11月2日にアルジェリア政府による日曜日の国民投票結果の発表によると、投票者の66.8%が、憲法改正に賛成票を投じたという。一方、33.2%の投票者が、反対票を投じた。
アルジェリア独立選挙管理局(ANIE)のモハメッド・チャルフィ会長は、記者会見で、「国民投票での賛成票の勝利は、新しいアルジェリア構築するための重要なステップになる。」と歓迎した。
しかし、今回の国民投票は、また、23.7%という投票率の低さで国民の関心の無さを物語っている。...
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11月2日にアルジェリア政府による日曜日の国民投票結果の発表によると、投票者の66.8%が、憲法改正に賛成票を投じたという。一方、33.2%の投票者が、反対票を投じた。
アルジェリア独立選挙管理局(ANIE)のモハメッド・チャルフィ会長は、記者会見で、「国民投票での賛成票の勝利は、新しいアルジェリア構築するための重要なステップになる。」と歓迎した。
しかし、今回の国民投票は、また、23.7%という投票率の低さで国民の関心の無さを物語っている。 登録された有権者のたった1/5が、憲法改正に賛成していることになる。
ともあれ、モハメッド・チャルフィ会長は、国民投票が、コロナ禍の状況下にあって。大きなチャレンジであったと説明した。
アルジェリアの憲法改正は、新しいアルジェリア、すなわち、現状の政治体制を打ち破ることを目指した民衆の民主化運動「Hirak」に呼応した形で行われた。
具体的には憲法改正により、大統領の任期数に制限を加え、議会の特権を司法機能まで拡張しており、さらに軍隊が海外派兵することも認めている。
しかし、民主化運動の運動家たちは、国民投票をボイコットすることを呼び掛けてきた。運動家たちにとって、憲法改正は、民主化運動の要求に何ら答えてないという。
すなわち、アルジェリア独立以来権力を握っているエリート政治家の一掃、国民生活への軍隊の不当な干渉の、および政治の腐敗体質の根絶などの要求が満たされていないと反発している。
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既報どおり、中国とインド両軍は、6月中旬に45年振りとなる死者を出した武力衝突以来、ヒマラヤ山脈西部の国境付近での睨み合いを続けている。そして、中国が一帯一路経済圏構想で抱き込んだ周辺諸国を味方につけようとすれば、インドは、対中国強硬政策を展開する米国、豪州、更には日本も巻き込んで、中国包囲網を強化しようとしている。しかし、双方とも両軍の睨み合いが長引くことは無益と了解している模様で、この程両軍代表が鎮静化に向けて協議を開始した。
10月12日付米
『AP通信』:「中国とインド、武力衝突後の国境紛争鎮静化に向けて協議開始」
中国とインド両軍代表は10月12日、ラダック地方ガルワン渓谷(ヒマラヤ山脈西部の国境付近)で数ヵ月に及ぶ睨み合いの鎮静化を目指して、初めて直接交渉を始めた。
同地方には、両軍併せて数万人の兵員に加えて、戦車、戦闘機も配備されているが、これから零下50℃(零下58℉)にもなる過酷な冬を迎えようとしている。...
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10月12日付米
『AP通信』:「中国とインド、武力衝突後の国境紛争鎮静化に向けて協議開始」
中国とインド両軍代表は10月12日、ラダック地方ガルワン渓谷(ヒマラヤ山脈西部の国境付近)で数ヵ月に及ぶ睨み合いの鎮静化を目指して、初めて直接交渉を始めた。
同地方には、両軍併せて数万人の兵員に加えて、戦車、戦闘機も配備されているが、これから零下50℃(零下58℉)にもなる過酷な冬を迎えようとしている。
両国はこれまでも、軍、外交官、政治家それぞれのレベルで協議を持っており、先月には、モスクワで開催された国際会議(中・ロ・印等8ヵ国による上海協力機構の外相・国防相会議)を通じて、中国・インド両代表が直接対話した。
紛争地域での睨み合いこそ続いているが、直近1ヵ月間、ガルワン渓谷での武力衝突は発生していない。
しかし、その他の地帯では小競り合いが続いており、特に氷河地帯のパンゴン湖(注後記)では先月、45年振りに威嚇射撃が起き、全面対決に発展する恐れがあった。
なお、インドは2019年8月、カシミール地方の半自治区扱いされていたラダックを連邦直轄地とし、また、中国が主権を主張するアクサイチン高原も取り返すと宣言した。
当然のことながら、中国はいの一番にこの宣言を拒絶し、国連安全保障理事会等国際機関に問題提起すると表明している。
10月13日付インド『ANI』オンラインニュース:「インド第7部隊司令官が中国側代表と11時間に及ぶ協議」
インド第7部隊司令官は10月12日、中国側代表と午後11時半まで11時間以上に及ぶ協議を行った。
同協議の前までに、インド側から中国側に対して、ラダック直轄地東部からの中国人民解放軍の完全撤退を求めている。
インド軍は以前から、パンゴン湖の北部及び南部において、中国が一方的に領土侵入をしてきたとして強く抵抗してきた。
(注)パンゴン湖:中国チベット自治区とインドのラダック連邦直轄地に存するアジア最大の汽水湖(海水と淡水が入り混じった湖)。面積では、前者が3分の2(淡水湖)、後者が3分の1(塩湖)を占める。
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