長期の干ばつの期間からカビの拡散など、コーヒーの木には多くの脅威が存在する。 研究者によって特定された75の絶滅危惧種のうち、13種は絶滅寸前、アラビカ種を含む40種が絶滅危機にさらされており、22種が「危急」の状況と判断された。一般的な植物の絶滅リスクが22％であるのに対し、環境変化に弱いコーヒー種全体の絶滅リスクは約60％と非常に高い。...

長期の干ばつの期間からカビの拡散など、コーヒーの木には多くの脅威が存在する。 研究者によって特定された75の絶滅危惧種のうち、13種は絶滅寸前、アラビカ種を含む40種が絶滅危機にさらされており、22種が「危急」の状況と判断された。一般的な植物の絶滅リスクが22％であるのに対し、環境変化に弱いコーヒー種全体の絶滅リスクは約60％と非常に高い。比較すると、野生のお茶とマンゴーの種の絶滅リスクは約半分、ピスタチオは6％、ヘーゼルナッツは9％である。

研究責任者のアーロン・デービス氏は1月17日付の『AFP』のインタビューに「世界には1億人のコーヒー生産者がいますが、彼らがコーヒー生産能力を失う、または利益を得られなくならば、それは大きな社会経済的問題を引き起こすでしょう」と述べた。

特に、アラビカ種の原産地でアフリカ最大のコーヒー輸出国であるエチオピアでは、コーヒー生産関係者は１５００万人前後。年間のコーヒー輸出収入は推定１０億ドルに達する。

しかしコンピューターモデルによるシミュレーションでエチオピアの野生アラビカ種は、２０８０年までに最大８５％減少するとの結果が出たという。