摩擦を繰り返してきた。中国は「判決は無効で拘束力はなく、受け入れず認めない」との声明を出した。
更に13日になると、中国は「南シナ海の領有権をめぐる白書」を発表し、あらためて南シナ海は2000年にわたって中国が発見し、活動してきた島々であると領有権を主張した。
こうした中国の姿勢は、相当強硬で、国家の威信をかけたものになっている。
ここで少しでも妥協すれば、中国の国民が政府の言ってきた事と違うと、大きな騒動になりかねない情勢で、政府は一歩も引けない状況にある。
南シナ海を巡り、当分中国と国際社会、特に周辺国や日米との激しいやり取りが展開されることになる。
その時、中国はフィリピンを上手く懐柔するか、上手く行かなければ「国連海洋条約」から脱退も視野に入れてくると考えられる。
実は、米国は国連海洋条約を批准していない。更に問題は複雑化してくる可能性がある。
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都知事候補出そろう(7月12日)
14日告示の東京都知事選に、「鳥越俊太郎」氏が立候補し、野党4党の統一候補となった。
これで、自民、公明が推薦する「増田寛也」氏との戦いの形がやっと見えてきた。
前回次点の「宇都宮健児」氏も出馬表明しており、最初に手を挙げた「小池百合子」氏と事実上4人による都知事選になるとみられるが、宇都宮氏の今後の対応が一つの焦点になる。
今月31日に投開票されるこの選挙は、首都東京の首長を決める選挙だけに、国政に携わる各党ともに大きな関心と最大限の力を注ぐ大イベントとなる。...
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14日告示の東京都知事選に、「鳥越俊太郎」氏が立候補し、野党4党の統一候補となった。
これで、自民、公明が推薦する「増田寛也」氏との戦いの形がやっと見えてきた。
前回次点の「宇都宮健児」氏も出馬表明しており、最初に手を挙げた「小池百合子」氏と事実上4人による都知事選になるとみられるが、宇都宮氏の今後の対応が一つの焦点になる。
今月31日に投開票されるこの選挙は、首都東京の首長を決める選挙だけに、国政に携わる各党ともに大きな関心と最大限の力を注ぐ大イベントとなる。
この選挙で当選すると、順当にいけば「東京オリンピック・パラリンピック」を開催する都市のトップとしての任に就くことになる。
公示前の駆け引きは、まず小池氏が仕掛け、増田氏が区長、市長を固め推される形を作り立候補した。
その後、宇都宮氏が3回目の立候補をした。宇都宮氏は、前2回とも共産党の推薦を受けたが、今回共産党は、野党4党の共闘を中心に考え、宇都宮氏の推薦はせずに、鳥越氏の推薦を決めた。
東京都の有権者数は、1千万人を超える規模で、その有権者に政策を訴える前に、候補者の名前を覚えてもらわなければならず、どうしても知名度が高い候補者に白羽の矢が立つことになる。
猪瀬氏、舛添氏と2代続いて、有名人であるが、政治と金の問題で途中で辞任しなければならないことになり、今回のもう一つの大きなテーマとなって注目を集めている。
このままでは、今回も知名度優先で、「どんな東京を作りたい」かという魂の部分が置き去りされかねない状況であることが憂いになっている。
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参院選の結果が意味するところ(7月11日)
10日投開票の参院選が終わった。
それにしても、NHKの当確速報の速さには驚く。
11日朝刊では、読売「与党大勝改選過半数」、朝日「改憲4党3分の2に迫る」、日経「改憲勢力3分の2」との大見出しを打った。
選挙の結果については、おおよそ予想通りだと感じた。...
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10日投開票の参院選が終わった。
それにしても、NHKの当確速報の速さには驚く。
11日朝刊では、読売「与党大勝改選過半数」、朝日「改憲4党3分の2に迫る」、日経「改憲勢力3分の2」との大見出しを打った。
選挙の結果については、おおよそ予想通りだと感じた。
少し意外だったのは、自民党が27年ぶりの単独過半数を獲得できなかったことだ。
昨夜8時ごろの開票速報の勢いでは、単独過半数も行くのではないかと思わせるだけの勢いがあった。
民進党が、公示前の勢力60議席から、49議席に減ったのは、ほぼ予想通りであった。
寧ろ、前回の惨敗から少し立ち直ってきたのではないかと思う。
公明党25議席、共産党25議席、おおさか維新の会12議席などそれぞれ議席を増やした。
改憲勢力も3分の2を超すと伝えられている。
1人区での自公と野党4党の対決は、自民党が21勝し、野党連合は11議席を獲得した。
民進党と共産党の選挙協力は、なかなか難しいところもあるが、都知事選でどうなるか見ものである。
今回の選挙、これからの政治勢力がどうなって行くのを占う、一つのマイルストンであったような気がする。
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憲法第9条改正(7月8日)
参議院選挙も10日に迫ってきた。
今回の選挙では、主たる争点ではないというが、「憲法第9条」を改正することに賛成か、反対かは国民にとって大きな課題である。
最近自民党は、自衛隊を違憲にしないためにも改正しなくてはならないと主張し始めた。...
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参議院選挙も10日に迫ってきた。
今回の選挙では、主たる争点ではないというが、「憲法第9条」を改正することに賛成か、反対かは国民にとって大きな課題である。
最近自民党は、自衛隊を違憲にしないためにも改正しなくてはならないと主張し始めた。
今、自衛隊はこの国には無くてはならない組織であることは各党の認識はほぼ一致しているように感じる。
自民党の主張は、その自衛隊の存在を認めるのなら、改正するべきだとの主張のように思う。
ところで共産党は、やがて自衛隊は徐々になくしてゆく組織なので、改正は必要ないと主張している。
民進党の考えは纏まっていないようにも見える。
では、改正に反対の多くの国民はなぜ、反対をするのであろうか。
国民の大多数は、憲法の改正をした方が、名実が一致すると考えてはいるが、改正すると政治が暴走する危険が出てくるのではないかとの危惧を抱いているのではないか。
この時代に、国の防衛をしないで良いという国民は少ないように思える。
確かに、先の大戦で大きな犠牲を払った我が国の国民の中には、「二度と戦争はいやだ」「戦争はどんなことがあってもしてはならない」という強い信念を持っている方々もいるであろうと思う。
現実に国家を維持し、国民の安全や平和を確立してゆくには、どうしたらよいのか。
国の行く末をどう考えたら良いのか、選挙にあたって改めて考えて行かなければならない課題である。
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政治家の演説能力(7月6日)
参院選もいよいよ10日に投開票となり、大詰めを迎えている。
テレビ放送や街頭での各党首の演説力であるが、私見でいうと安倍首相が圧倒している。
広島でのオバマ大統領との演説やG7などでの議長役等、場をこなし自信が漲っている勢いを感じる。
共産党の志位委員長も、激しさは感じるがうまさが感じられない。...
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参院選もいよいよ10日に投開票となり、大詰めを迎えている。
テレビ放送や街頭での各党首の演説力であるが、私見でいうと安倍首相が圧倒している。
広島でのオバマ大統領との演説やG7などでの議長役等、場をこなし自信が漲っている勢いを感じる。
共産党の志位委員長も、激しさは感じるがうまさが感じられない。
憲法上の「自衛隊」のポジションについても、自民党の主張に分があるように受け取れる。
民進党は、皆さん元気が無いように感じられる。
枝野幹事長は、ピリピリはしているが、主張の内容にいまいち迫力が乏しいと感じる。
岡田代表は、なんとはなく暗い感じがする。
討論会では、会派が多いので、なかなか主張する時間が限られ、余程上手く発言しないと聞き手に届かない状況である。
各党首や幹部の皆さん、暑い中懸命に論戦され、頭が下がるが、最後まで頑張って欲しい。
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