暗号化されたメッセージアプリの「テレグラム」は、先月1月にティックトックを抜いて世界で最もダウンロードされた非ゲームアプリとなった。6,300万人以上がインストールしており、2020年1月の3.8倍のダウンロード数を記録した。
テレグラムは、2013年にロシア人起業家パーヴェル・ドゥーロフによって立ち上げられた、高度な暗号化を売りとしているメッセージアプリである。英オンラインニュースメディア
『テックレーダー』によると、センサータワーの調査で、テレグラムのインストール数が最も多かった国はインドで24%、次いでインドネシアが10%となっている。
興味深いことに、多くの国で論争の的となっている中国アプリのティックトックは、テレグラムに次いで世界で2番目にインストールされた非ゲームアプリとなっている。...
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テレグラムは、2013年にロシア人起業家パーヴェル・ドゥーロフによって立ち上げられた、高度な暗号化を売りとしているメッセージアプリである。英オンラインニュースメディア
『テックレーダー』によると、センサータワーの調査で、テレグラムのインストール数が最も多かった国はインドで24%、次いでインドネシアが10%となっている。
興味深いことに、多くの国で論争の的となっている中国アプリのティックトックは、テレグラムに次いで世界で2番目にインストールされた非ゲームアプリとなっている。6,200万近くのインストール数を記録しており、インストール数が最も多かった国は中国の17%、次いで米国が10%となっている。
シグナル、フェイスブック、ワッツアップも世界で最もインストールされた非ゲームアプリのトップ5にランクインしている。特筆すべきは、テレグラムが12月のインストール数9位から1位にジャンプした一方で、ワッツアップは3位から5位に転落している。このような動きは、プライバシーポリシーの変更を発表したワッツアップの方針に反発した大量のユーザーが、競合アプリに移ったことを反映していると推測されている。
ワッツアップが発表した新しいポリシーでは、同アプリの親会社であるフェイスブックにユーザーの携帯電話の番号や電話帳、写真、一部のメッセージの内容が自動的に共有されるようになるというものである。
同じくプライバシーの安全性に定評のあるメッセージアプリのシグナルも、ダウンロード数が大幅に増加し、1月のダウンロード数は世界で3位となった。
仏オンラインニュースメディア『プレスシトロン』は、テレグラムが今後収益化していこうとしている時期に、都合の良いことに人気が急上昇していると報じている。
テレグラムCEOのドゥーロフ氏は、去年の12月に、これまで貯金で運営してきたテレグラムだが、コミュニティが大きくなるにつれて運営費が増加しているため、プライバシー保護を守りながらもお金を稼ぐことができるビジネスモデルに転換していく方針であることを明らかにしている。
同氏は「ワッツアップの創業者がしたように会社を売却するつもりはない。利用者が尊重され、質の高いサービスが提供される場所として、世界は、独立したままのテレグラムを必要としている。テレグラムは、完璧さと誠実さを目指すテクノロジー企業の模範として、世界に奉仕し続けなければならない。そして、先人たちの悲しい例が示すように、企業の一員になってしまうと、それは不可能になる」と述べている。
テレグラムは最近、ユーザーがワッツアップや他のメッセージアプリからテレグラムに移りやすくするために、他のメッセージンアプリの会話履歴をテレグラムに転送できる機能を追加している。
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