英リバプール、50万人の住民全員に新型コロナウイルスの大規模検査を実施(2020/11/04)
イギリス政府は、リバプールの全住民に対し大規模なコロナウイルス感染症の検査を実施すると発表した。町のいたるところで迅速に検査を受けることが可能になる。ロックダウンが解除され次第、イギリス全土に展開されていく可能性もある。
英
『ヤフーニュース』によると、イギリスで6日から試験的プログラムとして、50万人が住む大都市リバプールで、全住民を対象に定期的な新型コロナウイルス感染症の検査が実施されていく。リバプール市内に居住または勤務するすべての人を対象に、症状の有無にかかわらず新型コロナウイルスの検査が提供される。
10月30日までの1週間で、リバプールでは1,754件の新たな感染が確認されている。イギリスの平均的な地域では153件であり、リバプール都市圏は最も高い感染警戒レベルが適用されるようになった。...
全部読む
英
『ヤフーニュース』によると、イギリスで6日から試験的プログラムとして、50万人が住む大都市リバプールで、全住民を対象に定期的な新型コロナウイルス感染症の検査が実施されていく。リバプール市内に居住または勤務するすべての人を対象に、症状の有無にかかわらず新型コロナウイルスの検査が提供される。
10月30日までの1週間で、リバプールでは1,754件の新たな感染が確認されている。イギリスの平均的な地域では153件であり、リバプール都市圏は最も高い感染警戒レベルが適用されるようになった。今回の大規模検査によって、リバプールでの新型コロナウイルスの感染拡大の流れを変えていくことが期待されている。成功すれば、クリスマスまでにイギリスの他の町や都市にも展開される可能性がある。
約2,000人の兵士を動員して展開される大規模検査では、既存のPCR検査だけでなく、1時間以内に結果を出すことができる簡易検査と組み合わせて展開していく方針だ。検査場所は、介護施設、学校、大学、職場を含む市内全域に設置される。検査を受けるためには、直接出向くだけでなく、オンライン予約、または自治体からの連絡を待つことができる。
英『BBC』によると、症状の有無にかかわらず検査を受けた後、2週間に1回程度のペースでフォローアップ検査を受けていくという。大規模検査は、できるだけ多くの感染者を特定し、感染の連鎖を断ち切るための行動をとっていくことで、ウイルスの拡散を制限することを目的としている。感染者の多くは無症状だと言われているが、その正確な割合はまだ明らかになっていない。ある論文では28%程度だと推定されている。
『ザ・ガーディアン』によると、この試みが成功するためには、症状の有無にかかわらず感染している人を見つけ出し、さらには、自己隔離するよう説得することが求められるという。実際に検査や追跡の結果、自己隔離を求められた人のうち、20~25%のみが完全な自己隔離を実行していると推定されている。これを踏まえて政府は、自己隔離期間をこれまでの14日間から7日間に短縮する案も準備している。
オックスフォード大学の免疫学者ジョン・ベル博士は、大規模検査によって「ウイルスを拡散する可能性のある大多数の人々と、スーパースプレッダーになる可能性のあるすべての人々を特定できると考えているが、ウイルスを持つすべての人々を特定することは不可能である」とコメントしている。
閉じる
フランス、コロナウイルス無症状者に蕁麻疹などの皮膚病変を確認(2020/04/09)
フランスでは11万人が新型コロナウイルスに感染しており、累計で1万人以上が死亡している。フランス全土で外出禁止令が続く中、多くの皮膚科医らが、感染者と接触のある人の中で、手足の蕁麻疹や発赤の症状を訴える人を確認。新型コロナウイルスの新たな症状として注目されている。
通常、新型コロナウイルスに感染すると、風邪の症状、発熱、倦怠感や息苦しさといった症状が出ると言われている。ここ最近では嗅覚や味覚の障害といった症状も確認されている。今度は、フランスの皮膚科医らが、皮膚病変も新型コロナウイルスの症状の一つである可能性があることを発表している。
『ヤフーニュース』によると、フランス皮膚科学会のバリー会長は8日、RMCラジオ局のインタビューで「手の甲、指、またはつま先に凍傷」のような発赤、または蕁麻疹のような症状が、コロナウイルス感染者のいる家族の中で、複数の人に発症が確認されていると説明した。...
全部読む
通常、新型コロナウイルスに感染すると、風邪の症状、発熱、倦怠感や息苦しさといった症状が出ると言われている。ここ最近では嗅覚や味覚の障害といった症状も確認されている。今度は、フランスの皮膚科医らが、皮膚病変も新型コロナウイルスの症状の一つである可能性があることを発表している。
『ヤフーニュース』によると、フランス皮膚科学会のバリー会長は8日、RMCラジオ局のインタビューで「手の甲、指、またはつま先に凍傷」のような発赤、または蕁麻疹のような症状が、コロナウイルス感染者のいる家族の中で、複数の人に発症が確認されていると説明した。
症状が確認された家族らは、皮膚症状のみでコロナウイルスの一般的な症状はなかったため、PCR検査を受けていない人が多い。しかし、感染者との接触があったため、皮膚病変はコロナウイルス感染の軽度の症状の一つである可能性が考えられるというのだ。こうした症状は特に、子供や青年に見られ、まれに顔にも赤い斑点が観察されると述べた。
科学誌『シアンス エ アヴニール』によると、こうした皮膚の症状は、重症患者ではなく、外出禁止令が続く中、感染者と接触のあった健康な人にこうした症状が確認されているという。中には、発熱や消化器症状、風邪の症状も同時にあった人もいるという。
なお、皮膚病変のみの症状であっても、コロナウイルスへの感染が疑われる場合は、通常の軟膏では治癒しないため、皮膚科医は、必ず皮膚科で診察してもらうことを推進している。
健康関連の雑誌『トップサンテ』によると、フランスの民間及び大学病院の皮膚科医400人以上が、こうした手足に凍傷のような症状、また、痛みを伴うこともある突然の発赤の発症、および一時的な蕁麻疹などの症状を確認しているという。
また、中国、台湾やイタリアの専門家も、様々な文章を通して、無症状の患者の中に、このような皮膚病変を確認したと発表している。こうした症状が突如出てきた場合、ウイルスに感染している可能性があることを考慮すべきだと専門家らは指摘している。
専門家らは、こうした症状が出た場合は、周囲への感染を防止するために皮膚科のオンライン診療を受け、PCR検査を自動的に受けられるようにすべきだと提言している。
閉じる
その他の最新記事