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2024年05月05日(日)
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【Globali】
 

中国、メコン川流域開発に資金提供(2016/03/24)

3月23日中国の李克強首相は中国海南島の三亜で開催されたタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの東南アジア5ヶ国とのメコン川流域開発協力に関わる第1回目の会議で、低利融資100億元(約15億ドル)と融資枠100億ドルの合計115億ドルの資金を提供することを表明した。メコン川開発協力会議は中国とタイの主催で開催されたが、中国の目的は、中国が主唱する「一帯一路」経済圏構想の一環としてメコン川流域を中心とする東南アジアの社会インフラの整備と生産性向上を目指すものである。インフラ整備には現在中国で深刻な課題となっているセメント、鉄鋼などの過剰な生産設備が利用出来るし、融資に関しては、最近設立したアジア投資銀行(AIIB)が活用出来ることも中国にとって大きなメリットである。

中国のもう一つの思惑としては、南シナ海の人工島問題で直接領有権を争うベトナムは勿論のこと東南アジア全体でも中国の膨張に対し警戒感が生じており、これを緩和するため友好協力的姿勢を示すことにあると思われる。
東南アジア諸国も今回の会議の成果を実利ベースでは評価して中国との友好ムードを見せる一方で、完全に中国ベッタリにはなれないという微妙なバランスの対中外交を行う必要がある。中国に対して距離を置く姿勢は現地のメディアの報道にも現れている。

3月22日付シンガポールの『ストレートタイムズ』は、「中国はメコン地域で更に寛容に」という見出しで、中国が今回の会議の前にメコン川下流諸国の干ばつ対策として上流にあるダムの水を放流したことについて、干ばつ対策とはなったが、発表が急だったため急激に川の水位が上がることにより漁業や沿岸の農業、観光に被害をもたらす可能性があると警告している。過去中国が勝手に上流にダムを建設して下流の諸国に影響が出ていたが、今回の会議でタイの首相は中国に対してしっかりと公平な水管理への協力を求めるべきであるという意見を掲載している。...
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マニラでAPEC首脳会議開催(2015/11/19)

11月18日と19日の二日間の予定でフィリピンのマニラにおいてAPEC(アジア太平洋経済協力)の首脳会議が21カ国首脳により開催される。15日、16日に開催されたG20サミットに続く会議であり、11月30日から12月11日まではパリ気候変動会議も開催予定である。安倍首相のみならず多くの首脳が外交日程に忙しく国内政治から遠ざかることになる。また、13日に発生したパリ同時多発テロの影響で警備体制は従来にも増して厳しいものにならざるを得ない。APECでは当初予想された通り、南シナ海とTPPを巡って米中両巨頭が対峙する様相を呈している。参加国のメディアはどのように報道しているのであろうか。

開催国フィリピンの『マニラブレティン』は、11月19日付で「首脳会議当地開催 世界の希望はAPEC首脳とともに」と題する社説を掲載した。数ヶ月に亘る計画と準備、何千人もの通勤者に長距離の徒歩通勤を強いる交通規制に対する抗議と批判、何百という航空便の欠航や航海、飛行禁止区域の布告、パリ同時テロを受けての警備強化の後、昨日APEC首脳会議はフィリピン国際会議場で開幕に漕ぎつけた。米国のオバマ大統領と中国の習近平主席に多大な注目が集まる。...
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