英ロンドン・ガトウィック空港、ロボットによる自動駐車サービスの試験運用を開始へ(2019/01/31)
英ロンドンのガトウィック空港は、今夏にもロボットを利用して駐車場に車をとめるサービスの試験運用を始める。海外ではホテルなどの施設の駐車場で、係員が利用者のために車を出し入れしてくれる「バレー・パーキング」のサービスがあるが、同空港でロボットが同様のシステムを提供する。これによって駐車可能台数の増加が見込まれ、駐車スペースの有効活用が可能になると期待されている。
英紙
『インディペンデント』や
『イブニング・スタンダード』、米
『CNN』などが30日までに報じた。ガトウィック空港は、英国で同じくロンドンにあるヒースロー空港に次ぐ2番目に大きな空港であり、2018年には約4,610万人の乗客が同空港を利用した。
昨年12月、同空港が地元自治体の議会に提出した申請書によると、長期間車をとめることが可能な駐車場の1つで、ロボットによる自動駐車サービス、すなわちロボット・バレー・パーキングの試験運用を3カ月間行うことが計画されている。...
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英紙
『インディペンデント』や
『イブニング・スタンダード』、米
『CNN』などが30日までに報じた。ガトウィック空港は、英国で同じくロンドンにあるヒースロー空港に次ぐ2番目に大きな空港であり、2018年には約4,610万人の乗客が同空港を利用した。
昨年12月、同空港が地元自治体の議会に提出した申請書によると、長期間車をとめることが可能な駐車場の1つで、ロボットによる自動駐車サービス、すなわちロボット・バレー・パーキングの試験運用を3カ月間行うことが計画されている。
本サービスでは、車の運搬に仏パリが拠点のスタンレー・ロボティクス社のロボット「スタン」を使用する。同社ウェブサイトによれば、スタンは既にパリのシャルル・ド・ゴール空港や、リヨンのサン・テグジュペリ空港などで試験運用されたことがある。
ガトウィック空港は、南ターミナルのセルフ駐車スペース2,350台分の内、170台分を使ってロボット・バレー・パーキングの試験運用を行う。乗降のためのドア開閉スペースを考慮する必要がないため、申請書によれば、170台分の駐車スペースに270台をびっしりと駐車させることにより、駐車可能台数が100台増加する。試験運用がうまく行けば、これを他の2つの駐車場に拡大することを検討するとしており、現在6,000台分のセルフ駐車スペースに、ロボットが8,500台を駐車させることが可能と見込んでいる。
同サービスの利用者は、自車で空港にある施設に到着すると、タッチスクリーンで予約を確認し、キーを持ったまま車を離れる。そうするとロボットが車を駐車場まで運んでくれる。同サービスでは、利用者の旅程を予め把握し、利用者が同空港に戻ってきた際に、既に車がロボットによって駐車場から届けられ、待機しているようにするという。
ガトウィック空港は、同サービスの試験運用のための工事を4月に開始し、8月までに完了する予定だ。工事では駐車場でロボットが倒れないよう、地面のひび割れなど、運行に影響する可能性がある全ての欠陥を補修し、全ての障害物を取り除くこととしている。
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バッキンガム宮殿の改修工事で19世紀の新聞やタバコが見つかる(2018/01/23)
イギリス王室の中心地であるバッキンガム宮殿で現在行われているのは、10年がかりの電気系統改修工事だ。今回のプロジェクトでは宮殿内の全775室の老朽化した配線などが交換され、床下や天井裏など普段人が出入りしないようなところにまで電気技師たちが立ち入る。
作業員らは、改修の作業中に1889年11月7日付の「イブニング・スタンダード」の断片や当時イギリスで流行っていたタバコの箱「Navy Cut」「Woodbine」「Piccadilly」など数点を発見した。...
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イギリス王室の中心地であるバッキンガム宮殿で現在行われているのは、10年がかりの電気系統改修工事だ。今回のプロジェクトでは宮殿内の全775室の老朽化した配線などが交換され、床下や天井裏など普段人が出入りしないようなところにまで電気技師たちが立ち入る。
作業員らは、改修の作業中に1889年11月7日付の「イブニング・スタンダード」の断片や当時イギリスで流行っていたタバコの箱「Navy Cut」「Woodbine」「Piccadilly」など数点を発見した。新聞の断片にはチェスターフィールド伯爵が息子へ宛てた手紙の数々についての話や、当時の劇場の上演リストなどが載っていた。これらはおそらく、当時ビクトリア女王に仕えていた者によって破棄されたものだろうという。
バッキンガム宮殿の報道官はツイッターを通じて市民にこの件について興味深く伝えている。報道官は「現在行われている工事は、2キロメートルもの配線を交換する作業で、これはオリンピックの水泳プール40個分にも相当する。今のケーブルは1940年代に配線されたもので、老朽化で危険なものも含まれる可能性があるため交換している。」と工事内容についても紹介している。宮殿内のコンセントは6500個、照明器具は5000個にもおよぶという。
宮殿は公式ツイッター上に改修作業の様子や発掘されたものについて動画で説明したものを公開している。
改修工事は2027年まで行われる予定だ。
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