10月31日のハロウィーンは、カボチャの中味をくり抜いて飾ったり、小さな子供が魔女やお化けの仮装をして隣り近所を練り歩き、“Trick or treat(お菓子をくれなければ悪さをしちゃうぞ)”と言ってキャンディなどをもらう風習で知られている。しかし、ここ数年は、多くの国々で、大人が仮装して楽しむ行事に趣向を変えており、日本でも渋谷や川崎のハロウィーン・パレードが有名になっている。そして、今年のハロウィーンでは、以下のようなニュースが報道されている。
11月1日付米
『ザ・ナショナル・ネットワーク』ケーブルテレビ:「2016年ハロウィーン仮装大賞はケイティ・ペリーのヒラリーとオーランド・ブルームの“ネット荒しのトランプ”に決定」
「●2016年ハロウィーン仮装大賞は、ケイティ・ペリー(米女性シンガーソングライター)のヒラリー・クリントン(擬似マスク)と、オーランド・ブルーム(英男優)の“ネット荒し(ネットで暴言等を発信する輩)のトランプ”(被り物)で決まり。
●ビル・クリントンに扮した男優にケイティのヒラリーが手を引かれて歩き、その後をトランプキン(パンプキン風のトランプ)の仮装をしたオーランドのトランプがつけねらうというもの。」
同日付米
『ニューズフィックス』テレビニュース:「機上の父親が、3歳児のために“trick-or-treat”を演出」
「●10月31日にボストンからサン・フランシスコ行きの機上で、3歳の娘のために父親が、ハロウィーンの真似事をさせたくて他の乗客に協力依頼。
●すなわち、家の近所で“trick-or-treat”の行事ができなくなった娘のために、キャンディやお菓子の入った袋を他の乗客に回し、娘が籠を持って通路を“trick-or-treat”と言って回って行ったら、そのキャンディをその籠に入れて欲しいと依頼したもの。
●多くの乗客がこれに賛同し、そのうちのひとりが、彼が“今年のパパ代表”とツイートし、多くのフォロワーも称賛。」
同日付米
『ABCニュース』:「歯科医グループ、(ハロウィーンで食べきれない程)集まったキャンディを海外派遣米兵に送るキャンペーン」
「●子供が、ハロウィーンで食べきれない程集めたキャンディの処分を心配する両親に朗報。
●歯科医グループが、そのお菓子を買い取り、海外派遣の米兵に歯ブラシとともに慰問品として送付するキャンペーンを実施。
●何年も続くキャンペーンで、これまで集められたキャンディは130トン。」
同日付英
『インディペンデント』電子版:「ミッシェル、バラク・オバマ夫妻、ホワイトハウスのハロウィーン・パーティでスリラーを踊る」
「●ハロウィーン当日夜、オバマ夫妻がホワイトハウスのハロウィーン・パーティでマイケル・ジャクソンの“スリラー”に合せて、仮装した上でダンス。
●夫妻にとって任期最後のハロウィーン・パーティだが、ホワイトハウスに招いた子供たちと一緒に盛り上がり。」
同日付英
『メール・オンライン』:「フライト・アテンダント、発火騒ぎのサムソン社製ノート7(スマートフォン)の仮装をしてネットで大受け」
「●先月、アメリカン航空機上で、乗客所有のサムソン社製ギャラクシーノート7が発煙し始め、全乗客が非難する騒動が再び発生。
●これを受けて米連邦航空局(FAA)は、同機種の機内持ち込みを全面禁止。
●この騒ぎを逆手にとって、10月31日のソルト・レーク・シティからサン・フランシスコ行きのサウスウェスト航空のフライト・アテンダントが、炎が上がるギャラクシーノート7に仮装し、乗客を楽しませるだけでなく、同機種の持ち込み禁止をアピール。」
一方、同日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース:「ロマンスではなくゾンビ:日本ではバレンタイン・ディよりハロウィーンが人気」
「●一般社団法人日本記念日協会によると、今年のハロウィーン時のパーティや仮装衣装等の売上高が1,345億円(12億8千万ドル)と、2011年当時の倍に上り、バレンタイン・ディ時の1,340億円を凌駕。
●日本では、女子から男子にチョコレートなどのギフトを贈って愛を告白する独自の習慣となっているが、そんなロマンスより今では、毎年20%の勢いで増え続けるハロウィーン・パーティや仮装行列が大いに人気。」
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