ロシア大統領、ウラジオストックで金正恩と会談(4月18日)
ロシアのメディアは、今月26日に中国で行われる「一帯一路」会議に参加するために訪中するプーチン大統領が、訪中前にウラジオストックで、北朝鮮の金正恩委員長と会談する予定であると伝えた。
両首脳は経済制裁下での両国の経済発展について話し合うものと思われ、朝鮮半島の核問題や北朝鮮への制裁の一部緩和についても話し合われる可能性もある。
また16日金正恩委員長は空軍の飛行訓練の視察を行ったが、韓国の「朝鮮日報」の報道によると、その戦闘機は1980年代のミグ29であった。...
全部読む
ロシアのメディアは、今月26日に中国で行われる「一帯一路」会議に参加するために訪中するプーチン大統領が、訪中前にウラジオストックで、北朝鮮の金正恩委員長と会談する予定であると伝えた。
両首脳は経済制裁下での両国の経済発展について話し合うものと思われ、朝鮮半島の核問題や北朝鮮への制裁の一部緩和についても話し合われる可能性もある。
また16日金正恩委員長は空軍の飛行訓練の視察を行ったが、韓国の「朝鮮日報」の報道によると、その戦闘機は1980年代のミグ29であった。同紙によると北朝鮮には現在40機余の戦闘機があるが、その大半は1980年代のミグ29であり、他には1980年代にソ連から導入したSU25である。
閉じる
北朝鮮の国営メディア“新型戦術誘導兵器の発射実験”(4月18日)
北朝鮮の国営メディアは先ほど、昨日、金正恩労働党委員長の立ち会いのもと、新型の戦術誘導兵器の発射実験を行った。
現段階では新型の兵器がどういったものかは不明だが、弾道ミサイルではない通常兵器と見られる。
北朝鮮では非核化をめぐり米国が一方的な要求をしていると不満を募らせる。
金正恩、空軍を視察(4月17日)
16日金正恩委員長は空軍部隊を視察し、戦闘機の訓練飛行を見学し、乗組員らを激励した。
朝鮮人民軍航空軍第1017部隊を訪問したもので、複雑な飛行訓練の様子に満足の意を示した。金正恩委員長の軍事訓練活動の視察は、2018年11月16日にハイテク戦術兵器の実験を視察して以来である。
飛行機嫌いの父親と違って、自ら操縦桿を握るほど航空機好きな金正恩委員長であり、2017年9月には元山での航空ショー(国際親善航空フェスティバル)を開催するほどであった。...
全部読む
16日金正恩委員長は空軍部隊を視察し、戦闘機の訓練飛行を見学し、乗組員らを激励した。
朝鮮人民軍航空軍第1017部隊を訪問したもので、複雑な飛行訓練の様子に満足の意を示した。金正恩委員長の軍事訓練活動の視察は、2018年11月16日にハイテク戦術兵器の実験を視察して以来である。
飛行機嫌いの父親と違って、自ら操縦桿を握るほど航空機好きな金正恩委員長であり、2017年9月には元山での航空ショー(国際親善航空フェスティバル)を開催するほどであった。同航空ショーは、2018年も開催が予告されていたが、国連制裁により、燃料不足に陥ることが懸念して、取り止められたのではないかと憶測されていた。今回の視察の記事でも戦闘機は2機しか写っていない。
一方2018年同様、2019年になっても経済建設現場への視察が多かった金正恩委員長であるが、今後軍事施設への視察が多くなるのか、経済建設重視で、経済建設現場への視察を多くするのかも注目される。
閉じる
文在寅、金正恩との会談「いつでもどこでも」(4月16日)
4月15日は北朝鮮では金正恩委員長の祖父、金日成主席の生誕記念日で「太陽節」と称されている。同じ日、韓国では文在寅大統領は、青瓦台で行われた首席・補佐官会議で、金正恩委員長の12日の施政演説を称賛し、場所や形式、時機に拘らず、第4次の南北首脳会談をする用意があると強調した。
文在寅大統領は、金正恩委員長が12日の演説で、韓国に対し「仲介者のふるまいをやめて、当事者の役割をしろ」と語ったことには触れず、金正恩委員長が直接的には明示していない北朝鮮の非核化の意思を評価した。...
全部読む
4月15日は北朝鮮では金正恩委員長の祖父、金日成主席の生誕記念日で「太陽節」と称されている。同じ日、韓国では文在寅大統領は、青瓦台で行われた首席・補佐官会議で、金正恩委員長の12日の施政演説を称賛し、場所や形式、時機に拘らず、第4次の南北首脳会談をする用意があると強調した。
文在寅大統領は、金正恩委員長が12日の演説で、韓国に対し「仲介者のふるまいをやめて、当事者の役割をしろ」と語ったことには触れず、金正恩委員長が直接的には明示していない北朝鮮の非核化の意思を評価した。
第4次の南北首脳会談についていえば、昨年9月の「平壌共同宣言」によれば、金正恩委員長がソウルを訪問するとされていたが、外交的な慣行を破って再び平壌で行われることになるのかもしれない。また文在寅大統領は南北首脳会談を、膠着状態に陥っている米朝関係の改善のためのステップにしたいと考えているようである。ただし第4次の南北首脳会談を行うためには北朝鮮に特使を送らなければならないが、それについて同大統領は全く触れていなかった。
一方北朝鮮では15日、金正恩委員長が労働党幹部と共に錦綉山太陽宮を参拝した。朝鮮中央通信社に掲載された、金正恩委員長とともに写っている幹部たちの様子を見ると、背広組が前面にいて、制服組は後方にいたことや、14日に行われた金日成主席生誕107周年中央報告大会で、閲兵式やミサイルの発射実験がなかったことからすると、米朝首脳会談の決裂後、懸念されていた北朝鮮に軍事路線が復活するということはなさそうである。
閉じる
米国務長官、米朝間にはチャネルあり(4月15日)
週末に米朝首脳が相次いでお互いに個人的な関係が良いことや3回目の米朝首脳会談があり得ることに言及したが、14日米国のポンペオ国務長官は訪問先のパラグアイで、米朝間には現在もチャネルがあることを暗示し、「双方の条件が整えば、シンガポール会談1周年の6月12日前後に会談が行われる可能性も排除できない」と述べた。さらに米国は、北朝鮮の非核化を推進する努力を続けており、ハノイ会談以降も両国は意思疎通を図っており、「我々はハノイでの努力を継続して推進している」と語った。...
全部読む
週末に米朝首脳が相次いでお互いに個人的な関係が良いことや3回目の米朝首脳会談があり得ることに言及したが、14日米国のポンペオ国務長官は訪問先のパラグアイで、米朝間には現在もチャネルがあることを暗示し、「双方の条件が整えば、シンガポール会談1周年の6月12日前後に会談が行われる可能性も排除できない」と述べた。さらに米国は、北朝鮮の非核化を推進する努力を続けており、ハノイ会談以降も両国は意思疎通を図っており、「我々はハノイでの努力を継続して推進している」と語った。
ただし米国の内部でも楽観論は少ない。北朝鮮が米国のタカ派の要求水準にまで譲歩するかは不明であることや、金正恩委員長は来年の選挙戦でトランプ大統領の優位がはっきりするまでは、米国に対抗しようとすることから、米国の立場が変わらない限り、首脳会談も開かれる可能性も低いのではないかとの見方もある。ただし金正恩委員長は11日の最高人民会議で指導部を改組したが、このことは今後数か月は核実験等を行わないで外交に専心することを意味しており、2017年のような脅威を作り出すことはないだろう、との見方もある。
一方、米朝が直接のチャネルで交渉を行っていることは、韓国にしてみれば仲介者の役割が減じていることを意味している。金正恩委員長は12日の施政演説のなかで、「(韓国は)東奔西走し『調停者』の役割を担っている振る舞いをするのではなく、民族の利益を擁護する当事者にならなければならない」として韓国を批判し、韓国は北朝鮮の側につかなければならない、とさえ言っていた。
調停者を頼りにできないなか、お互い国内的に弱い立場をみせられないことから、安易に妥協はできないことを考えると、3回目の米朝首脳会談のハードルはまだまだ高い。
閉じる
「北朝鮮を追う」内の検索