偽証明書は、名前、生年月日、ワクチンの種類などの記入欄があり、米国疾病対策センター（CDC）のロゴも入っている本物のワクチン証明書のように見せている。しかし、この証明書には入力ミスや未完成の単語があり、スペイン語の単語にはスペルミスがあるものもあったという。...

偽証明書は、名前、生年月日、ワクチンの種類などの記入欄があり、米国疾病対策センター（CDC）のロゴも入っている本物のワクチン証明書のように見せている。しかし、この証明書には入力ミスや未完成の単語があり、スペイン語の単語にはスペルミスがあるものもあったという。

また、この貨物はCDCや医療機関以外の団体が輸入したものであったため、当局は偽造品であることをすぐに見分けられたという。このような貨物は、「紙製グリーティングカード」または「ペーパーカード」などと記載され、20枚、51枚、100枚のパックになっており、このような貨物は、常に中国から送られているという。メンフィス港では今年、121点の偽造品が阻止され、偽予防接種証明書は合計3017枚押収された。

米『エポックタイムズ』によると、税関国境警備局は17日、シカゴ当局が中国から到着した「本物そっくりの」法執行機関の偽造バッジを押収したと発表した。8月13日と15日に、複数の小包に入っていたFBIバッジ1個と麻薬取締局（DEA）バッジ8個を含む合計9個の偽造バッジを押収した。シカゴ国際郵便局で押収されたこれらの小包は、米国内の各地に宛てられていた。国境警備局は、「連邦捜査官を装った不正な活動に使用される可能性があった」と述べている。

当局によると、連邦法執行機関の偽造品に遭遇したのは今回が初めてではなく、これまでにも米国連邦保安官のバッジの偽造品などを押収してきたという。他にも偽札から使い捨てマスクを含む新型コロナウィルス関連の製品まで多岐にわたる偽装品が押収されてきた。

シカゴ当局は5月中旬、中国からの総額68万5千ドル（約7500万円）分の偽造通貨を阻止している。さらに同月末には、アリゾナ州入国管理局が、新型コロナウィルスから身を守ると称する不正な中国製ネックレス3万個を発見した。

2020年度、米国における偽造品、海賊版の押収品の主な生産国は中国がトップだった。中国に関係する知的財産権の押収額は推定6億6千万ドル（約727億円）以上だった。また、シカゴ警察は、2020年上半期に1万9千件以上の偽造運転免許証を押収しており、その大半が中国や香港から入ってきているものだという。2019年度も、税関国境警備局が押収した偽造品のほぼ50％が中国からのもので、次いで35％が香港からのものだった。