先に報じた「北朝鮮の暴走止まらずー5度目の核実験(2)」で触れたとおり、北朝鮮が実施した今度の核実験で、小型化・軽量化された核弾頭を中~長距離ミサイルに搭載できる技術を身に着けたと推測できることもあって、日米韓のみならず英仏も深刻に捉えて、国連安全保障理事会において、更に厳しい追加制裁に向けて動き出した。しかし、北朝鮮は、この動きを笑止千万と撥ね付け、更なる核実験の準備に入ったとみられる。
9月12日付米
『ロイター通信米国版』:「北朝鮮、更なる核実験の準備体制」
「●韓国の
『聯合ニュース』は9月12日、北朝鮮が更なる核実験の準備体制に入った模様と報道。
●北朝鮮は9月11日、国連安保理が追加制裁の検討に入ったというニュースを笑止千万と撥ね付け、引き続き核戦力の質的・量的強化に努めると発表。」
同日付英
『メール・オンライン』(
『AP通信』記事引用):「韓国、北朝鮮は続けて核実験を実施する体制と発表」
「●韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は9月12日、米韓両情報局が得ている情報では、北朝鮮は次なる核実験をいつでも実施できる体制ができていると分析と発表。...
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9月12日付米
『ロイター通信米国版』:「北朝鮮、更なる核実験の準備体制」
「●韓国の
『聯合ニュース』は9月12日、北朝鮮が更なる核実験の準備体制に入った模様と報道。
●北朝鮮は9月11日、国連安保理が追加制裁の検討に入ったというニュースを笑止千万と撥ね付け、引き続き核戦力の質的・量的強化に努めると発表。」
同日付英
『メール・オンライン』(
『AP通信』記事引用):「韓国、北朝鮮は続けて核実験を実施する体制と発表」
「●韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は9月12日、米韓両情報局が得ている情報では、北朝鮮は次なる核実験をいつでも実施できる体制ができていると分析と発表。ただ、その根拠等は開示せず。
●
『聯合ニュース』は9月12日、韓国高官の話として、北朝鮮が豊渓里(プンギリ、北朝鮮北東部)の核実験場のこれまで実験を行っていなかった第3坑道で、新たな核実験を行う準備を終えた模様と報道。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「北朝鮮の追加核実験は数日内に切迫」
「●5度目の核実験を受けて、国連安保理が更なる追加制裁の協議を始めたとのニュースを一笑に付した北朝鮮は、数日内に追加の核実験(6度目)を行う見込み。
●従って、国連安保理がいくら追加制裁を科しても、金正恩(キム・ジョンウン)政権には効力が限られ、ここは偏に中国の習近平(シー・チンピン)政権が大規模な経済制裁に踏み切るかにかかっている。」
同日付韓国
『KBSニュース』:「北朝鮮、東渓里実験場の第3坑道で追加核実験準備完了」
「●韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)部長(国防相に相当)は9月9日、国会国防委員会において、北朝鮮が追加の核実験の準備を進めており、米韓両軍は緻密に情報収集していると表明。」
一方、同日付中国
『環球時報』:「北朝鮮の核実験に国境付近の住民が懸念」
「●北朝鮮国境付近の住民は、度重なる核実験による放射性物質の飛散や、北朝鮮兵士の脱走などに深刻な懸念。
●吉林省楽清(ユークィン)地区では、北朝鮮が5度目の核実験を行った直後から、中国軍兵士による通行車両の検問が厳格に実行。
●中国環境保護部の発表では、9月11日現在、中国北東部において、大気中の放射性物質の異常値は不検出。
●しかし、現地の妊婦などは、生まれてくる子供達への環境汚染(水、作物等)についての懸念は深刻と訴え。」
専門家の話によると、1回の核実験には20億ドル以上(約2,060億円)かかると言われ、
これは北朝鮮市民の食料品2年分に相当するという。また、ミサイル1発の費用も5億ド
ル(約515億円)とのことゆえ、北朝鮮独裁者が推進する核・ミサイル開発政策が、いか
に北朝鮮市民の生活を犠牲にしているかが明白である。
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