メッセージアプリ「テレグラム」、世界で最もダウンロードされているアプリに(2021/02/12)
暗号化されたメッセージアプリの「テレグラム」は、先月1月にティックトックを抜いて世界で最もダウンロードされた非ゲームアプリとなった。6,300万人以上がインストールしており、2020年1月の3.8倍のダウンロード数を記録した。
テレグラムは、2013年にロシア人起業家パーヴェル・ドゥーロフによって立ち上げられた、高度な暗号化を売りとしているメッセージアプリである。英オンラインニュースメディア
『テックレーダー』によると、センサータワーの調査で、テレグラムのインストール数が最も多かった国はインドで24%、次いでインドネシアが10%となっている。
興味深いことに、多くの国で論争の的となっている中国アプリのティックトックは、テレグラムに次いで世界で2番目にインストールされた非ゲームアプリとなっている。...
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テレグラムは、2013年にロシア人起業家パーヴェル・ドゥーロフによって立ち上げられた、高度な暗号化を売りとしているメッセージアプリである。英オンラインニュースメディア
『テックレーダー』によると、センサータワーの調査で、テレグラムのインストール数が最も多かった国はインドで24%、次いでインドネシアが10%となっている。
興味深いことに、多くの国で論争の的となっている中国アプリのティックトックは、テレグラムに次いで世界で2番目にインストールされた非ゲームアプリとなっている。6,200万近くのインストール数を記録しており、インストール数が最も多かった国は中国の17%、次いで米国が10%となっている。
シグナル、フェイスブック、ワッツアップも世界で最もインストールされた非ゲームアプリのトップ5にランクインしている。特筆すべきは、テレグラムが12月のインストール数9位から1位にジャンプした一方で、ワッツアップは3位から5位に転落している。このような動きは、プライバシーポリシーの変更を発表したワッツアップの方針に反発した大量のユーザーが、競合アプリに移ったことを反映していると推測されている。
ワッツアップが発表した新しいポリシーでは、同アプリの親会社であるフェイスブックにユーザーの携帯電話の番号や電話帳、写真、一部のメッセージの内容が自動的に共有されるようになるというものである。
同じくプライバシーの安全性に定評のあるメッセージアプリのシグナルも、ダウンロード数が大幅に増加し、1月のダウンロード数は世界で3位となった。
仏オンラインニュースメディア『プレスシトロン』は、テレグラムが今後収益化していこうとしている時期に、都合の良いことに人気が急上昇していると報じている。
テレグラムCEOのドゥーロフ氏は、去年の12月に、これまで貯金で運営してきたテレグラムだが、コミュニティが大きくなるにつれて運営費が増加しているため、プライバシー保護を守りながらもお金を稼ぐことができるビジネスモデルに転換していく方針であることを明らかにしている。
同氏は「ワッツアップの創業者がしたように会社を売却するつもりはない。利用者が尊重され、質の高いサービスが提供される場所として、世界は、独立したままのテレグラムを必要としている。テレグラムは、完璧さと誠実さを目指すテクノロジー企業の模範として、世界に奉仕し続けなければならない。そして、先人たちの悲しい例が示すように、企業の一員になってしまうと、それは不可能になる」と述べている。
テレグラムは最近、ユーザーがワッツアップや他のメッセージアプリからテレグラムに移りやすくするために、他のメッセージンアプリの会話履歴をテレグラムに転送できる機能を追加している。
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欧州が第6世代移動通信システム「6G」を開始(2021/01/07)
欧州連合は、第6世代移動通信システム「6G」に関する2年半に及ぶ研究プロジェクト「Hexa-X」を立ち上げた。ノキアが主導し、2030年にサービス開始を予定としている。6Gネットワークでは、5Gの50倍の速度で通信ができるようになる。
日刊紙
『ウエストフランス』によると、欧州連合では第5世代移動通信システム「5G」のサービスが開始されたばかりだが、欧州委員会はすでに将来を見込み、1月1日に、6Gに関する研究プロジェクト「Hexa-X」を開始した。
昨年3月の時点で、欧州委員会は「欧州は今、6Gネットワークの最前線にいたいのであれば、今投資しなければならない」と警告していた。
Hexa-XのWebサイトは「主な目標は、いつでもどこでもコミュニケーションをとりたいという人々のニーズに応えることだ」と説明している。...
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日刊紙
『ウエストフランス』によると、欧州連合では第5世代移動通信システム「5G」のサービスが開始されたばかりだが、欧州委員会はすでに将来を見込み、1月1日に、6Gに関する研究プロジェクト「Hexa-X」を開始した。
昨年3月の時点で、欧州委員会は「欧州は今、6Gネットワークの最前線にいたいのであれば、今投資しなければならない」と警告していた。
Hexa-XのWebサイトは「主な目標は、いつでもどこでもコミュニケーションをとりたいという人々のニーズに応えることだ」と説明している。プロジェクトの参加者は、5Gにより、交通、物流、医療などの主要産業分野のデジタル化と変革が進み、「コネクティッドサービスのニーズが飛躍的に増大し続ける」という予想を前提としている。
Hexa-Xプロジェクトでは、6つの研究課題に取り組もうとしている。主な課題は、データ転送速度を毎秒1,000ギガビットまで高速化することだ。他にも、ネットワークの信頼性を強化し、情報格差によって生じる経済格差や地球環境への影響を軽減したいと考えている。
このプロジェクトには、スウェーデンの通信機器メーカーのエリクソン、フランスの通信会社オランジュやスペインのテレフォニカ、テクノロジー企業の米インテルやドイツのシーメンス、また欧州の大学など、合計25の企業や大学が参加している。プロジェクトは、フィンランドの通信機器メーカーのノキアが主導し、エリクソンが技術ディレクターを務める。
デジタルオンラインニュース『プレスシトロン』によると、中国は、6Gのテストを開始するために昨年11月にすでに衛星を打ち上げており、サムスンも次期通信網の準備を進めている。6Gの開発に乗り出すことで、欧州もメジャープレーヤーとしての地位を確立し、5Gの時のようにアジアや米国に遅れを取らないことがねらいだ。
6Gネットワークでは、第六感を持つようになり、ユーザーの意図を直感的に理解し、物理的な世界との相互作用をより効率的にし、ユーザーのニーズを予測して生産性を向上させることができるようになる。
では、6Gを通して具体的にどのようなことが可能になるのか。金融誌『レゼコー』は、サムスンの白書で描いている新しい世界を紹介している。サムスンは、デジタルクローンの登場を考えており、ホログラムを通して会議に参加し、自宅にいながらリモートで視察を行えることなどを想定している。
一方ノキアは、音声やジェスチャーに置き換えられたキーボードの終わりを予想している。チップやパッチなどが開発され、衣類につける、または身体に直接組み込むことを想像している。
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