キューバ、約30年ぶりの反政府抗議デモに数年人が参加
基本的な必需品の不足が危機的な状況に達し、新型コロナウイルス感染症の感染者が急増している中、首都ハバナを含むキューバの複数の市や町で11日、数千人の人々が、数十年に及ぶ独裁体制の終結を訴え、食料やワクチン不足に対する怒りと不満の声を上げた。
カタールメディア
『アルジャジーラ』によると、コロナウイルスの流行や経済危機が続く中、市民達は、厳しい生活が強いられていることに不満を募らせているという。数千人の人々が約30年ぶりに反政府デモを行い、一部のデモ参加者は「独裁政権を打倒せよ」「我々は自由を求める」と唱えた。
ハバナの南西に位置する人口約5万人の町、サン・アントニオ・デ・ロス・バノスで行われた日曜日のデモでは、主に若者がミゲル・ディアス=カネル大統領を侮辱する言葉を叫んでいたと、ネット上の動画で紹介されている。...
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カタールメディア
『アルジャジーラ』によると、コロナウイルスの流行や経済危機が続く中、市民達は、厳しい生活が強いられていることに不満を募らせているという。数千人の人々が約30年ぶりに反政府デモを行い、一部のデモ参加者は「独裁政権を打倒せよ」「我々は自由を求める」と唱えた。
ハバナの南西に位置する人口約5万人の町、サン・アントニオ・デ・ロス・バノスで行われた日曜日のデモでは、主に若者がミゲル・ディアス=カネル大統領を侮辱する言葉を叫んでいたと、ネット上の動画で紹介されている。
また、数千人の人々がハバナのダウンタウンや海辺のドライブコースの一部に集まり、警察が厳しく監視する中、抗議活動を行った。
米『マイアミ・ヘラルド』紙によると、フェイスブックでライブストリーミングされた動画では、何千人もの人々が「自由を!」「共産主義を倒せ!」と唱えながら歩いたり、自転車やバイクに乗っていたりする姿が映し出された。大都市だけでなく、小さな町など、様々な場所で抗議活動が行われた。
怒った群衆がパトカーを倒している動画もソーシャルメディア上で流れた。共産主義政府が60年以上にわたって国民を厳しく支配してきたこの国では、これまでに見たことのない驚きの風景だという。キューバ人が共産党政権に抗議するために街頭に出たのは1994年にさかのぼらなければならない。フィデル・カストロがまだ存命していた時期で、当時抗議活動は首都ハバナで行われただけで、長くは続かなかった。カストロがキューバの海上国境を開放したため、共産党体制に不満を持つ何千人ものキューバ人が、その場しのぎのボートやイカダで島を離れ、抗議活動は収まった。
現在、過去30年で最悪の経済危機に直面しているキューバでは、共産主義政権に対する抗議行動が再び行われた。
大統領は、11日午後にテレビで即興の演説を行い、抗議行動の原因は米国の禁輸政策の強化であり、軍事介入を正当化するために「社会的反乱を引き起こす」ことを意図しているものだと主張した。キューバの指導者は、目に見えて動揺しており、声を荒げて、抗議者は強力な取り締まりに直面するだろうと警告した。
『マイアミ・ヘラルド』紙は、キューバは、慢性的な非効率性と極度の官僚主義により、必要不可欠な食料・農業分野を含む国内の生産能力が徐々に損なわれ、過去30年以上で最悪の経済収縮に陥っていると伝えている。トランプ政権時代の制裁により、送金などの重要な経済的ライフラインへのアクセスが低下し、海外からの投資も激減している。また、今年行われた通貨改革により、インフレ率が急上昇し、食料品を求める長蛇の列が再び当たり前になった。
現在、キューバはコロナウイルスの感染を抑制するために奮闘しており、ここ数週間はほぼ毎日、新規感染者数の最高記録を更新している。キューバは、ワクチンを独自に作ることを決め、他国からのワクチンを購入しなかった。しかし、国産のワクチンで国民を予防接種する計画は、大々的に遅れており、医療崩壊が起き始めているという。
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韓国ソウル・釜山市長選、いずれも野党保守派候補者が当選
韓国の人口の4分の1を占めるソウルと釜山の2大都市で7日、市長選が行われた。来年3月の大統領選の前哨戦と位置付けられた今回の選挙は、保守系最大野党「国民の力」の候補者がソウルと釜山の2つの市長選で圧勝した。
仏紙
『ル・フィガロ』によると、「韓国の保守派の野党が、韓国の2大都市であるソウルと釜山で行われた選挙で地滑り的な勝利を収めた。この結果は、大統領選挙を1年後に控えた文在寅大統領の民主党にとっては大きな敗北となった。民主党の手中にあった2つの都市では、昨年から市長が不在だった。前ソウル市長と前釜山市長は在任中にセクハラの告発を受け、前ソウル市長は自殺し、前釜山市長は辞任した。
ソウルと釜山を合わせると、韓国の人口の約4分の1を占めており、今回の選挙結果は、来年3月に実施される大統領選挙の前哨戦として位置づけられていた。...
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仏紙
『ル・フィガロ』によると、「韓国の保守派の野党が、韓国の2大都市であるソウルと釜山で行われた選挙で地滑り的な勝利を収めた。この結果は、大統領選挙を1年後に控えた文在寅大統領の民主党にとっては大きな敗北となった。民主党の手中にあった2つの都市では、昨年から市長が不在だった。前ソウル市長と前釜山市長は在任中にセクハラの告発を受け、前ソウル市長は自殺し、前釜山市長は辞任した。
ソウルと釜山を合わせると、韓国の人口の約4分の1を占めており、今回の選挙結果は、来年3月に実施される大統領選挙の前哨戦として位置づけられていた。首都ソウルでは、保守系最大野党「国民の力」のオ・セフン(呉世勲)氏が与党民主党の候補者を57.5%対39.2%の得票率で破り、首都圏の25地区すべてで勝利を収めた。釜山では、保守党の勝利はさらに圧倒的で、34.4%に対して62.7%の得票率で完勝した。
中東カタールのメディア『アルジャジーラ』によると、投票率は、ソウルで58.2%、釜山で52.7%となり、地方選挙としては初めて50%を超えた。2人の新市長は、前任者の4年の任期のうち、残りの14ヶ月を務めることになる。
韓国ギャラップ社の調査によると、韓国の憲法で1期限りと定められている文大統領の支持率は先週、過去最低の32%に急落し、58%が自分の仕事に不服を持っているという。
今回の市議会選挙の結果は、民主党が地滑り的な勝利を収め、国民議会で大多数を占めた昨年の議会選挙の結果と対照的となった。
「コリアタイムズ」のコラムニスト、チェ・ソンジン氏は今回の結果について、ドイツ国際放送『ドイチェ・ヴェレ』に対し、「リベラル派の役人は、公共の利益よりも個人の利益を優先するという点で、保守派に劣らないことを証明した。有権者は失望した。」と説明している。
文在寅大統領と民主党は、不動産価格の高騰、格差の拡大、高官による数々の汚職や性的暴行のスキャンダルなどにより、ここ数ヶ月で支持率が急落している。大統領報道官によると、文在寅は市長選の結果を受けて、「国民の制裁を厳粛に受け止める」と述べ、「これまで以上に責任感を持って国政を処理する」と約束した。また、新型コロナウイルス危機の克服、経済の活性化、汚職の根絶など、国民の「切実な要求」に応えるために努力していくと述べたとされている。
『ドイチェ・ヴェレ』は、北朝鮮との平和構築を優先していた文大統領が、国内問題をより重視するようになるだろうと伝えている。今後の課題は、今回の保守派の勝利が、国政にどのような影響を与えるか、そして来年3月に予定されている大統領選挙にどのような影響を与えるかという点だと報じている。
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