米国司法省は、米国中央情報局(CIA)の元職員マーに対して、9月11日水曜日に中国のためにスパイ行為を働いた罪で、10年間の投獄刑裁定が下されたと発表した。
マーは、終身刑を免れるため、今年の5月には、国家の防衛に関する極秘情報を収集して中国に開示した罪状を認めた。なお、アレクサンダー・ユック・チン・マーは、香港で生まれ、1968年にハワイ州ホノルルに移住し、1975年には合衆国の市民権を獲得している。...
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米国司法省は、米国中央情報局(CIA)の元職員マーに対して、9月11日水曜日に中国のためにスパイ行為を働いた罪で、10年間の投獄刑裁定が下されたと発表した。
マーは、終身刑を免れるため、今年の5月には、国家の防衛に関する極秘情報を収集して中国に開示した罪状を認めた。なお、アレクサンダー・ユック・チン・マーは、香港で生まれ、1968年にハワイ州ホノルルに移住し、1975年には合衆国の市民権を獲得している。その後、CIAには、1982年から1989年まで働いている。彼の兄(故人)も同様に、1967年から1983年までの長期間、CIAに勤務している。
裁判記録によると、マーは2001年、中国情報局にアプローチされて、兄に会うように要求されたという。香港のホテルでの兄との会見で機密情報を提供し、その引き換えに、現金5万ドル(=約550万円)を受け取っている。
2003年にマーはFBIハワイ支局に中国語翻訳者の求職を行って採用された。 その時FBIは、マーが中国情報局と関係していることをすでに知っていたが、彼の行動を監視するために、2004年8月から2012年10月の期間、パートタイムで採用した。検察官によると、8年間、マーは、定期的に機密書類をコピーしたり、写真に撮ったり、盗んだりしたという。マーは、中国に旅行する時に機密書類を中国側に引き渡し、見返りとしての数千ドルの現金と高価な贈り物を受け取ったという。
2020年8月、マーは、米国の機密情報を中国情報局に伝えたスパイ容疑を認めFBIに逮捕されたが、彼の兄の方は告訴されなかった。というのは、アルツハイマー型認知症により認知能力の極度の低下が見られたためだという。 なお、しばらくして兄は死亡したという。
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