6月30日付
『ザ・ラップ』(2009年発刊の娯楽誌)他:「COVID-19感染で影響を受けた世界の様々なイベントの現状」
COVID-19の感染状況は依然深刻であるが、徐々にではあるが都市封鎖解除、経済活動等が再開されつつある。世界中の様々なイベントが影響を受け、あるものは中止、またあるものは来年に延期されたりしているが、本日現在の状況は次のようになっている。
<映画>
●北京国際映画祭(2011年初回開催)
・開催場所:北京
・元々の日程:4月19~26日
・変更日程:5月1日以降、オンラインでの視聴に限定して開催
●カンヌ国際映画祭(1946年初回開催、世界三大映画祭のひとつ)
・開催場所:カンヌ(南フランス)
・元々の日程:5月12~23日
・変更日程:中止ではないが、未定
●第40回ラジー賞(正式名称ゴールデンラズベリー賞、1981年初回開催、アカデミー賞前夜に最低映画を表彰)
・開催場所:ロスアンゼルス
・元々の日程:3月14日
・変更日程:中止、但し、受賞作品はオンラインで発表
<音楽>
●エルトン・ジョン音楽ツアー(73歳、英国人シンガーソングライター)
・開催場所:北米
・元々の日程:5月22日~7月8日
・変更日程:2021年に延期
●テイラー・スウィフト音楽ツアー(30歳、米国人カントリー&ポップス・シンガーソングライター)
・開催場所:米国及び欧州
・元々の日程:夏季
・変更日程:2021年に延期
●ユーロビジョン・ソング・コンテスト(欧州放送連合加盟放送局主催の国対抗音楽祭、1956年初回開催、参加52ヵ国)
・開催場所:ロッテルダム(オランダ)
・元々の日程:5月12~16日
・変更日程:中止
●第55回アカデミー・オブ・カントリーミュージック賞(1966年初回開催)
・開催場所:ラスベガス
・元々の日程:4月5日
・変更日程:9月16日
●ビルボード・ミュージック・アワード(1989年初回開催、最多受賞者はマイケル・ジャクソン)
・開催場所:ラスベガス
・元々の日程:4月29日
・変更日程:未定
●BTS(防弾少年団)世界コンサートツアー(韓国人ヒップホップグループ)
・開催場所:北米、ロンドン、ベルリン、バルセロナ
・元々の日程:4月25日皮切り
・変更日程:中止ではないが、未定
●ウルトラ・ミュージック・フェスティバル(エレクトロニック・ダンス・ミュージック音楽祭、1999年初回開催、日本でも2014年から毎年ウルトラ・ジャパンイベントとして開催)
・開催場所:マイアミ(フロリダ州)
・元々の日程:3月20~22日
・変更日程:中止ではないが、未定
●ピクシーズ・アジアツアー(米ロックバンド)
・開催場所:日本及び中国
・元々の日程:2月24日~3月3日
・変更日程:中止ではないが、未定
<テレビ>
●ピーボディ賞(放送界のピューリッツァー賞、1941年初回開催)
・開催場所:ロスアンゼルス
・元々の日程:6月18日
・変更日程:中止
●エディンバラ国際テレビジョン・フェスティバル(1976年初回開催)
・開催場所:エディンバラ(英国)
・元々の日程:8月26~28日
・変更日程:オンラインでの開催
<スポーツ>
●ケンタッキーダービー(米クラシック三冠の第1冠、1875年初回開催)
・開催場所:ルイビル(ケンタッキー州)
・元々の日程:5月3日
・変更日程:9月1~5日
●ニューヨーク・シティマラソン(世界最大のマラソン大会のひとつ、1970年初回開催)
・開催場所:ニューヨーク
・元々の日程:11月1日
・変更日程:中止
●2020東京オリンピック
・開催場所:東京
・元々の日程:7月24日~8月9日
・変更日程:2021年7月23日~8月8日
●ツール・ド・フランス(自転車ロードレース、1903年初回開催)
・開催場所:フランス
・元々の日程:6月27日~7月19日
・変更日程:8月29日~9月20日
●ウィンブルドン選手権(テニス4大大会のひとつ、1877年初回開催)
・開催場所:ロンドン
・元々の日程:6月29日~7月12日
・変更日程:2021年6月28日~7月11日
<IT>
●Eスポーツ・ワールド・オープン(コンピューターゲームの世界競技大会、2000年初回開催)
・開催場所:東京
・元々の日程:7月22~24日
・変更日程:中止
●マイクロソフト・ビルド・コンファレンス(マイクロソフト年次大会、2011年初回開催)
・開催場所:シアトル(ワシントン州)
・元々の日程:5月19~21日
・変更日程:中止、但し、オンラインで情報共有
●アップル・ワールドワイド・ディベロッパーズ・コンファレンス(開発者向けイベント、1998年初回開催)
・開催場所:サンノゼ(カリフォルニア州)
・元々の日程:6月
・変更日程:中止、但し、オンラインで情報共有
<その他>
●ホワイトハウス記者協会主催夕食会(1921年初回開催、通常大統領もしくは副大統領が出席しているが、メディア敵対のトランプ大統領は例年欠席)
・開催場所:ワシントンDCヒルトンホテル
・元々の日程:4月25日
・変更日程:中止
●カンヌ・ライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(世界最大級の広告賞、1954年初回開催)
・開催場所:カンヌ
・元々の日程:6月22~26日
・変更日程:2021年6月21~25日
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6月27日付米
『ブライトバート』オンラインニュース:「ドゥテルテ比大統領、南シナ海領有権に関わる政策のために弾劾を求められる状況」
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は今週初め、中国がフィリピンにとって大切な戦略的パートナーであるため、南シナ海で発生したフィリピン漁船の沈没事故に関し、中国側に抗議することはしないと強調した。
更に同大統領は、沈没事故が発生した南沙(スプラトリー)諸島内のリード礁を含めたEEZ内で、中国船が漁をすることを認めるとまで言い出した。
これに関し、フィリピンメディア『ザ・ラップラー』オンラインニュースは、政府が勝手に領海内において第三国に漁業権を与えることはフィリピン憲法違反であると指摘した。
しかし、与党筆頭格のビンセンテ・ティト・ソット上院議長は6月27日、フィリピンTVニュースメディア『ANC』の番組“アーリィ・エディション”のインタビューに答えて、魚類に国境はなく、中国海域から来たかもしれないので、フィリピンEEZ内で中国船が漁をすることは、何ら問題はないはずだ、と同大統領を擁護する発言をした。
一方、『フィリピン・スター』紙によると、ソット上院議長は、同大統領に対する弾劾請求手続きについて特に反対はしておらず、ただ、同大統領がかねて求めている憲法改正に関わる“非常に有効なテスト・ケース”になると付言しているという。
なお、大統領府のサルバドール・パネロ報道官は6月27日、同大統領はフィリピン領海権を中国に与えようとしているのではなく、あくまで中国との衝突回避のため、中国船によるEEZ内での漁を認めるとしているだけである、と強調している。
一方、6月28日付フィリピン『マニラ・ブルティン』紙:「ドゥテルテ大統領、自身の弾劾を求める輩を逮捕すると宣言」
ドゥテルテ大統領は6月27日晩、大統領府で記者会見に応じて、自身に対する弾劾を求める声があることは気にしていないが、もし具体的な弾劾請求手続きに入ったならば、当該請求者らを逮捕すると脅す発言をした。
同大統領によれば、反対派の人たちは、習近平(シー・チンピン)国家主席が、もしフィリピンが南シナ海で天然ガス掘削を一方的に始めたら、戦争してでも止めさせると脅している事実を理解していないという。
すなわち、同大統領としては、フィリピンEEZ内で中国側と衝突することは、自国にとって全く有益とならないので、中国船による漁を認めるという妥協案を提案しているだけだと主張している。
そして同大統領は改めて、負けるとわかっている(中国との)戦争にフィリピン兵を送り出したくないと強調した。
なお、同大統領は、領海内の天然資源はフィリピンに独占的に帰属するとの憲法条文について、現在の状況からは何ら意味をなさないこととなっている、何故なら、この条文があるからと言ってフィリピンの経済的問題を解決してくれることにはならないからである、とも付言した。
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