広告は、妊婦の写真と、一生分のウォッパーにチャレンジする場合「最高のサッカー遺伝子」を約束する旨掲載されていた。ロシアバーガーキングの正式アカウントからソーシャルメディアプラットフォームのVKに19日に発信されたが、翌20日、謝罪メッセージが掲載された。
英字新聞「モスクワタイムズ」によると、女性蔑視の広告は以下の内容であった。「バーガーキングは、社会的責任の枠組みの中で、世界のサッカー選手と妊娠した女性に賞を授与することにした。...
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広告は、妊婦の写真と、一生分のウォッパーにチャレンジする場合「最高のサッカー遺伝子」を約束する旨掲載されていた。ロシアバーガーキングの正式アカウントからソーシャルメディアプラットフォームのVKに19日に発信されたが、翌20日、謝罪メッセージが掲載された。
英字新聞「モスクワタイムズ」によると、女性蔑視の広告は以下の内容であった。「バーガーキングは、社会的責任の枠組みの中で、世界のサッカー選手と妊娠した女性に賞を授与することにした。挑戦者は3百万ルーブル(約522万円)と生涯にわたるウォッパーを受け取れる。女性にとっては最高のサッカー遺伝子を得られ、今後数世代にわたりロシア代表チームの成功を築くことになるだろう。進め!私たちはあなたを信じている。」
広告は即座にツイッターやロシアの報道機関から非難され、バーガーキングは即座に謝罪、広告は現在削除されている。
フォックス・ニュースが入手した声明によると、バーガーキングは次のように述べている。「ロシア支社がオンラインで立ち上げた明らかに侮辱的な宣伝について、申し訳なく思っている。わが社のブランドや価値観を反映するものではなく、この種の活動が再び起こらないように措置を講じている。」
この広告は、議会の家族委員会のタマラ・プレトニョワ委員長がロシアのラジオで語った数日後に出された。プレトニョワ委員長は、外国人との子を産む女性は結局一人で子育てせねばならず、シングルマザーの増加を憂慮している。
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来月のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピック開催を目前にして、ロシアでは組織ぐるみでドーピングを容認していたとされており、ロシアの陸上選手68人が国際陸上競技連盟の資格停止処分によりリオ五輪に出場できない見込みとなった。この処分をCAS(スポーツ仲裁裁判所)も支持している。ロシアはドーピングと関係のない選手の出場は認められるべきだと主張しており、数日中には国際オリンピック委員会(IOC)が残る300人以上のロシア選手の出場可否を判断する。この問題は、世界反ドーピング機関(WADA)による昨年の報告書で過去ロシアにおいて、国や陸連が一体となってドーピング隠しを行っていた事が判明したことで浮上。この事態に対しロシア側は、ロシア選手の締め出しで「競技団体全体が責任を問われるべきではない」とし、これはスポーツ界全体の問題、西欧諸国の陰謀だとして反発している。
7月21日付露
『モスクワタイムズ』「ロシアはリオ五輪出場禁止問題で緊迫」との見出しで次のように報道している。
・リオ五輪目前でロシアの選手出場が危ぶまれ緊張感が高まる。火曜CASの判断で陸上選手の出場禁止が決定した。
・全選手出場禁止の判断を待ちIOCへの注目が集まる。ロシアは何としても出場を果たすべく国際規約を順守する姿勢をアピールしている。
・WADAによるとムトコ・スポーツ相が国家組織単位のドーピングに通じていたという。...
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7月21日付露
『モスクワタイムズ』「ロシアはリオ五輪出場禁止問題で緊迫」との見出しで次のように報道している。
・リオ五輪目前でロシアの選手出場が危ぶまれ緊張感が高まる。火曜CASの判断で陸上選手の出場禁止が決定した。
・全選手出場禁止の判断を待ちIOCへの注目が集まる。ロシアは何としても出場を果たすべく国際規約を順守する姿勢をアピールしている。
・WADAによるとムトコ・スポーツ相が国家組織単位のドーピングに通じていたという。ドミトリー・ペスコフ報道官はムトコ氏は「主導者」でないとしている。ロシア当局も独自に長期に渡り調査中だと主張。
・疑わしきは西欧諸国。ロシアオリンピック委員会総裁のアレクサンドル・ジューコフ氏は、IOCへの書簡で「これはリオ五輪からロシア選手を締め出そうとする計画的策略のようだ」としている。国内メディア各誌も同調。IOCとWADAは独立機関でなく上からの(恐らく米国)指示で動く。
・国際スポーツの舞台からの撤退と代価措置を提案し、親露国の協力を仰ぐべきとする閣僚も出ている。ロシア不参加で五輪は不完全なものとなるとし、これは意見を押し付ける国への対抗策だという。IOC管理下を離れ、スポーツでロシア独自の国際組織を創設するべき。「敵対」国はIOCに慰留を求めるだろうが、妥協はしない。
・理想論だが、現状はロシアに厳しく数日中に決定が下る。
同日付米
『CNN』は次のように報道している。
・国際陸連の決定でロシアの陸上選手68人が出場停止となった。ロシアのムトコ・スポーツ相は「国際陸連解体の時がきた」、「腐敗した採決。WADAは証拠を提示していない。」等とツイート。
・出場を訴えていた中心選手で棒高跳びのエレーナ・イシンバエワ選手は政治的採決に「皆さん選手の葬儀を有難う」と述べた。
・ロシアは陸上選手一斉締め出しに猛反発。ドーピングに無関係の選手の出場を訴えている。ドミトリー・ペスコフ報道官は「団体責任の取らせ方が断固受け入れ難い」としている。
同日付米
『WIRED』は「ロシアがいないとオリンピックはどうなる?」との見出しで次のように報道している。
・米ピーターソン国際経済研究所のノーランド副所長は、過去の実績、GDP、人口等から研究してメダル獲得数を予測。ロシアがリオ五輪に出て「クリーン」に競技をすると66、67くらいのメダルが取れるだろう。ドーピングの力を借りれば、80個くらいに跳ね上がるとする。
・ロシアが欠場すると、ロシアに行くはずだったメダルは、ソビエト連邦がロス五輪を欠場した1984年のように米国選手の手に渡るだろう。トンガやパラグアイのような小国でなくロシアは大国なのでこれは大変な動きである。
・米国のオリンピック観戦者は、ロシア選手が欠場していることにはあまり気が付かないことだろう。しかし、ロシアでの事情は全く違う。政治とオリンピックは切っても切れない縁がある。過去政治的理由で欠場しているロシアはこれが既に西国の陰謀だと主張している。
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