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【Globali】
英国:調査によると1/3の世帯が最低収入に満たない生活で苦しんでいる(2024/09/08)
『フランス・ルモンド誌』9月6日付けで、ジョセフ・ローントリー財団が毎年、英国でまともに暮らすために必要な最低収入を調査してきたが、9月2日出版された報告書で、全雇用の人たちも含めた全英国人の1/3が、最低収入以下で生活していることが明らかになったという。主な原因は、2022年秋から本年下半期までのインフレ(最大11.7%)によるものと指摘されている。
英国のリンカーンシャイア地方に住むロイド・アッカ―ズは、子供の時からの夢を実現して消防士になった。しかし、消防士になってから直ぐに幻想を捨てたという。彼の言によると、「妻子のある34才の男性であるが1週間42時間勤務しているが年間43890ユーロ(=約700万円)の収入しかない。そのため、妻が消防士の訓練を受けて家族の収入の不足分を補おうとしている。」という。 それでもアッカ―ズ家の家計は赤字続きだという。...
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英国のリンカーンシャイア地方に住むロイド・アッカ―ズは、子供の時からの夢を実現して消防士になった。しかし、消防士になってから直ぐに幻想を捨てたという。彼の言によると、「妻子のある34才の男性であるが1週間42時間勤務しているが年間43890ユーロ(=約700万円)の収入しかない。そのため、妻が消防士の訓練を受けて家族の収入の不足分を補おうとしている。」という。 それでもアッカ―ズ家の家計は赤字続きだという。そのため、スーパーマーケットでの週ごとの買い物では、バーゲン品探しにチャレンジし、夜になると、ロイド・アッカ―ズ氏は家中の電気器具をチェックして周り、節電に専念しているという。さらに、前の冬の暖房は、居間と2才の息子の寝室のみとしてガス代の節約をはかったと付け加えた。アッカ―ズ家の収入は、最低収入(年間78490ユーロ=約1255万円)以下で、妻帯者と子供のいる世帯として国からの援助を受けるに値するという。
英国のラフバラ大学の貧困問題の専門家のマット・パドレイ教授によると「ジョセフ・ローントリー財団は2008年から毎年、衣食住など生活に必要な額だけでなく、英国の国民として誇りのある生活を送り、一般的な社会活動にも参加できるための最低収入を計算してきた。」という。財団の計算する最低必要収入の出費内訳としては、住居の賃貸料、幼年児の養育費、職場への交通費、光熱費、下水道費、食費、思いがけない医療出費(年間3.万円を想定)さらに寄付や交際費、例えば、月1回の知人とのレストランでの食事会、1週間のバカンス旅行費、クリスマスプレゼントのための貯金、子供の水泳教室費、美容院や理髪店の費用などが含まれている。
なお、普通の英国人として誇りを持てる生活を送るための最低収入額は置かれた立場により大きな隔たりがあり、独身の退職者は1.72万ポンド(=約327万円)で子供を持つ夫婦は、6.62万ポンド(=約1258万円)と算定されている。
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