世界保健機関（WHO、1948年設立）の直近の報告によると、6月24日から7月21日の間の世界におけるCOVID-19の感染症例が、前月実数より30％増加しているという。

これは米国でも例外ではなく、米疾病予防管理センター（CDC、1992年設立）の発表によると、全米で採取した下水サンプル中に“非常に高い”レベルのCOVID-19ウィルスが認められたとする。...

世界保健機関（WHO、1948年設立）の直近の報告によると、6月24日から7月21日の間の世界におけるCOVID-19の感染症例が、前月実数より30％増加しているという。

これは米国でも例外ではなく、米疾病予防管理センター（CDC、1992年設立）の発表によると、全米で採取した下水サンプル中に“非常に高い”レベルのCOVID-19ウィルスが認められたとする。

そこでCDCは、8月以降夏季休暇旅行を計画している市民に対して、“公共交通機関等、混雑した屋内または換気の悪い場所ではマスク着用を推奨する”と表明した。

米臨床疫学研究センター長兼退役軍人省セントルイス・ヘルスケアシステム開発責任者のジヤド・アル=アリ臨床疫学者は、“マスク着用によって感染リスク等が完全に排除できる訳ではないが、当該リスクをかなり減少しうる”とコメントしている。

また、シカゴのノースウェスタン医学総合COVID-19研究センター共同責任者のマーク・サラ博士（呼吸器科専門）も、“もしCOVID-19陽性で、しかし旅行を中止できないならば、尚更マスクを着用して周りの人に移さないよう配慮すべきだ”と強調した。

なお、コロナ禍が収まったと判断された2022年、行動自粛はもとより公共交通機関利用時のマスク着用義務は撤廃されている。