五輪の水際対策(6月28日)
ウガンダ選手団陽性反応の問題で、空港検疫における多くの問題点が露呈した。驚くべきことに、濃厚接触者の検疫は空港では行わずに自治体で行うことになっていた。
この対応に対し「政府がやるべきことをきちんとやらずに、自治体任せにしている」という批判が強く出たため、政府や大会組織委員会は、空港検疫で新型コロナ陽性者が判明した場合には、濃厚接触者を空港内で特定する対応をとる方向で現在、調整中となっている。...
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ウガンダ選手団陽性反応の問題で、空港検疫における多くの問題点が露呈した。驚くべきことに、濃厚接触者の検疫は空港では行わずに自治体で行うことになっていた。
この対応に対し「政府がやるべきことをきちんとやらずに、自治体任せにしている」という批判が強く出たため、政府や大会組織委員会は、空港検疫で新型コロナ陽性者が判明した場合には、濃厚接触者を空港内で特定する対応をとる方向で現在、調整中となっている。
ワクチン接種が進んでいない国・日本として注意すべき国は米国、インド、ブラジル、フランス、トルコ、ロシア、英国、アルゼンチン、イタリアなど感染上位国である。
例えば現在、ブラジルではサッカーの南米選手権が開催されているが、選手らに新型コロナ感染が拡大し、大問題となっている。ブラジル政府や主催者は「世界で最も安全なスポーツイベント」とうたい開催を強行した結果、こうした事態となっている。
神奈川県相模原市や清川村はブラジルの3競技の選手団を受け入れ7月13~31日にかけて事前キャンプを行うという。
宮崎県では7月2日から米国をはじめ、8カ国6競技の選手ら300人以上を受け入れ予定となっているが、滞在日程や選手団の規模などが事前に知らされておらず県民の不安が高まっている。
7月2日には懸念される変異株とされるベータ株(南ア株)発祥の地で、ロックダウン中の南アフリカ選手団が富山にやってくる。9日には世界感染者数第15位のメキシコ選手団96人が大挙して広島に押し寄せるという。
感染拡大中やロックダウンしている国、懸念される変異株感染者が確認された国などからの選手団に対しては、特に慎重な対応が必要で、少なくとも、どういうワクチンをいつ頃、検査はどういう方法でやってきたのかということも含めて、確認しておく必要がある。
五輪から新たな変異株が生まれないよう祈るばかりである。
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小池知事・さらに数日復帰せず・トップ不在で東京大会準備へ(6月28日)
東京都の小池知事は静養の継続が必要だと医師が判断したため今後数日間さらに公務を離れる。
東京オリンピックの開幕まで1か月を切り、都内の感染確認が再び拡大の兆しも見せる中、都はトップ不在のまま大会の最終準備を進める異例の事態となる。
小池知事は過度の疲労により、静養が必要となったため先週22日に都内の病院に入院した。
週明けのきょうからの動向が注目されていたが、都は昨夜、疲労がとれず静養の継続が必要だと医師が判断したためきょう以降も公務に復帰しないことを明らかにした。...
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東京都の小池知事は静養の継続が必要だと医師が判断したため今後数日間さらに公務を離れる。
東京オリンピックの開幕まで1か月を切り、都内の感染確認が再び拡大の兆しも見せる中、都はトップ不在のまま大会の最終準備を進める異例の事態となる。
小池知事は過度の疲労により、静養が必要となったため先週22日に都内の病院に入院した。
週明けのきょうからの動向が注目されていたが、都は昨夜、疲労がとれず静養の継続が必要だと医師が判断したためきょう以降も公務に復帰しないことを明らかにした。
今後数日間は静養を続けるということで都知事の代理は引き続き多羅尾副知事が務める。
都内では、新型コロナウイルスの感染確認が増加し、再び拡大の兆しを見せる中、東京オリンピックの開幕まですでに1か月を切っている。また投票日を来月4日に控える都議会議員選挙で「都民ファーストの会」の特別顧問を務める小池知事が選挙戦にどう関わるのか、さらに不透明になっている。
都議会議員選挙のさなか、オリンピックの開催都市でもある東京都はトップ不在のまま新型コロナへの対応に加え大会に向けた最終準備を進める異例の事態となる。
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インド型流行国からの選手・出国前の7日間・毎日検査(6月27日)
政府は東京大会に向けた新型コロナの対策強化として、インドやパキスタンなどインド型が流行する国や地域から来日する選手などに対して、入国前7日間は毎日ウイルス検査を求める方針を固めた。
また入国前7日間と入国後3日間については、選手やコーチなど活動をともにするチーム以外と接触しないことも求められる。
これまでは全ての海外選手団に対して出国前96時間以内に2回、入国時に1回、入国後は毎日検査することを求めていた。
ウガンダ選手団・感染確認で・立憲民主党・五輪の水際対策見直しを(6月24日)
東京オリンピックのため来日したアフリカウガンダの選手団で入国後に新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受けて、立憲民主党は、今の水際対策では新たな感染拡大を招きかねないとして、入国前に濃厚接触者の調査を行うなど見直しを政府に求める方針を固めた。
大阪・泉佐野市で行われた保健所の調査で全員が濃厚接触者と認定された。
立憲民主党は、入国後に濃厚接触の有無を確認する今のしくみでは新たな感染拡大を招きかねないとして、入国前に空港で調査を行い、濃厚接触者と認定された場合は感染者と同様に留め置く措置を講じるべきだとしている。...
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東京オリンピックのため来日したアフリカウガンダの選手団で入国後に新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受けて、立憲民主党は、今の水際対策では新たな感染拡大を招きかねないとして、入国前に濃厚接触者の調査を行うなど見直しを政府に求める方針を固めた。
大阪・泉佐野市で行われた保健所の調査で全員が濃厚接触者と認定された。
立憲民主党は、入国後に濃厚接触の有無を確認する今のしくみでは新たな感染拡大を招きかねないとして、入国前に空港で調査を行い、濃厚接触者と認定された場合は感染者と同様に留め置く措置を講じるべきだとしている。
空港では抗原検査ではなくPCR検査を徹底する必要もあるとして政府に対し水際対策の見直しを要請することにしている。
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あと1か月・東京五輪・感染対策“バブル”を守れるか(6月23日)
東京五輪まであと1か月になった。本当に安全、安心な大会が実現できるのか。
本当に安全、安心な大会が実現できるのか。その鍵を握るとされるのが“バブル方式”と言われる新型コロナウイルス感染対策にある。
今年4月、カザフスタンで9日間行われたレスリングの国際大会だが、選手は大会前に検査で陰性を確認し、バブル方式の対策が取られていた。
ところが大会後、韓国の選手団から29人もの感染が明らかになった。...
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東京五輪まであと1か月になった。本当に安全、安心な大会が実現できるのか。
本当に安全、安心な大会が実現できるのか。その鍵を握るとされるのが“バブル方式”と言われる新型コロナウイルス感染対策にある。
今年4月、カザフスタンで9日間行われたレスリングの国際大会だが、選手は大会前に検査で陰性を確認し、バブル方式の対策が取られていた。
ところが大会後、韓国の選手団から29人もの感染が明らかになった。
日本の選手やコーチもマスクを着用し、対策を徹底していたにもかかわらず8人が感染した。
チームに同行すると、外国の選手が度々マスクを外して話していたり、ルールを破って外出したりするのを見かけるという。
「『ルールを作りました。みなさん守ってね』とそれぞれの国に言ったと思う」と話すが、一方、今年3月までに12回に渡って行われたスノーボードアルペンの国際大会では、クラスターは1件も確認されなかった。
ほとんどの大会に参加した選手は普段から医療用のマスク着用が義務付けられ、練習中も外さなかった。
PCR検査は2、3日に1回行われた。ルールを守らない選手には厳しいペナルティーが課され、競技に参加できないこともあった。
マスク着用などルールをきちっと守ることが強く求められている。
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