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2024年05月03日(金)
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【Globali】
 

フィリピン・ドゥテルテ大統領の大胆な外交方針転換(2016/10/21)

フィリピンのドゥテルテ大統領は10月20日北京で中国の習近平主席と会談し、アキノ前大統領時代に冷え切った関係を修復し中国からの経済協力を求め、両国間の南シナ海の領有権問題は国際仲裁裁判所の裁定には頼らず、両国の話し合いによる解決を図ることで合意した。同大統領は同時にこれまで同盟関係を持ち緊密な関係を続けて来た米国から離れて独自の路線を進むと公言した。大統領は中国に加えてこれまで距離を置いてきたロシアとの関係も改善してゆく意向を示している。この大統領の外交方針転換が具体的な政策面でどのように進んで行くのかは未だ明確ではないが、東南アジアの一角に大きな地殻変動が起きようとしており、日本にとっても捨て置けない状況になって来た。時あたかもドゥテルテ大統領は25日から日本を訪問し安倍首相との会談が予定されており、安倍首相の対応が注目される。

10月21日付フィリピンの『マニラブレティン』は、「友よ、別れの時が来た」というドゥテルテ大統領の言葉を引用した見出しで、同大統領が中国と外交、経済での連携を強める中、米国に対し決別を宣言したと報じた。大統領は永年の同盟国に対し喧嘩腰の口調で、フィリピンは米国との同盟関係で貧乏くじを引いており、最早助けを求めることはしないと明言した。大統領は水曜日の夜北京在住のフィリピン人との会合で「友よ、別れの時が来た。...
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フィリピン大統領の国連脱退発言(2016/08/23)

6月末にフィリピンの大統領に就任したドゥテルテ氏は、就任後6ヶ月以内に麻薬犯罪者を一掃すると公約し、強権を発動して取り締まりを進めている。ドゥテルテ大統領就任後2ヶ月弱の間に712名の麻薬犯罪容疑者が警察により殺害さており、また警察以外の「自警団」による殺害が千名に上ると言われている。これに対して国連の人権高等弁務官事務所が批判する報告を発表したため、8月21日ドゥテルテ大統領は内政干渉と反発し、国連脱退も辞さないと発言した。この発言は国連への怒りが思わず口を付いて出た不用意な発言のようであるが、一国の大統領の発言としては如何なものかと思われる。ドゥテルテ大統領は「東洋のドナルド・トランプ」とも言われており、短絡的な発言が多いことを含め性格や考え方が似ているようであるが、この大統領の行動を見ていると、トランプ候補が米国の大統領になったときにどうなるかの良い参考になるようである。

8月22日付『USニューズ&ワールドレポート』は、「ドゥテルテ大統領の麻薬取締で1,800人の死者」という見出しで、フィリピン国家警察長官は月曜日7週間前に新大統領就任以来、警察及び“自警団”が容疑者を約1,800人殺害したと発表したと報じた。長官はこのうち712人は警察によるものであるが、1,067人は麻薬組織内の「自警団」によるものとしてこれを非難した。一方大統領はダバオ市長時代から「自警団」による殺害を容認する発言を繰り返しており、国連のこれら超法規的殺害を非難する報告に対して、国連脱退を警告したと報じた。...
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