イランがウクライナ旅客機撃墜を認め、国営放送の司会者が辞職(2020/01/14)
イランがウクライナ航空機撃墜の隠ぺいに端を発するデモに見舞われる中、イラン国営メディアの複数のイラン人ジャーナリストが辞職したという。
1月13日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「イランの大物司会者が航空機事故後、“噓”を謝罪し国営放送を辞職」との見出しで以下のように報道している。
イラン国営TVの司会者が今日、先週起きた800人乗り航空機ボーイング737へのテヘラン上空での空爆をめぐる噓を理由に退職した。司会者は、「自国の人々の殺害は信じられないかった。テレビで13年噓をついていたことを謝罪する」と述べたと報じられた。...
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1月13日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「イランの大物司会者が航空機事故後、“噓”を謝罪し国営放送を辞職」との見出しで以下のように報道している。
イラン国営TVの司会者が今日、先週起きた800人乗り航空機ボーイング737へのテヘラン上空での空爆をめぐる噓を理由に退職した。司会者は、「自国の人々の殺害は信じられないかった。テレビで13年噓をついていたことを謝罪する」と述べたと報じられた。
イランのジャーナリストは、イラン政府のメディア支配により、空爆を巡る事実を報道することに苦心してきた。
事故後イランが通信網を世界から遮断しようとする動きに、トランプ大統領は、イランのインターネットを復活させよと迫った。イランは最初、飛行機事故の責任を取るのを拒んだが、飛行機が空爆される映像が公開されると、イラン政府はミサイルは意図せず発射されたものだと主張。
モハマド・ジャバドザリフ外相は、「軍による内部調査の結果、米国の冒険主義による人為的ミスが惨事を招いたとした。
同日付米国『FOX』は「国営イラン放送で少なくとも2名の司会者が退職:“13年の嘘を許して”」との見出しで以下のように報道している。
ウクライナ航空機撃墜事故の隠ぺいに端を発するデモに見舞われる中、国営メディアの少なくとも2人のイラン人ジャーナリストが退職しており、またもう一人が、「13年私はみなさんに噓をついていた」と支援者に謝罪した。ジェラーレ・ジャバリさんは現在は削除されているインスタグラムで、「イランに人々がなくったのは信じられない、こんなに知るのが遅くなったことを、13年噓を行ったことをお許しください」等と述べた。
また司会者のサバ・ラッドは21年もジャーナリズムを去ると述べた。
月曜に政府への抗議デモが行われた後、司会者らが退職している。多くのデモ隊は、政府が最初に責任を否定したウクライナ旅客機撃墜の後、政府指導者の追放を求めた。
イランでは、政府が支配しているメディアに対し、好意的でない人もいる。
イランのジャーナリスト協会は声明文で、「国営メディアは、誤情報を報道してから、国民の信頼を失った。他のメディアはこの状況に抵抗をしたのだが、イラン・イスラム共和国の国営テレビがこれに組したのだ。国民は公的データやジャーナリストを信用できないのだ。」等としている。
国境なき記者団は、イランをジャーナリストに最も抑圧的な国の一つにランク付けている。イラン 政府によるニュース統制は容赦がなく、1979年のイラン革命以来、860人のジャーナリストが投獄または処刑されている。
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LGBTの生徒を”he”と呼ばず解雇された教師が学校を訴える(2019/10/02)
米バージニア州の高校で昨年、キリスト教徒でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒を、生徒が希望する性で呼ぶのを拒んだとして懲戒免職となった。先月、教師は反LGBT団体の支援を受け、高校を相手取り訴訟を起した。
10月1日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「キリスト教徒の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別で呼ばなかったことで解雇され、学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニアの高校でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別呼称を使用するのを拒んだとの理由で解雇された。その後同高校理事を相手取り訴訟を起した。
教師を支援する「同盟防衛の自由(LGBT反対の非営利組織)」によると、バージニア州ウィリアムバーグにあるウェストポイント高校の教師だった、ピーター・ブレイミング元教師の生徒の一人が、昨年度の学年末9月にかけて自分を男性 だと認識し始めた。...
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10月1日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「キリスト教徒の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別で呼ばなかったことで解雇され、学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニアの高校でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別呼称を使用するのを拒んだとの理由で解雇された。その後同高校理事を相手取り訴訟を起した。
教師を支援する「同盟防衛の自由(LGBT反対の非営利組織)」によると、バージニア州ウィリアムバーグにあるウェストポイント高校の教師だった、ピーター・ブレイミング元教師の生徒の一人が、昨年度の学年末9月にかけて自分を男性 だと認識し始めた。ブレイミングは(彼の主張によると)生徒への配慮に努力していたのだが、学校側は昨年12月同氏を宗教的理由により生徒が希望する男性呼称で呼ばなかったことにより解雇処分としたという。
ブレイミングは生徒本人とその母親、カウンセラーらと新学年が始まる前に面談し生徒を男性として呼んでおり、一度もわざと女性として呼んだことはない。学級内では生徒を通常下の名前で呼ぶ。最初の数週間は問題は起きなかったが、10月以降、他の生徒がいない場所で生徒を女性で呼ぶことがあったと生徒が主張。再度面談をし、両親との電話では、“教室内では女性で呼びません”と伝え、両親は“宗教抜きに男性で呼ぶように”希望した。
副校長との面談では、解剖学的にみたヒトや、生物学的に定まった性(好みで変えられない)への宗教的信念に基づき、生徒を女性で呼ぶのは自分の信仰に反するとの主張を口にし、学校のポリシーと相反する場合、個人的信仰は学校には持ち込めないと言われていた。
その面談の数週間後のクラスで、バーチャルリアリティゴーグルを使うアクティビティを指導していた。当該生徒が壁にぶつかりそうになった時、「彼女が壁にぶつからないように注意してくれ!」と口走ってしまった。授業後生徒は「先生の宗教があるのでしょうが、私を尊重してください」と言ったという。彼は謝罪し、その件について学校長に報告をした。こうして状況が二転三転し、一か月後には学校理事会議で懲戒免職が決まったのである。
これに抗議を示し、学校をボイコットする生徒もいた。40代で妻子もあるブレイミングを支援するクラウドファンディングも立ち上げられ、寄付金は5万ドルに達した。
同盟防衛の自由は、「問題は、性の呼び方に留まらず、学校のカリキュラムに関連しないところで、組織が教師に人の真理に関わる思想を強要できるのか」だとする。
同日付米国『CBN』は「バージニアの教師がトランスジェンダーの生徒を“he”と呼ぶのを拒んで解雇された学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニア州の教師が、契約不履行と憲法上の権利違反で学校側を訴えた。今年9月末日、同盟防衛の自由(ADF)」が支援する教師が訴状を提出。フランス人教師はキリスト教的信条に逆らうのを拒んだ。9学年の女性として生まれたトランスジェンダーの生徒を、生徒が希望する“He”を付けて呼ぶことに反発したのだ。同教師は、生徒がいる前で男性性で呼ぶだけでなく、生徒がいない場でもそう呼ぶように言われたという。男性呼称で呼び、これを拒否していると見されれば解雇処分とする、との書面通達も渡されたという。学校理事が出席する4時間のヒアリングが行われ、全会一致で教師の懲戒処分が決定した。
そして今年9月末日、同盟防衛の自由(ADF)」が支援する教師が訴状を提出した。ADF顧問弁護士は「これは性呼称の問題に留まらず、呼称そのものの意味を問うものである。誰も雇用のために中核的信条を曲げさせられてはならない」とする。
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