2月2日付米国
『ウォール・ストリート・ジャーナル』は「中国の外交政策トップがバイデンへ香港や新疆ウイグルへの干渉しないよう警告」との見出しで以下のように報道している。
中国の外交政策高官は、香港と新疆ウイグル自治区を含む問題に対し、前政権同様の姿勢を続けるとの構えを見せる米国にレッドラインを超えぬよう警告している。
楊潔琳(ヤン)は火曜、公衆衛生、貿易、環境分野における米中の良好関係を強調した一方で、人権問題、コロナ対策、米国による台湾、香港、チベット、ウイグル自治区への米国の干渉については妥協しない意向を示している。...
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2月2日付米国
『ウォール・ストリート・ジャーナル』は「中国の外交政策トップがバイデンへ香港や新疆ウイグルへの干渉しないよう警告」との見出しで以下のように報道している。
中国の外交政策高官は、香港と新疆ウイグル自治区を含む問題に対し、前政権同様の姿勢を続けるとの構えを見せる米国にレッドラインを超えぬよう警告している。
楊潔琳(ヤン)は火曜、公衆衛生、貿易、環境分野における米中の良好関係を強調した一方で、人権問題、コロナ対策、米国による台湾、香港、チベット、ウイグル自治区への米国の干渉については妥協しない意向を示している。
アンソニー・ブリンケン米国務長官は、インタビューで、中国が香港の自治権を破棄したことや、新型コロナで透明性を欠く対応をしたことを批判した。ポンペイオ前長官とほぼ同様のメッセージとして、中国への対応を重要課題であるとしながら、米中の強い同盟関係は、対中政策にとり有利であると述べている。
香港問題で圧力をかけることに加え、バイデン政権は、先月のバイデン氏の就任式に事実上の大使が招待された台湾、(1979年以来初)ことにみられるように、他のレッドライン問題でも進展を目論んでいるようである。米国はハイレベル交渉の調整をしているが、バイデン大統領はまだ習首席との会談に至っていない。
先週の世界経済フォーラムでの演説では、習氏は、「米国と対立を深めたことで、我々は袋小路に差しかかかった。過去4年米国は、誤った政策を行ってきたことにより、その関係は、国交樹立以来最も難しい局面に入っていた。」としている。
同日付米国『フィナンシャル・タイムズ』は「中国高官がバイデンへ香港や新疆ウイグルへの干渉しないよう警告」との見出しで以下のように報道している。
中国の高官Yang Jiechi(楊潔琳)は、バイデン政権高官が中国の両地域政策を批判したのを受け、米国にある非営利団体の米中関係に関する全国委員会の講演で米国に新疆ウイグルで干渉しないよう警告した。
バイデン大統領就任後に行われた最初の演説で、Yang氏は、トランプ政権時代の両国関係を批判し、「米国は中国の自治問題である香港、チベット、新疆ウイグル問題に干渉すべきでない。」とし、内政問題に干渉しないようにと述べた。演説で同氏は、両国の関係悪化の原因は真っ向から米国にあるものとし、新疆ウイグルでの中国の行動、香港の民主活動取り締まりについては言及しなった。
これは米国のブリンケン国務長官が、トランプ政権のレトリックを踏襲し、中国政府による新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒ウイグル族100万人以上への弾圧をジェノサイドと呼んだことを受けてのコメント。
また、ジェイク・サリバン国家安全保障補佐官は金曜、バイデン政権の中国政策の主要素の一つは、人権問題への非難であると述べている。
バイデン氏の政策は、トランプ政権と比べ、より構造的アプローチとるとみられる。中国には受けはいいが、オバマ元政権時よりもタカ派政策となるとみられる。
大統領は、特に人権問題において中国強硬政策をとろうとする超党派議会との調整もしなければならない。マルコ・ルビオ、ジェフ・マークリー上院議員らは先週、米企業にウイグルの労働力を使った中国製品の輸入を禁止する法案を提出した。この法案は、上院外国委員会の共和党トップ、ジェームズ・リッシュなど多くの支持を得ている。
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ペンス米副大統領は6日に開催される議会で、上院議長として、大統領選の選挙人投票と、バイデン次期大統領の認定を行う予定だが、敗北を認めないトランプ大統領から、役割以上の行動が期待されているという。
1月5日付米国
『ABC11』(AP通信引用)は「選挙人投票集計を巡り、トランプか憲法かで揺れるペンス」との見出しで以下のように報道している。
ペンス氏は次々巻き起こる状況下で、前例なきリーダーを支えるトランプ大統領の最も忠誠な兵士であった。
だが今、バイデン就任阻止の最後の砦となる水曜の選挙人選挙集計を統括する立場で、最もおぼつかない状況となっている。最終集計で、過半数の票を発表するのは同氏の役目となる。...
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1月5日付米国
『ABC11』(AP通信引用)は「選挙人投票集計を巡り、トランプか憲法かで揺れるペンス」との見出しで以下のように報道している。
ペンス氏は次々巻き起こる状況下で、前例なきリーダーを支えるトランプ大統領の最も忠誠な兵士であった。
だが今、バイデン就任阻止の最後の砦となる水曜の選挙人選挙集計を統括する立場で、最もおぼつかない状況となっている。最終集計で、過半数の票を発表するのは同氏の役目となる。
だが、ペンスの(反トランプの)違反行為はあくまで形式的な役割だが、この機会を使い激戦州の有権者の意思を覆すことを期待する大統領や支持者から大きな圧力をかけられている。
同日付米国『ウォール・ストリート・ジャーナル』は「トランプが抗戦する中、バイデンの選挙結果認定を巡りペンスがジレンマに直面」との見出しで以下のように報道している。
ジョージア州の集会で、5日の上院決選投票を前に、トランプ大統領はペンス副大統領は「素晴らしい人だが、私の期待に沿えないのであれば、彼のことをこれまでのようには好きでなくなる」との政治的メッセ―ジを送った。
月曜夜からの二日間は、ペンス氏にとって忠誠な副大統領としての過去4年で最大の政治タスクとなる。水曜、議会の合同会議を開催し、民主党のバイデン次期候補の当選が確定されるが、トランプは選挙結果の受け入れを拒否しており、一部の議員は州の選挙結果に異議を唱える予定である。火曜トランプは、「副大統領には不正に選ばれた選挙人を拒否する権限がある」と更なるプレッシャーをかけているが、州の結果は確定し、副大統領には変える権限はない。
上院議長としてのペンスの役割は概ね形式的なものだが、大統領の熱心な支持者はもっと強い行動を求めている。
自身の政治家としての未来を意識し、ペンス氏は彼の立場での憲法上要件と、トランプの大きな期待を懸念。大統領の圧力で共和党内に広がる分断に飲みこまれ、複雑で難しい立場にある。
ペンス氏は、上院議員との調整を図りながら、法を再考し、専門家の意見を聞いている。ペンスのチームは既に状況への対処に動いており、マーク・ショート首席補佐官は、先週の一部共和党議員の選挙反対姿勢を受けて、副大統領は「法の下に異議を唱える権限を行使し、証拠を導きだそうとする」この動きを歓迎するとの声明を出している。
一方、ペンス氏の側近は不満をためており、誰もが満足しない状況に置かれているが、ペンス氏はいつもバランスを取った行動をするという声もある。2024年にトランプ氏が大統領選挙に出馬しないなら、ペンス氏が共和党候補となる可能性が最も高い人物となる。
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