2月6日付Globali「米国防長官の尖閣諸島関係発言に中国が猛反発」の中で報じたとおり、中国外交部は、マティス国防長官が訪韓時に、終末高高度ミサイル迎撃システム（THAAD）を予定どおり年内に配備するとする発言に対しても、朝鮮半島の緊張を悪戯に高めるものとして非難した。そして中国は、韓国に対しても非公式な報復手段として、中国人旅行者の韓国訪問制限はもとより、韓流ドラマの放送制限、韓国芸能人・芸術家の訪中受け入れ拒否、更には韓国製化粧品・様式便器の輸入差し止め等、あらゆる手段と方法で揺さぶりを掛けている。また、中国と同様ロシアも、THAAD配備の暁には、ロシアとしても必要な対抗手段を講ずると強調した。

2月6日付米『ブルームバーグ』オンラインニュース：「韓国のミサイル配備で中国の怒りを買う」
「●韓国企画財政部（財務省に相当）の柳一鎬（ユ・イルホ）部長は、昨年7月に韓国が米軍のTHAAD韓国配備を決めて以降、中国側からの報復とみられる対応が日増しに厳しくなっているとコメント。
●具体的には、韓国製の光ファイバー・電気自動車用燃料電池等に非関税障壁が設けられ、また、韓国のチャーター便の乗り入れ制限、中国人旅行者の訪韓規制、更には韓国人音楽家のコンサート中止まで、かなりの範囲で非公式な制裁が行われている模様。...

2月6日付米『ブルームバーグ』オンラインニュース：「韓国のミサイル配備で中国の怒りを買う」
「●韓国企画財政部（財務省に相当）の柳一鎬（ユ・イルホ）部長は、昨年7月に韓国が米軍のTHAAD韓国配備を決めて以降、中国側からの報復とみられる対応が日増しに厳しくなっているとコメント。
●具体的には、韓国製の光ファイバー・電気自動車用燃料電池等に非関税障壁が設けられ、また、韓国のチャーター便の乗り入れ制限、中国人旅行者の訪韓規制、更には韓国人音楽家のコンサート中止まで、かなりの範囲で非公式な制裁が行われている模様。 　
●今年になってからも、韓国製化粧品・様式便器の輸入制限措置が取られ、また、春節（中国旧正月）時期の中国人旅行者の訪韓制限が韓国経済に打撃。 　
●先週、米韓国防相会談でのTHAAD配備関連のニュースが伝えられ、中国側報復は益々エスカレートするとの懸念。」

同日付韓国『ザ・ソウル・タイムズ』オンラインニュース：「駐韓ロシア大使、“THAAD配備されればロシアは必要な対抗措置を講ずる”と警告」
「●アレクサンダー・ティモーニン駐韓ロシア大使は2月3日、米国のTHAADが実際に韓国配備されることになれば、ロシアは“然るべき対抗手段”を講ずると表明。 　
●ロシア大使館での記者会見で語ったもので、同大使は、THAADは朝鮮半島の平和と安定を損なう結果をもたらすとし、一方、北朝鮮の『労働新聞』が、北朝鮮は各国との関係改善を図ろうとしていると報じているが、この動きに逆行するものだと警鐘。」

一方、2月5日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース：「韓国軍、米軍と四六時中協力体制を取ることを“積極的に”合意」
「●韓国の『聯合（ヨナプ）ニュース』は、来韓したマティス国防長官との会談の際、韓民求（ハン・ミンク）国防部長が、北朝鮮の脅威に備えるため、米軍と四六時中交信・協同できる体制を取ることについて“積極的に”合意したと語ったと報道。 　
●また、マティス長官は、THAADの年内配備についても再確認。」