カンヌ映画祭、ゼレンスキー大統領のサプライズ登場(2022/05/18)
17日に開幕したフランスのカンヌ国際映画祭の開会式で、ウクライナのゼレンスキー大統領がサプライズゲストとしてオンライン形式で演説を行った。元俳優であり映画プロデューサーでもあった同大統領は、映画と戦争の密接な関係を強調し、戦争に対して映画界が沈黙しないように呼び掛けた。
米ニュースサイト
『ハフィントンポスト』によると、ウクライナ大統領は約10分間にわたり、映画と戦争の密接な関係について語った。「物語についてお話しします。この物語では、始まりではなく、終わりが最も重要です。この終わりはすでに書かれています。」と述べ、「しかし、残っているのは、ドキュメンタリーの中の恐ろしい映像です。現在、拷問を受けた人が新しく発見されない週はありません。みなさんは、マリウポリの市立劇場がロシアの爆弾にやられたのをご覧になったと思います。...
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『ハフィントンポスト』によると、ウクライナ大統領は約10分間にわたり、映画と戦争の密接な関係について語った。「物語についてお話しします。この物語では、始まりではなく、終わりが最も重要です。この終わりはすでに書かれています。」と述べ、「しかし、残っているのは、ドキュメンタリーの中の恐ろしい映像です。現在、拷問を受けた人が新しく発見されない週はありません。みなさんは、マリウポリの市立劇場がロシアの爆弾にやられたのをご覧になったと思います。その劇場はみなさんが今日集まっている劇場に似ていました。人々はそこに避難していました、彼らは民間人でした。」と訴えた。
その上で、ヒトラーを風刺したチャップリンの映画「独裁者」を引き合いに出し、「我々は戦い続ける、選択の余地はない」「独裁者が負けると確信している」と述べ、「今の映画はサイレントではないことを証明する新しいチャップリンが必要だ」と語った。
仏誌『ルポワン』によると、ゼレンスキー大統領は、ウクライナでは、「毎日何百人もの人が亡くなっている。彼らは撮影終了後、再び立ち上がることはない。」「映画は黙るのか、それとも話すのか。独裁者がいるならば、自由のための戦争があるならば。繰り返しますがすべては団結することにかかっているのです。映画はこの団結に関わらないでいられるのでしょうか」と訴えた。
仏紙『リベラシオン』は、ゼレンスキー大統領の登場に、会場は驚き、総立ちの拍手喝采を送ったと伝えている。同大統領は4月初め、アメリカの第64回グラミー賞で、すでに祖国への支援を求めるスピーチを行っていた。第75回カンヌ国際映画祭は、4月のセレクション発表時に、ウクライナを考慮することを約束し、いくつかのウクライナ作品を選出した。一方、同映画祭は、「ロシア政府関係者、政府機関、政府系メディアのジャーナリスト」の参加を禁止した。ただし、ロシアの著名な映画監督キリル・セレブレンニコフを始めとする反体制派は歓迎している。セレブレンニコフの新作『チャイコフスキーの妻』がさっそく今日、上映されることになっている。
審査委員長のヴァンサン・ランドンは、カンヌ国際映画祭が「芸術的、市民的」な世界的なイベントであると述べ、「この映画祭は、その時代の偉大な映画製作者を歓迎し、保護し、集めることに終始してきました。」「映画という、大々的な感情移入の武器を使って、良心を目覚めさせ、無関心を揺り動かす以外に他に何かできるでしょうか。私は思いつかない」と述べていた。
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中国:3人の宇宙飛行士が宇宙での滞在期間の新記録を樹立して帰還(2022/04/16)
『フランス24チャンネル』によると、3人の宇宙飛行士は中国の宇宙船、神舟-13号での6か月の任務を終え、4月16日土曜日に地球に帰還した。
紅白のパラシュートを起動後、3人の宇宙飛行士を乗せた帰還カプセルは内モンゴルの砂漠に現地時間10:00頃、無事に着陸した。米国、EUおよびロシアに追い付こうとする中国にとって、今回の成果により宇宙開発計画での新たな一歩を踏み出したこととなる。
中国国営テレビ(CCTV)は砂塵の舞う中でカプセルが着陸した模様を実況中継した。着陸地点から離れた位置で待機した受入グループがヘリコプターでカプセル着陸箇所に向かった。...
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紅白のパラシュートを起動後、3人の宇宙飛行士を乗せた帰還カプセルは内モンゴルの砂漠に現地時間10:00頃、無事に着陸した。米国、EUおよびロシアに追い付こうとする中国にとって、今回の成果により宇宙開発計画での新たな一歩を踏み出したこととなる。
中国国営テレビ(CCTV)は砂塵の舞う中でカプセルが着陸した模様を実況中継した。着陸地点から離れた位置で待機した受入グループがヘリコプターでカプセル着陸箇所に向かった。地上で出迎えたグループは宇宙飛行士たちに喝采を送り、宇宙飛行士たちも手を振ってそれに答えた。
今回の宇宙滞在日数が183日で、2021年に神舟12号で記録した92日のこれまでの最長宇宙滞在記録を更新した。
宇宙飛行士は全員軍人で、初めての女性飛行士を含めた3人で構成されていた。
今回の神舟13号による宇宙滞在目的は、滞在期間の記録を作ることではなく、宇宙での長期滞在への宇宙飛行士の適用性を高めることにあるという。
中国当局は、これから3人の宇宙飛行士たちの健康状態を綿密に検査し、長期間での無重力状態が身体に与える影響に関する知見を得る計画である。
なお、中国としては今年中に数回、宇宙船を打ち上げ、今年の末には「天宮」と命名された中国初の宇宙ステーション(CSS)が完成する予定だという。
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