『フランス・国際ラジオ局（RFI）』9月8日付けで、9月7日土曜日20時に大統領選挙の投票が締め切られた。大統領選挙は、現職の民族解放戦線党のアブデルマジド・テブン大統領が2期目を目指して立候補したが、大方の予想では再選されるものと予想されている。最も関心となっているのは、投票率である。

アルジェリア大統領選挙管理局（ANIE）は、予定より3時間遅れた記者会見で、投票締め切り時間、20時での平均投票率は、予備的な値ではあるが、48.03％と発表した。しかし、有権者2400万人に対する投票者数については触れていない。なお、ANIEによると、17時時点での7か所での投票率は、たった26.46%で、2019年の投票率33.06%に比べて7ポイント低い値となっていたという。大統領選挙の最終結果は、9月8日、日曜日に判明するものと予想されている。...

アルジェリア大統領選挙管理局（ANIE）は、予定より3時間遅れた記者会見で、投票締め切り時間、20時での平均投票率は、予備的な値ではあるが、48.03％と発表した。しかし、有権者2400万人に対する投票者数については触れていない。なお、ANIEによると、17時時点での7か所での投票率は、たった26.46%で、2019年の投票率33.06%に比べて7ポイント低い値となっていたという。大統領選挙の最終結果は、9月8日、日曜日に判明するものと予想されている。

前回2019年のアルジェリア大統領選挙では、アブデルマジド・テブン大統領が初めて当選したが、その時は棄権票が記録的な値である60％に達し、民主派のヒラクを支持する大規模なデモが行われ、多くの反対政党支持者が、投票をボイコットすることを呼びかけた。一方、今回の選挙では、投票率を上げるために、公共のバスや地下鉄や路面電車が無料となり、有権者が投票所に向かい易いように便宜を図っている。

なお、メディアのコメンテーターは、首都アルジェの大統領投票日に当たった2024年9月7日は、例年より暑く、これが投票率を鈍らせたのではないかとの懸念を抱いている。

ところで、3人の大統領候補は各々、国民の購買力の向上やアルジェリア経済の立て直しを政策に掲げている。特に国の収入の95％を化石燃料に委ねている現状から長期的には脱皮したいと考えている。

とりわけ、現職のアブデルマジド・テブン大統領は、経済政策として、天然ガス輸出拡大による増収入をもとに、給料や年金給付の値上げや200万戸の住宅建設と、さらには45万人の雇用の創出を掲げている。