きょうから南北首脳会談・焦点は非核化への措置(9月18日)
韓国と北朝鮮による今年3回目の南北首脳会談がきょうからピョンヤンで開かれる。
ソウルでは、今年4月の首脳会談で、文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が2人きりで会話した場面を再現し撮影できるようなっている。
文大統領は、きょうから2泊3日の日程で北朝鮮の平壌訪問する。
金委員長の今年3回目の南北首脳会談に臨む。米朝の仲介役を自認する文大統領。金委員長から非核化の工程表を示すとの約束など、具体的な措置の表明を引き出せるかが焦点。...
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韓国と北朝鮮による今年3回目の南北首脳会談がきょうからピョンヤンで開かれる。
ソウルでは、今年4月の首脳会談で、文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が2人きりで会話した場面を再現し撮影できるようなっている。
文大統領は、きょうから2泊3日の日程で北朝鮮の平壌訪問する。
金委員長の今年3回目の南北首脳会談に臨む。米朝の仲介役を自認する文大統領。金委員長から非核化の工程表を示すとの約束など、具体的な措置の表明を引き出せるかが焦点。ことし6月の米朝首脳会談以降、米国は国務長官を派遣するなどして北朝鮮との交渉を続けてきた。
非核化の具体的な措置や期限を詰めようとする米国側。これに対し北朝鮮側は一方的に非核化を迫られたという強い不満を示した。
先月にはトランプ大統領が国務長官の訪朝を取り辞めさせる一幕もあった。
非核化に十分な進展が見られないと、苛立ちを見せた。
協議がこう着状態に陥る中、先週、金委員長からの書簡がトランプ大統領のもとに届いた。
内容は、2回目の米朝首脳会談を求めるというもので米国側は開催に前向きな考えを示した。
こうした中、IAEA国際原子力機関の年次総会がウィーンで始まった。天野之弥事務局長は声明を発表した。
今年5月の南北首脳会談の前後も北朝鮮が一部の核関連施設を稼働させていた兆候があるなどとして重大な懸念を示した。
各国から北朝鮮に対し非核化に向けた具体的な行動とるよう求める意見が相次いだ。
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米国ポンペイオ国務長官「北朝鮮・非核化には着実な制裁必要」(9月16日)
国連の安全保障理事会は北朝鮮への制裁の実施状況をまとめた報告書を今月はじめに公表する予定だったがロシアの反対で報告書を公表できない異例の事態が続いている。
米国はロシアが自らの制裁違反が記された報告書を書き換えるよう圧力をかけたと指摘している。
米国・ポンペイオ国務長官は「ロシアは制裁決議を故意に損なおうとしている。」と述べ、ロシアを批判した上で「完全な非核化が必要だと大統領がキム委員長に確信させるため制裁こそ重要。...
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国連の安全保障理事会は北朝鮮への制裁の実施状況をまとめた報告書を今月はじめに公表する予定だったがロシアの反対で報告書を公表できない異例の事態が続いている。
米国はロシアが自らの制裁違反が記された報告書を書き換えるよう圧力をかけたと指摘している。
米国・ポンペイオ国務長官は「ロシアは制裁決議を故意に損なおうとしている。」と述べ、ロシアを批判した上で「完全な非核化が必要だと大統領がキム委員長に確信させるため制裁こそ重要。」と強調した。
国連安全保障理事会では北朝鮮への制裁実施を話し合う緊急の会合が開かれることになり、安保理の制裁決議に違反していると米国が指摘しているロシアや中国がどのような立場を示すのか注目される。
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北朝鮮「終戦宣言」を迫る(9月16日)
北朝鮮の「労働新聞」は15日に朝米関係の改善と朝鮮半島の非核化に懐疑的な米国の保守勢力を批判すると同時に、米国に対し、終戦宣言こそが米国の実際の行動を示すものであり、朝米間の信任につながるとする論評を掲載した。
論評では、北朝鮮の核は米国の脅威の抑止力であり、もしこの脅威がなくなれば、巨額な資金をかけて核を持つ必要はない、とこれまでの主張を繰り返している。
トランプ大統領と金正恩委員長はお互いを信頼しているという奇妙なエールを送りあうなか、米朝の信頼構築の邪魔をしているのは、米国の保守勢力だとしているわけである。...
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北朝鮮の「労働新聞」は15日に朝米関係の改善と朝鮮半島の非核化に懐疑的な米国の保守勢力を批判すると同時に、米国に対し、終戦宣言こそが米国の実際の行動を示すものであり、朝米間の信任につながるとする論評を掲載した。
論評では、北朝鮮の核は米国の脅威の抑止力であり、もしこの脅威がなくなれば、巨額な資金をかけて核を持つ必要はない、とこれまでの主張を繰り返している。
トランプ大統領と金正恩委員長はお互いを信頼しているという奇妙なエールを送りあうなか、米朝の信頼構築の邪魔をしているのは、米国の保守勢力だとしているわけである。北朝鮮の思惑通り、米国内で批判にさらされているトランプ大統領は2度目の米朝首脳会談を行おうとするのだろうが、良くても「何も決まらない」、悪くすると非核化は何も進展せず、終戦宣言だけがなされることに成りかねない。
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2度目の米朝首脳会談に前向きな北朝鮮(9月15日)
(米国がロシア・中国にある北朝鮮のIT企業に独自制裁)
膠着状態にある米朝関係だが、米国は北朝鮮に対する制裁の手も緩めてはいない。米国財務省のビリングスリー次官補は議会下院の公聴会に出席し、「北朝鮮が国際社会の制裁を逃れ、不当に資金を得るために中国とロシアにIT企業を設立していた」とし、この企業に独自制裁を科したことを明らかにした。ビリングスリー次官補は、6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談の後も、米国は北朝鮮に引き続き制裁を科していると説明し「我々は経済圧力をかけることにためらいはない」と強調した。...
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(米国がロシア・中国にある北朝鮮のIT企業に独自制裁)
膠着状態にある米朝関係だが、米国は北朝鮮に対する制裁の手も緩めてはいない。米国財務省のビリングスリー次官補は議会下院の公聴会に出席し、「北朝鮮が国際社会の制裁を逃れ、不当に資金を得るために中国とロシアにIT企業を設立していた」とし、この企業に独自制裁を科したことを明らかにした。ビリングスリー次官補は、6月にシンガポールで行われた米朝首脳会談の後も、米国は北朝鮮に引き続き制裁を科していると説明し「我々は経済圧力をかけることにためらいはない」と強調した。また北朝鮮と中国間の貿易や中国の近海で行われている「瀬取り」などの密輸に強い懸念を示し、これをやめさせるためには中国の協力が欠かせないとしている。
(2度目の米朝首脳会談に前向きな北朝鮮)
一方、トランプ大統領は金正恩委員長からの親書を受け取り、2度目の首脳会談に前向きとも見える姿勢を見せている。こうした中、米国の研究チーム・38ノースが北朝鮮の衛星画像を基にICBM実験に関係していたとみられる平壌近郊の自動車工場の施設が解体されたとの分析結果を発表した。38ノースの担当者は「少なくともこの施設においてはミサイル開発の一部が止まった可能性がある」と指摘している。9日の北朝鮮建国70周年記念式典で行われた軍事パレードでは、一切の弾道ミサイルを封印した金正恩委員長だったが、今回の北朝鮮の動きは二度目の米朝首脳会談に向けたトランプ大統領へのシグナルと受け止めることもできるかもしれない。北朝鮮としては米国に戦争終結宣言に応じてもらいたいが、そのためにはある程度の非核化に応じざるを得ない状況にある。具体的には米国は北朝鮮に対し、核関連リストの提出とそれに続くIAEAの核査察を受け入れるよう求めている。米朝首脳会談が行われるとすれば、11月の中間選挙前に米国で行われる可能性が高いとも言われている。その際は北朝鮮の非核化に関して何らかの進展がみられる可能性もある。
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共同連絡事務所の開設、米は新たな制裁(9月15日)
14日北朝鮮側の開城で南北朝鮮の共同連絡事務所の開所式が行われた。同事務所は8月末の開設が予定されていたが、米国の反対で開設が延期されていたもの。一方米国は13日に北朝鮮の個人1名と中国、ロシアの企業を新たな制裁対象に加えた。
連絡事務所の開設により、南北朝鮮はいつでも連絡が可能になったとされている。なお電力は韓国から送電されるという。韓国から直接送電することによって、北朝鮮の他の施設等に転用できないとして制裁違反にならないと韓国はしているが、今後なお争点となりそうである。...
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14日北朝鮮側の開城で南北朝鮮の共同連絡事務所の開所式が行われた。同事務所は8月末の開設が予定されていたが、米国の反対で開設が延期されていたもの。一方米国は13日に北朝鮮の個人1名と中国、ロシアの企業を新たな制裁対象に加えた。
連絡事務所の開設により、南北朝鮮はいつでも連絡が可能になったとされている。なお電力は韓国から送電されるという。韓国から直接送電することによって、北朝鮮の他の施設等に転用できないとして制裁違反にならないと韓国はしているが、今後なお争点となりそうである。
一方北朝鮮の労働新聞は14日「北南関係の改善は誰かの承認を得て行うものではない」との記事を掲載。対米牽制を行うとともに、「板門店宣言」の履行が遅れがちな韓国に独自路線を歩むことを要求した。
なお14日のロイター社の報道によると、米国はパトリオットミサイルを含む26億㌦相当の兵器の韓国への売却を承認したが、ペンタゴンはこれにより韓国の海上作戦能力が増強されることを期待している。
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