9・11テロ記念日、アルカイダが欧米へのテロを呼びかけ(2019/09/12)
米同時多発テロから18周年となった9月11日、ネット上のアルカイダやISIS関連の投稿では、アメリカに居住するイスラム教徒へテロ攻撃を実行するよう促すものが見られたという。また、追悼式でのトランプ大統領のスピーチの直後、アルカイダのザワヒリ指導者はアメリカ他や同盟国への攻撃を呼びかけた。
9月11日付米国
『FOX』は「9・11を祝うジハーディスト。米国を再び攻撃することを誓う」との見出しで以下のように報道している。
ISISやアルカイダ系のメッセージアプリでは、9・11に関連する投稿が相次ぎ、米国居住のイスラム教徒にテロ攻撃を実行するよう脅迫や要求するものも見られるという。
中東メディアリサーチ研究所(MEMRI)によると、英語チャンネル(GreenB1rds)では、「アラーは我々に勝利を与え、米国に待ち受けるのはアラーの意思によりもたらされたより数段大きなもの(災禍)である。...
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9月11日付米国
『FOX』は「9・11を祝うジハーディスト。米国を再び攻撃することを誓う」との見出しで以下のように報道している。
ISISやアルカイダ系のメッセージアプリでは、9・11に関連する投稿が相次ぎ、米国居住のイスラム教徒にテロ攻撃を実行するよう脅迫や要求するものも見られるという。
中東メディアリサーチ研究所(MEMRI)によると、英語チャンネル(GreenB1rds)では、「アラーは我々に勝利を与え、米国に待ち受けるのはアラーの意思によりもたらされたより数段大きなもの(災禍)である。」や、「汝はアラーの許しにより壊滅すべき禍。米国の一神教の兄弟たちよ…攻撃の準備をせよ…何処かしこも消し去るのだ」との投稿がみられた。
また、投稿されたポスター(アルカイダ支援チャンネル(Awlaki’s Generation)制作)の中には、セピア色の炎上するワールドトレードセンタービルの写真、その背後にはISISの旗が写っているものや、自由の女神とISIS戦闘員の銃の写真に「イスラミックステート、カリフが間もなく米国に行く。」と書かれたもの、トランプ大統領とプーチン大統領を重ね合わせた写真等がみられた。
ここ数年、アルカイダは聖戦士集団では、2014年イラクやシリアの一体を支配し、カリフ制政体の設立を宣言したISIS(イラク・シリア・イスラム国)に後れを取っている。
最新の国連報告書では、アルカイダによる世界への脅威は“不確か”で、ISISの新戦闘員が古巣の組織に戻る恐れもあるというが、アルカイダの兵士に目立った動きはない。
同日付米国『IBT』は「同時多発テロ記念日、アルカイダ指導者が欧米へのテロを呼びかける」との見出しで以下のように報道している。
アルカイダの指導者が9・11テロ記念日を祝し、米国や同盟国への攻撃を呼びかけた。アイマン・アル - ザワヒリはネット上で最新のスピーチを公開。テロ18周年にあたり、米国への敵意を呼び覚ままそうと、アルカイダ戦闘員たちに米、イスラエル、西欧、ロシアを攻撃対象とするよう呼びかけ、「ジハードを軍事施設に絞るなら、米軍は東から西へ世界中にある。汝の国は米軍基地で荒らされている。異教徒が住み腐敗が蔓延している。」と演説で述べている。この動画はテロ組織のネット上の活動を監視する監視機関JihadOScopeの共同創業者が発見。アルカイダのメディア部門が作成したとされる。
ザワヒリの呼びかけは、11日朝の同時多発テロ追悼式典でのトランプ大統領のスピーチ直後のことで、トランプ大統領は、「米国土を攻撃しようとする者がいたら、我々は全力で、アメリカンスピリットの鉄の意思を持って、これに対抗する。そのスピリットは不滅だ。」と述べていた。
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スウェーデンが8万人の難民を追放へ(2016/01/28)
欧州一難民にやさしいとされていたスウェーデンだが難民数の飽和状態や犯罪増加により多数の難民追放措置を実施することとなった。隣国デンマークでは今週難民の財産を没収する法律が成立。欧州各国の難民問題は深刻化しており、ドイツ、オーストリア、ノルウェーも国境入国審査を導入、ハンガリーはセルビア、クロアチア、スロベニアとの国境を封鎖しており、パスポートフリーで渡航可能なシェンゲン圏(26国加盟)の継続も危ぶまれる状態となっている。
1月28日付英
『BBC』は次のように報じている。
「・スウェーデンのアンダーシュ・イーゲマン内務大臣によると、当初予測した 6万人から大幅に膨れ上がり8万人と見込まれる申請却下の難民をチャーター機で国外追放する。
・昨年欧州で最大数となる16.3万人が難民申請。55%にあたる5.8万人強が審査を通過している。
・当局によると、昨年は一昨年の5倍となる3,5万人の未成人が単身で難民申請している。...
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1月28日付英
『BBC』は次のように報じている。
「・スウェーデンのアンダーシュ・イーゲマン内務大臣によると、当初予測した 6万人から大幅に膨れ上がり8万人と見込まれる申請却下の難民をチャーター機で国外追放する。
・昨年欧州で最大数となる16.3万人が難民申請。55%にあたる5.8万人強が審査を通過している。
・当局によると、昨年は一昨年の5倍となる3,5万人の未成人が単身で難民申請している。
・ドイツと並び当国は難民やEU圏への違法入国者の主な渡航先である。
・国連によると、今年に入ってギリシアには4.6万人の難民が漂着、170人が死亡している。
・今週ヨーテボリに近いモルンダル市で、22歳(女性)の難民センター従業員を刺殺したとして15歳の難民が逮捕された。
・一方今週隣国デンマークでは、難民の財産を没収する法律が成立し、これをホロコースでのナチスによるユダヤ人財産没収に例える者もいる。」
同日付英
『IBT』は「難民危機:スウェーデンが申請却下の難民8万人追放へ」との見出しで次のように報じた。
「・国民1人当たりの受け入れ率欧州No.1のスウェーデンであるが、当国難民機関は付添いのない未成年の増加は国中の自治体にとっての難問であるとしている。
・昨年までの受け入れ難民は1000万人に上っている。
・国家警察ダン・エリアソン長官は、難民関連施設での犯罪増加に対応するため新たに4千人の警察官動員を要請した。」
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