米ニューヨーク市長、アマゾンの第2本社建設計画の撤回を「企業権力の乱用」と批判(2019/02/19)
米ニューヨークのビル・デブラシオ市長は17日、NBCテレビの番組に出演し、米アマゾン・ドット・コムが同市内に第2本社を建設する計画を撤回したことに対し、「企業の権力乱用の一例」であると批判した。
『CNN』や
『NBCニュース』などのメディアが報じている。デブラシオ市長は17日、NBCテレビが日曜朝に放送している報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演してインタビューに応じ、アマゾンのニューヨークでの建設計画の撤回について批判を展開した。
デブラシオ市長は、「アマゾンは、ボールを持ったまま帰ってしまった。そして同社がしたことは、米実業界に対する人々の最悪の懸念を確認する結果となった。...
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『CNN』や
『NBCニュース』などのメディアが報じている。デブラシオ市長は17日、NBCテレビが日曜朝に放送している報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演してインタビューに応じ、アマゾンのニューヨークでの建設計画の撤回について批判を展開した。
デブラシオ市長は、「アマゾンは、ボールを持ったまま帰ってしまった。そして同社がしたことは、米実業界に対する人々の最悪の懸念を確認する結果となった。」と指摘した。同市長は16日付「ニューヨーク・タイムズ」のコラムでも同様の主張をしている。
アマゾンは2017年9月に西部ワシントン州シアトルに次ぐ第2本社の建設計画を公表。約一年にわたる多くの自治体による激しい誘致合戦の結果、昨年11月、ニューヨーク市クイーンズ区と首都ワシントン近郊の南部バージニア州アーリントン郡の2カ所に分割して建設することを明らかにしていた。
ニューヨークでの建設計画が発表された際、デブラシオ市長はこれを支持し、第2本社周辺地域での大規模な公営住宅開発のプロジェクトなどで、地元住民が確実に恩恵を受けるとの見方を示した。しかし、平均給与15万ドル(約1,650万円)の雇用を2万5,000人分創出すれば、15億2,500万ドル(約1,690億円)の助成金を与えるなど、アマゾン誘致のために提示した条件に対し、多くの民主党議員などから批判の声が続出するとともに、地元住民の強い反発を招き、アマゾンは今月14日、撤回の決定を発表した。
デブラシオ市長は17日、ニューヨーク市はアマゾンに「公正な条件」を提示したが、一部の反対派住民らの反対の後、同社は「独断的」な決定により計画を撤回した、パートナーシップを結びたいと言っていたが、批判を受けたらすぐに立ち去ったと非難した。
アマゾンの計画撤回は、地元民主党の首長や議員らの間に分断を招いている。デブラシオ市長やニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同社の計画を歓迎したが、選挙区が建設予定地と隣接するアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員らは、強く反発していた。アマゾンが計画の撤回を発表すると、クオモ知事は、地元の政治的利益にとらわれていると一部の議員らを非難したが、オカシオ=コルテス氏は勝利宣言をしている。
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トランプ米大統領、自由時間と報道された「エグゼクティブ・タイム」にも働くと反論(2019/02/11)
トランプ米大統領は10日、公務時間のおよそ6割を自由時間として過ごしているとしたニュースサイトの報道に対し、そうした時間にも「通常は仕事をしている」とツイッターに投稿し、反論した。
『AFP通信』『USAトゥデイ』『ニューヨークポスト』などの多くのメディアが、トランプ大統領の反論について伝えた。米ニュースサイト「アクシオス」は3日、昨年11月の中間選挙以降、大統領の公務時間の約60%は予定が明確に定まっていない「エグゼクティブ・タイム」であり、トランプ氏はこの時間に、電話をしたり、新聞を読んだりする他、ツイッターへの投稿や、テレビを見るなどして過ごしていると報じていた。
トランプ大統領は、ツイッターで、そうした時間は「ネガティブなものではなく、ポジティブなもの」として報じるべきであると指摘し、「エグゼクティブ・タイムには、私は通常働いており、リラックスしているわけではない。...
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『AFP通信』『USAトゥデイ』『ニューヨークポスト』などの多くのメディアが、トランプ大統領の反論について伝えた。米ニュースサイト「アクシオス」は3日、昨年11月の中間選挙以降、大統領の公務時間の約60%は予定が明確に定まっていない「エグゼクティブ・タイム」であり、トランプ氏はこの時間に、電話をしたり、新聞を読んだりする他、ツイッターへの投稿や、テレビを見るなどして過ごしていると報じていた。
トランプ大統領は、ツイッターで、そうした時間は「ネガティブなものではなく、ポジティブなもの」として報じるべきであると指摘し、「エグゼクティブ・タイムには、私は通常働いており、リラックスしているわけではない。」と反論した。そして「実際、私はおそらく、過去のほぼ全ての大統領より長時間働いているだろう。」と自賛している。
トランプ氏は続けて、「実際のところ、私が大統領に就任した時には、わが国は混乱状態だった。軍備の劣化した状況、終わりのない戦争、北朝鮮との戦争の可能性、重税と過度の規制、国境や移民の問題、医療制度の問題など、問題が山積していた。」として、「私には非常に長い時間働く以外に選択肢はなかった!」と主張した。
トランプ氏は早起きで、起床時間は6時前のことが多い。しかし、ホワイトハウスの広報部門がメディア向けに発表している大統領の日々の大まかなスケジュールによれば、午前11時前に公務が入っていることは滅多にない。
ミック・マルバニー大統領首席補佐官代行は10日、NBCテレビの報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演し、「エグゼクティブ・タイムは、大統領が次の会合のための準備をしたり、前の会合についての報告を受けたりすることができるようにするためのもの」と説明した。「電話の会話は朝6時半頃から始まり、夜11時頃まで行うこともある。従って、大統領は予定表に書かれている以上に働いている。」と述べ、報道に反論している。
トランプ大統領は、報道の情報源について調査するよう命じたという。マルバニー氏は「フォックスニュース・サンデー」で、ホワイトハウスは、大統領のスケジュールに関する情報を外部に漏らした人物を、今週にも特定したいと考えていると語った。
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