第36回東京国際映画祭・映画「雄呂血<4Kデジタルリマスター>」トークショー(2023年10月31日)
2023年10月31日(火)、第36回東京国際映画祭で映画「雄呂血<4Kデジタルリマスター>」の上映後、トークショーが行われた。...
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2023年10月31日(火)、第36回東京国際映画祭で映画「雄呂血<4Kデジタルリマスター>」の上映後、トークショーが行われた。司会は落語家の立川談笑さん、「雄呂血」の主役を演じた阪東妻三郎の息子で俳優の田村亮さん、活動写真弁士の坂本頼光さんが登壇した。本映画は無声映画で、坂本さんが活弁を担当した。
坂本頼光さんは「雄呂血は活弁では大きなネタ」で何度かやったことがあるが、4Kデジタル修復版ということで、長さが異なり、早くなっているため、大変だったと愚痴をこぼした。
田村亮さんは父の阪東妻三郎さんの思い出を語った。子どものころ、豆まきとか鯉のぼりとか季節の行事は一緒になってやっていたと話す。田村さんは近所の子どもたちと別け隔てなく遊んでいて、メンコで「これお前のお父さんだな、こんちくしょう」というように遊んでいたという。また、阪東妻三郎さんの稼ぎについて、ギャラがカバンに入らないので、リヤカーで運んだということがあったらしいという話をした。
上の兄の田村高廣さんとは18歳離れていて、よく父親のようにと言われたが、父親らしいことはしてもらったことはなかったと話した。また、下の兄の田村正和さんとはレスリングのようなじゃれあうようなことはしたことがあったという。
父親の阪東妻三郎に言葉をかけるとしたらという質問に、「“父ちゃん、映画を見てきたよ。”あまり批判することもできないし、親父は大先輩だしさ、あそこ良くないよとは言えないしさ。遠慮しますよ、一応、“バンツマさん”だから。」と話した。
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第36回東京国際映画祭・映画「正欲」質疑応答(2023年10月31日)
2023年10月31日(火)、第36回東京国際映画祭で映画「正欲」の岸善幸監督による質疑応答が行われた。...
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2023年10月31日(火)、第36回東京国際映画祭で映画「正欲」の岸善幸監督による質疑応答が行われた。フリーアナウンサーの安田佑子さんが司会を務めた。
岸監督は原作を読んで衝撃を受け、マイノリティの人たちがどう世界を見ているかを知りたいと思い、調べたりキャストと議論をして作っていったと話した。「何に衝撃を受けたのか」という質問には、「理解する側、受け入れる側で多様性という言葉を認識していた自分がいるということを教えられた」と答えた。
磯村勇斗をオファーした理由について、「感情表現が豊かで、役者と相対峙すると磯村さんの表現が生まれてくる、そういうところが信頼している」と答えた。
新垣結衣については、「逃げ恥」などのイメージがある人が今回の役を演じて、今までのイメージを覆すくらいの存在感を示してくれると映画への相乗効果があるだろうなと思っていたと話した。
稲垣吾郎のキャスティングについて、「ジェントルマンでエレガントな方なんですけど、どこかしらに狂気性が見えていて、今回の映画は普通の基準に立つ検事だが、それが歪んでいくと狂気性が表現されるべきだと、そういう意味で稲垣さんがうってつけ。稲垣さんを基準にして見ていってやがて自分たちのことに翻って、疑問符が持てる。そういう存在としてやって頂きたいと話をした」と話した。
原作に忠実に撮影するかどうかという質問に、「作家さんとの話し合いの中でやっていっている。小説でも漫画でも最初に読んだ時の衝動をできるだけそこを守りたいと思って、脚本も撮影にも臨んでいる」と話した。
朝井リョウの小説が原作。稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗らが出演。11月10日(金)公開。
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第36回東京国際映画祭・「山田洋次監督×グー・シャオガン監督」トークショー(2023年10月30日)
2023年10月30日(月)、第36回東京国際映画祭で山田洋次監督と、黒澤明賞の受賞が決まっている中国のグー・シャオガン監督が有楽町micro FOOD&IDEA marketでトークショーを行った。...
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2023年10月30日(月)、第36回東京国際映画祭で山田洋次監督と、黒澤明賞の受賞が決まっている中国のグー・シャオガン監督が有楽町micro FOOD&IDEA marketでトークショーを行った。グー監督の「西湖畔に生きる」がコンペティション部門に選出されている。
山田監督はグー監督のデビュー作「春江水暖」(しゅんこうすいだん)を「モーツァルトを聴いているような映画」とべた褒め。上海映画祭でも話をしていて、「春江水暖」の続編のアイディアを提案した。「春江水暖」はほとんどがグー監督の親戚などで撮影したという。
「春江水暖」と「寅さん」を比較され、山田監督は「春江水暖と寅さんを一緒にするわけにいかない。春江水暖は2年かけて作った。寅さんは2年で5本も作った」と観客を笑わせた。
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第36回東京国際映画祭・「映画シュリ」トークショー(2023年10月27日)
2023年10月27日、第36回東京国際映画祭で韓国映画「シュリ」が上映された。...
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2023年10月27日、第36回東京国際映画祭で韓国映画「シュリ」が上映された。日本では2000年に公開された映画。上映後、カン・ジェギュ監督が登壇し、市山プログラミングディレクターとトークショーを行った。
1998年の「日韓共同宣言」を機に日本と韓国は文化交流が行われるようになった。それから25周年を記念して韓国側の協力を得て、日本と韓国でヒットした映画「Love Letter」(岩井俊二監督)と「シュリ」を東京国際映画祭で上映することとなった。「シュリ」は配給権が切れていて、日本では配信でも観ることができなくなっている。今回はデジタル修復した映像を韓国から借りて上映した貴重なものだったという。
「シュリ」の出資者が廃業となり、版権がどこにあるのか分からない状態となっていたため、現在、上映、配信ができなくなっている。版権の問題はクリアできたので、来年の上半期に、韓国と日本で小規模ながら上映できるのではないかとカン・ジェギュ監督が話した。
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
©2023 TIFF
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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第36回東京国際映画祭・レッドカーペット(10月23日)
第36回東京国際映画祭が日比谷や銀座などを会場に開幕した。東京ミッドタウン日比谷のステップ広場から日比谷仲通りにかけて敷かれた165メートルのレッドカーペットには、トップバッターとしてクロージング作品『ゴジラ-1.0』から山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波が登場。...
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第36回東京国際映画祭が日比谷や銀座などを会場に開幕した。東京ミッドタウン日比谷のステップ広場から日比谷仲通りにかけて敷かれた165メートルのレッドカーペットには、トップバッターとしてクロージング作品『ゴジラ-1.0』から山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波が登場。
「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波)
「ナックルガール」(三吉彩花、前田公輝、窪塚洋介)
その後、フェスティバル・ナビゲーターの安藤桃子が父であり俳優・監督として活躍する奥田瑛二と去年に引き続き今年のポスタービジュアルの監修を担当したコシノジュンコと共に登場。
(安藤桃子、奥田瑛二、コシノジュンコ)
「My(K)Night」(RIKU、川村壱馬、吉野北人)
「Amazon Prime Videoテイクワン賞審査員」(玉城ティナ)
「怪物の木こり」(三池崇史監督、亀梨和也、菜々緒)
「連続ドラマW OZU 小津安二郎が描いた世界」(田中圭、柄本佑、前田敦子)
「TOKYO POP 4Kデジタルリマスター版」(ダイアモンド☆ユカイ、フラン・ルーベル・クズイ監督、葛井克亮プロデューサー)
「市子」(杉咲花、若葉竜也、戸田彬弘監督)
「かぞく」(吉沢亮、阿部進之介、澤寛監督、松橋真三プロデューサー、鈴木大造プロデューサー)
「正欲」(稲垣吾郎、新垣結衣、東野絢香、磯村勇斗、佐藤寛太)
終盤には、今年度のコンペティション部門審査委員長であるヴィム・ヴェンダースが監督・脚本を務めたオープニング作品『PERFECT DAYS』より、役所広司ら出演者とプロデューサー・スタッフを含めた総勢23名と一緒に登場し、会場のボルテージも最高潮に達した。
「PERFECT DAYS」(麻生祐未、三浦友和、役所広司、柄本時生)
国内外からは205名の豪華ゲストがカーペットを彩り、国内外のマスコミと観客計510名による熱気に包まれ、大いに盛り上がりを見せるレッドカーペットとなった。
レッドカーペットイベント終了後、東京宝塚劇場でオープニングセレモニーが行われた。オープニングアクトとしてヴァイオリニストの川井郁子が登場し、スペシャルパフォーマンスで『ラストエンペラー』、『ジョーズ』、『宇宙戦艦ヤマト』、『サウンド・オブ・ミュージック』の4曲を五重奏楽団と一緒に演奏。
⻄村康稔経済産業省経済産業大臣の祝辞と岸田文雄首相のビデオコメントが披露され、その後今年度の特別功労賞受賞者であるチャン・イーモウ監督が登壇し、表彰が執り行われた。
その後、安藤桃子監督が登場しナビゲーター任命に対しての想いと映画祭開催に向けた意気込みについて熱く語った。
さらに、今年の各部門と審査委員が紹介され、コンペティション部門の審査委員長であるヴィム・ヴェンダースの挨拶では、映画祭に向けての想いとユーモア溢れるスピーチを披露。
オープニング作品からは、役所広司ら出演者・プロデューサーの11名が登場し、映画の見どころについて明かした。最後はチェアマンの安藤裕康による開催宣言で締めくくり、会場には大きな拍手が鳴り響き、イベントは終了した。
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
©2023 TIFF
<TIFFCOM2023 開催概要>
■開催期間:2023年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館
■公式サイト:
www.tiffcom.jp
東京国際映画祭公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/TIFFTOKYOnet
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