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フィギュアスケートNHK杯開催・新しい光も(11月29日)
フィギュアスケートNHK杯が大阪で開催。コロナ禍で国内選手が中心の大会となったが、今季国際大会初戦となる選手たちが、伸び伸びとリンクで美しい競演を繰り広げた。
女子シングルは坂本花織の安定感あふれる演技が際立った。前半のショートプログラムでほぼノーミスの演技でトップに立ち、フリーでは坂本は7つのジャンプすべて成功。ISU非公認ながら自己ベストの229・51点をマークし、2位以下に大差をつけてGP初優勝を飾った。...
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フィギュアスケートNHK杯が大阪で開催。コロナ禍で国内選手が中心の大会となったが、今季国際大会初戦となる選手たちが、伸び伸びとリンクで美しい競演を繰り広げた。
女子シングルは坂本花織の安定感あふれる演技が際立った。前半のショートプログラムでほぼノーミスの演技でトップに立ち、フリーでは坂本は7つのジャンプすべて成功。ISU非公認ながら自己ベストの229・51点をマークし、2位以下に大差をつけてGP初優勝を飾った。シークエンスの部分しかアピールできなかったと自己反省を加えながらも、「練習通りできたのが一番良かった」と喜びを爆発させていた、
男子シングルは今季シニア初挑戦となる鍵山優真が初制覇。SPで2本の4回転ジャンプを決め首位に立つと、フリーでも完璧4回転サルコウを決めるなど、まだ17歳とは思えぬ堂々としたスケーティングでGPシリーズ初出場・初優勝を決めた。「次の全日本選手権でノーミスできるようにもっと練習したい」と抱負を語った。
今大会大きな注目を集めたのは大舞台では一昨年現役復帰した高橋大輔が出場したアイスダンスだった。今年2月から村元哉中と本格的にペアを組み、今大会が公式戦デビューとなった。前半のリズムダンスでは息の合った演技を見せるとアイスダンスの醍醐味、終盤のリフトもきれいに成功させた。「いい緊張感で楽しく滑ることができた」と振り返る高橋。対する村元も「レベル4を取れたので良かった」と安堵の表情を見せた。2日目のフリーダンスでも若干のミスはあったものの3位という好成績で終えた。
今年3月には長年日本のエースとしてアイスダンスを支えてきたクリス・リードが30歳の若さで突然の逝去。深い悲しみに包まれたが、高橋らの活躍でアイスダンスを再び脚光を浴びる存在に押し上げてほしい。
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ジャイアンツが菅野智之のPO移籍を容認へ(11月27日)
ソフトバンクホークスの4連勝、日本シリーズ4連覇達成で幕を閉じた今年のプロ野球。それと同時にストーブリーグ最大の目玉となりそうな動きが報じられている。ジャイアンツ球団はチーム不動のエースとして今季開幕13連勝をあげ、リーグ優勝に貢献した菅野智之について、ポスティンシステムでのメジャー移籍を容認したとスポーツ紙各紙が一面トップで報じた。
今季菅野は14勝2敗をあげ最多勝のほか、最高勝率の2冠を達成。...
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ソフトバンクホークスの4連勝、日本シリーズ4連覇達成で幕を閉じた今年のプロ野球。それと同時にストーブリーグ最大の目玉となりそうな動きが報じられている。ジャイアンツ球団はチーム不動のエースとして今季開幕13連勝をあげ、リーグ優勝に貢献した菅野智之について、ポスティンシステムでのメジャー移籍を容認したとスポーツ紙各紙が一面トップで報じた。
今季菅野は14勝2敗をあげ最多勝のほか、最高勝率の2冠を達成。有力視されていた沢村賞こそ防御率トップのドラゴンズ・大野雄大に譲ったものの、誰もが認める球界を代表する投手の一人。10月に31歳になったばかりだ。
日本シリーズでは第1戦のマウンドを任されたものの6回を投げ、2ランホームランを含む4失点で敗戦投手。最終戦となってしまった第4戦は中3日ながら自ら志願してブルペン入りしたが、登板機会はなかった。菅野は従前よりメジャーへの挑戦意向を持っているとされるが。まだ今オフでの移籍への意思表示はしていない。
ジャイアンツでは昨オフ、同様にリーグ最多勝を獲得した山口俊がジャイアンツでは初となるポスティングシステムによりブルージェイズへの移籍を果たしている。しかし、生え抜き選手でPO移籍をした選手はまだいない。「監督という立場であるならば、残ってくれるということがベストですよ、それはね。『行きなさい』とは言えない」菅野の伯父であり指揮官の原監督はスポーツ紙の取材で複雑な胸中を明かした。
POの申請期限は12月12日。すでにNYヤンキースが関心を示しているとの報道もあるが、移籍か残留か大きな決断を迫られることとなる。
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史上初!プロ野球とJリーグで同日日本一決定(11月26日)
25日、史上初めてプロ野球とJリーグが同じ日に日本一のチームが決まるという日本のプロスポーツにとって極めて異例の一日となった。
これはプロ野球がコロナウイルスの感染拡大で開幕日が遅れ、通常11月上旬の日本シリーズが遅くなったことに加え、Jリーグが4節を残しての史上最速での優勝が決定したという偶然が重なったことによるものだ。
両者に共通するのは優勝チームの圧倒的な強さだ。プロ野球は福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズ4連覇を達成。...
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25日、史上初めてプロ野球とJリーグが同じ日に日本一のチームが決まるという日本のプロスポーツにとって極めて異例の一日となった。
これはプロ野球がコロナウイルスの感染拡大で開幕日が遅れ、通常11月上旬の日本シリーズが遅くなったことに加え、Jリーグが4節を残しての史上最速での優勝が決定したという偶然が重なったことによるものだ。
両者に共通するのは優勝チームの圧倒的な強さだ。プロ野球は福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズ4連覇を達成。これは読売ジャイアンツがV9を達成して以来で、パシフィックリーグでは初のこととなる。かつて1950年代の西鉄ライオンズ、70年代の阪急ブレーブス。そして80年代から90年代にかけて西武ライオンズが2度の3連覇を達成しているが、それぞれ最強軍団と言われたこれらのチームでも成し遂げられなかった快挙を果たしたことになる。シーズンでは終盤怒涛の連勝で2位に14ゲームを付けてのリーグ制覇。CSも2連勝で突破すると、日本シリーズでは昨年と同じ対戦相手となったジャイアンツに何もさせず、2年連続の4タテを食らわせ完膚なきまで打ちのめした。
一方のJリーグは川崎フロンターレが2年ぶり3度目のJ1制覇。「24勝」と勝ち点「75」はJリーグ新記録となった(残りの4試合でさらに記録を伸ばす可能性が高い)。優勝を決めたホーム等々力での2位ガンバとの試合では家永昭博のハットトリックも飛び出し、5-0の圧勝。終了間際の後半41分には今季限りでの引退を表明している中村憲剛が途中出場し、キャプテンマークを付けてプレー。優秀の美を飾った試合後のインタビューで「最高以外の言葉が浮かばない」と喜びを露わにした。
コロナ禍での無観客試合や入場制限。さら選手への感染防止対策の徹底などの厳しい抑制のなかで行われた2020シーズン。逆境のなか圧倒的な強さを示してリーグを制した両チームに惜しみない賛辞を送りたいと思う。
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甲子園で3度全国制覇・茨城の木内元監督逝く(11月25日)
高校野球界屈指の名将・木内幸男氏が24日亡くなった。「子どもが好き、野球が好き、勝つことが好き」と語る表情は、まさに永遠の野球少年。その純粋な眼差しで齢80歳まで白球を見つめ続けてきた。
木内氏は享年89歳。1931年生まれの昭和一桁世代に当たる。生まれ育った茨城県で生涯を高校野球の指導に捧げた。取手二高と常総学院高で夏2回、春1回の甲子園制覇。歴代7位の甲子園通算40勝という成績を残している。...
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高校野球界屈指の名将・木内幸男氏が24日亡くなった。「子どもが好き、野球が好き、勝つことが好き」と語る表情は、まさに永遠の野球少年。その純粋な眼差しで齢80歳まで白球を見つめ続けてきた。
木内氏は享年89歳。1931年生まれの昭和一桁世代に当たる。生まれ育った茨城県で生涯を高校野球の指導に捧げた。取手二高と常総学院高で夏2回、春1回の甲子園制覇。歴代7位の甲子園通算40勝という成績を残している。
2度の夏の甲子園優勝のうち、1984年夏の決勝では県立校の取手二高を率い、2連覇を狙う桑田真澄、清原和博のKKコンビがいたPL学園と決勝で対戦。最終回に追いつかれ延長戦となった激闘を制し、茨城県勢として夏の甲子園初の全国制覇を成し遂げた。その直後に退任を表明、翌年から開校したての私立の常総学院を率いることとなる。
2003年夏の決勝はダルビッシュ有を擁する東北高校と対戦。2点をリードされながら中盤で逆転。二桁安打を放ち4-2で二度目の夏の甲子園優勝を達成した。ちなみにこの2年前の2001年春の甲子園では決勝で同じ宮城の仙台育英を下して初のセンバツ優勝を果たしており、東北勢悲願の初優勝を結果的に二度にわたり阻止したことになる。
対戦相手の心理を読んだ大胆な選手起用のほか、意表をつく独特の采配は“木内マジック”と呼ばれ、全国の強豪校から畏敬の念を持って讃えられた。2011年、80歳を前に監督を引退。高校野球の球史に残る偉大な名指導者であった。
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クイーンズ駅伝日本郵政連覇・様々な人間模様(11月24日)
女子トップランナーたちが奥州路を駆け抜ける。実業団№1を決めるクイーンズ駅伝。五輪代表から復活のベテラン、引退レースとなった名物選手まで多彩なメンバーが激走を繰り広げた
注目を集めた各チームのエースが出場する3区(10.9km)は、東京五輪マラソン代表が顔をそろえた。天満屋・前田穂南は18位でタスキを受け取ると一気に順位を5つ押し上げた。同じくマラソン代表の一山麻緒(ワコ―ル)は6人抜きで10位から4位に浮上する。...
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女子トップランナーたちが奥州路を駆け抜ける。実業団№1を決めるクイーンズ駅伝。五輪代表から復活のベテラン、引退レースとなった名物選手まで多彩なメンバーが激走を繰り広げた
注目を集めた各チームのエースが出場する3区(10.9km)は、東京五輪マラソン代表が顔をそろえた。天満屋・前田穂南は18位でタスキを受け取ると一気に順位を5つ押し上げた。同じくマラソン代表の一山麻緒(ワコ―ル)は6人抜きで10位から4位に浮上する。しかしこの2人を超える圧巻の走りを見せたのが積水化学の新谷仁美だった。世界陸上モスクワで10000mにも出場したが、足の故障で翌2014年に突然の引退。陸上界から姿を消したが、5年間のブランクを経て現役復帰。クイーンズ駅伝の舞台に8年ぶりに帰ってきた。新谷は全盛期を思わせる高速ピッチ走法で区間記録を1分10秒更新。一気に首位に踊り出た。
この3区では思わぬアクシデントも発生。片貝洋美(三井住友海上)の靴紐が緩み、何と両足のシューズが投げてしまった。片貝はその後4km以上靴下で走り切り見事タスキをつないだ。
勝負が動いたのは5区。もう一人の東京五輪代表、日本郵政の鈴木亜由子が2位でタスキを受け55秒差で積水化学を追いかけると、圧巻の走りを見せ7km付近でトップを奪う。逆に29秒差をつけアンカーの大西ひかりへつないで、そのまま差を広げた日本郵政が優勝。2時間13分34秒の大会新記録で2連覇を達成した。
また、今大会をもって駅伝を引退する38歳の福士加代子(ワコール)はアンカーで登場。区間2位の走りを見せていたが、フィニッシュ直前で豊田自動織機に抜かれ4位。最後は悔しさを爆発させ絶叫するいつもの福士節がトラックに響き渡った。悔しさのなか笑顔で爆弾娘は最後の駅伝を締めくくった。
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