「ここは今から倫理です。」第1話 NHK 1月16日(土)23時30分-
番組HPには
「20代に異例の人気を誇る雨瀬シオリの異色学園漫画を実写ドラマ化」とありました。
漫画原作なんですね。現代の日本の漫画世界は本当に深いですね。
こんな作品があるとは初めて知りました。
番組冒頭から緊迫感ある雰囲気で一体なにが始まるのだろう?という感じ。
タイトルの「今からここは倫理です」は倫理の選択授業が今から始まるってことなんですね。
視聴している我々も倫理を選択して教室で授業を受けているような感覚です。...
全部読む
番組HPには
「20代に異例の人気を誇る雨瀬シオリの異色学園漫画を実写ドラマ化」とありました。
漫画原作なんですね。現代の日本の漫画世界は本当に深いですね。
こんな作品があるとは初めて知りました。
番組冒頭から緊迫感ある雰囲気で一体なにが始まるのだろう?という感じ。
タイトルの「今からここは倫理です」は倫理の選択授業が今から始まるってことなんですね。
視聴している我々も倫理を選択して教室で授業を受けているような感覚です。
教室で男子生徒と性行為にふける女子生徒・いち子(茅島みずき)。
倫理教師の高柳(山田裕貴)は彼らを注意する。
いち子はどうやら男友達らに都合の良いように呼び出されているようだが嫌われたくないばかりに
きっぱり断ることができないようだ。
助けてもらったいち子は高柳に惹かれるが「君のような教養のない女性には興味がない」と
一刀両断にされてしまう。
高柳は学校でも少々浮いた存在の一風変わった倫理教師で
倫理の授業を選択している谷口(池田優斗)は高柳のことを尊敬し、陰ながら慕っている。
谷口は中学時代からひどいいじめにあっており、高柳の目が苦労してきた自分と似た雰囲気がある
と感じ「きっと先生も苦労した人なんだ」と思っている。
倫理の授業は選択する人も少なく受験や成績に大きく影響するような教科でもないが
谷口は高柳の教える倫理の世界にどっぷりとはまっていく。
倫理の授業を選択している谷口という生徒の目線で物語は進んでいきます。
谷口は自分のようないじめられっ子を助けるような教師になりたいと
高柳に話しますが高柳は老子の「善い人のことも善と考え、善くない人のことも善と考える」という
言葉を引用し、物事を人為的・作為的な差別で善悪に分けず、根源にある「道」を見よという
考え方を教えます。
自分や相手の悪いところばかり目について苦しんでいた谷口に別の見方もあると示したのでした。
倫理や哲学を扱いながらも難しいところはひとつもなく、日常感じている苦しさやモヤモヤの正体を
解きほぐして解決のヒントを見せてくれるようなドラマでした。
序盤の谷口が自分の心の中の渦をモノローグで語っていくところは
心の中の問題に深く切り込む様子がよくわかりグッと引き込まれました。
また高柳役の山田裕貴さんの演技を今回初めてじっくり見ましたが
とっても良いですね!
雰囲気やルックス、たたずまいもこの教師をよく表し
決して完璧ではない高柳先生のダメな一面も完璧に表現していました。
この役をやるのは彼しかいないという感じです。
谷口役の池田優斗さんも、若い俳優さんですが、ナイーブな谷口の内面を新鮮なタッチで表現しており
好感が持てました。
生きる上での疑問を解き明かす「倫理」「哲学」という学問にとても興味が湧いた作品でした。
来週からも様々な問題に高柳先生と斬り込んでいけるのを楽しみにしています。
閉じる
「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」第1話 日テレ 1月13日(水)22時-
菅野美穂さん、ガッツリと連ドラに戻って来ました!
20歳の娘がいるシングルマザー役とは、時が経つのは早いものです。
娘は今を時めく超売れっ子若手女優・浜辺美波さん。
この2人が並んでるだけでも可愛くてテンション上がります。
恋愛小説の女王としてかつて一世を風靡した小説家、水無瀬碧(菅野美穂)はシングルマザー。
20歳の娘、空(浜辺美波)はマンガ大好きの隠キャガール。都会と下町が同居する街に住んでいる。...
全部読む
菅野美穂さん、ガッツリと連ドラに戻って来ました!
20歳の娘がいるシングルマザー役とは、時が経つのは早いものです。
娘は今を時めく超売れっ子若手女優・浜辺美波さん。
この2人が並んでるだけでも可愛くてテンション上がります。
恋愛小説の女王としてかつて一世を風靡した小説家、水無瀬碧(菅野美穂)はシングルマザー。
20歳の娘、空(浜辺美波)はマンガ大好きの隠キャガール。都会と下町が同居する街に住んでいる。
母は新境地を開こうとミステリーものを頑張って書くが全然人気が出ず連絡打ち切り。映画化もダメ。続々連載を切られ経済的にヤバい状態に!!
崖っぷちの状態だが、元のように恋愛小説を書く自信は母にはなく…
そんな中、母娘に「運命の出会い」が訪れて!?
初回、説明事項も多い中テンポよく進み
スンナリ見られました。
下町のたい焼き屋さんで碧の幼馴染、ゴンちゃん(沢村一樹)、その父・俊一郎(中村雅俊)はホンワカしていい感じ。ゴンちゃんは良い人みたいだけど恋愛にはからまいのかな?
空の大学の同級生の光(岡田健史)、編集部のイケメン?担当・漱石(川上洋平)などこれから色々ありそうなイケメン達が散りばめられているのでここら辺も絡むか?
そして運命の出会いをする整体師の周一(東啓介)。
この人に母娘とも恋してしまうのか??
色々種が蒔かれた初回でした。
脚本は北川悦吏子さん。
気になるのが人物の口調が北川節というか、
特殊な口調で俳優がそれに振り回されてる感が拭えないと言う所。
みな同じ口調なのも不自然で気になりました。
1人の人のモノローグを見てるみたいな気になります。
俳優があのセリフ回しから自由になるのは不可能なんでしょうか?
もうちょっと自然になるようにしてくれると
もっと見やすくなるのに、と思いました。
でも全体的にはとても楽しくみられました。
途中、サプライズ展開もありそうだし楽しみに視聴しようと思います。
閉じる
「オー!マイボス!恋は別冊で」第1話 TBS 1月12日(火)22時ー
TBS火曜22時は名作、迷作、駄作様々取り混ざってる印象。
前クールの「恋あた」が本当に駄作だったので(すみません)
正直、まったく期待せず視聴。
この枠をドラマ枠と考えると腹が立つからバラエティ感覚で軽い気持ちで見始めました。
んん?案外面白い・・・
話の内容はいつもの火曜22時っぽく軽い感じのお仕事もの+恋愛だし、今回はさらに「プラダを着た悪魔」みたいな感じの鬼編集長の元でドジっ子が働くという地雷いっぱいの設定なんですが1時間見ても腹立たしいところは皆無でした。...
全部読む
TBS火曜22時は名作、迷作、駄作様々取り混ざってる印象。
前クールの「恋あた」が本当に駄作だったので(すみません)
正直、まったく期待せず視聴。
この枠をドラマ枠と考えると腹が立つからバラエティ感覚で軽い気持ちで見始めました。
んん?案外面白い・・・
話の内容はいつもの火曜22時っぽく軽い感じのお仕事もの+恋愛だし、今回はさらに「プラダを着た悪魔」みたいな感じの鬼編集長の元でドジっ子が働くという地雷いっぱいの設定なんですが1時間見ても腹立たしいところは皆無でした。
どうして・・・?
鈴木奈未(上白石萌音)は熊本から上京して東京で就職しようとする女の子。
希望していた出版社の地味な部署は不合格になりひょんなことからこれから創刊される
ファッション誌「MIYAVI」編集部に入社することに!?
しかし待っていたのは鬼編集長・宝来麗子(菜々緒)の雑用係だった・・・
仕事に不満を募らせる奈未だが憧れの先輩・建也からはこっぴどくふられ、
謎の子犬系男子・潤之介(玉森裕太)と急接近したり波乱万丈な東京生活が始まった。
本当にどうってことない話なんですがちょいちょい気が利いている。
脚本の良さ、上白石さんの演技の良さの2つが理由かなと思いました。
脚本の田辺茂範さんは「美食探偵」などを書いている方。
「美食探偵」もそうでしたが怪しい地雷っぽい題材でも上手に「見られる」内容に
上げてくるテクニシャンとお見受けしました。
会話の重ね方や強引に持って行く展開と繊細に進めるところの緩急が上手いのでは??
どこがいいとか面白いかとかは分からないのでこれから慎重に見て行きたいと思います。
また上白石萌音さんはやっぱり芝居が上手い。
本当に自然に感情が流れ、品がありかわいい。
ラブコメはやっぱりヒロイン次第ですね。
つまらないだろうと高をくくって見ていたことを謝りたい。
そしてなだき武さんやユースケサンタマリアさんなどテクニシャンおじさんもいい味だし
編集部のみんなももっと活躍しそう。
とにかく第1回目は大満足です。
来週も見ます!
閉じる
「ドラマスペシャル・黒革の手帖~拐帯行~」テレビ朝日 1月7日(木)20時-
武井咲の代表作「黒革の手帖」がスペシャルドラマとして登場。
正直、米倉涼子の黒革の手帖の印象が現在も鮮明で
連ドラの時はイマイチ乗り切れなかったのですが、今回のスペシャルドラマは非常に楽しめました。
拐帯とは「人から預かった金品を持ち逃げすること」だそうです。
まさしくそのような話でしたね。
刑務所を出所して地道な生活をしていた元子(武井咲)は
金沢へ。そこで日本屈指のITビジネス経営者の神代(渡部篤郎)に出会い
神代の経営する高級クラブで働くことに。...
全部読む
武井咲の代表作「黒革の手帖」がスペシャルドラマとして登場。
正直、米倉涼子の黒革の手帖の印象が現在も鮮明で
連ドラの時はイマイチ乗り切れなかったのですが、今回のスペシャルドラマは非常に楽しめました。
拐帯とは「人から預かった金品を持ち逃げすること」だそうです。
まさしくそのような話でしたね。
刑務所を出所して地道な生活をしていた元子(武井咲)は
金沢へ。そこで日本屈指のITビジネス経営者の神代(渡部篤郎)に出会い
神代の経営する高級クラブで働くことに。
現ママのレイナ(安達祐実)や因縁の相手・山田波子(仲里依紗)を黙らせるシーンは痛快で
これぞ黒革の手帖という感じの豪華絢爛な女の闘いを堪能しました。
全体的には元子が高級クラブで働くシーンがあまりないのですがここのシーンは
「待ってました!」という感じ。
3年の刑期を経ても元子ママの才能は枯れていなかった。
その後、神代に恨みを抱く森村(毎熊克哉)と出会い、地面師をはたらいて神代から
かすめ取った3億円を持って金沢を逃避行。
昭和時代がかったベタ設定ながら金沢の景色や高級旅館の様子などが眼福でした。
名物キャラの橋田常雄(高嶋政伸)殺害事件もからんで物語はクライマックスへ・・・
今回は「悪女」元子のピュアな部分が前面に出て、同じ境遇の男・森本との
淡い恋愛感情なども描かれ情緒に訴えかける内容となりました。
とにかく武井咲の美しさが抜群。演技も無駄がなく元子という人物の輪郭がしっかり際立ち
新しい元子として印象付きました。
相手役の毎熊克哉も昭和感満載の切なさがあり悲劇的な雰囲気をまとえる稀有な
俳優だと感じました。「恋つづ」の時よりずっと深く印象が残りました。
2時間のドラマでしたが内容はシンプルで分かりやすく、かつ「黒革の手帖」に
なくてはならない要素は全部乗せ!という感じで非常に楽しめました。
閉じる
「教場II」後編 フジテレビ 1月4日(月)21時-
前編も見ごたえたっぷりでしたが後編はさらに良かった。
前編で誰だかよくわからなかった生徒も後編には全員が分かりました。
今回はまさかの副教官・田澤愛子にまで鬼対応の風間公親(木村拓哉)でした。
なぜ副教官の田澤愛子役に松本まりかさんを配したのかもよーくわかり
スカッと要素も入り楽しめました。
松本まりかさんはこういった「ちょっとイカれた女」役をやらせたら右に出るものはいないですね。
成績優秀な比嘉(杉野遥亮)を誘惑していたことが風間にばれ、消防訓練の際高所から落ちるはめに・・・
風間教官の鬼加減に震えました。...
全部読む
前編も見ごたえたっぷりでしたが後編はさらに良かった。
前編で誰だかよくわからなかった生徒も後編には全員が分かりました。
今回はまさかの副教官・田澤愛子にまで鬼対応の風間公親(木村拓哉)でした。
なぜ副教官の田澤愛子役に松本まりかさんを配したのかもよーくわかり
スカッと要素も入り楽しめました。
松本まりかさんはこういった「ちょっとイカれた女」役をやらせたら右に出るものはいないですね。
成績優秀な比嘉(杉野遥亮)を誘惑していたことが風間にばれ、消防訓練の際高所から落ちるはめに・・・
風間教官の鬼加減に震えました。
前編に比べエンタメ要素がちょっとだけ多めに入って来て
サスペンスドラマとしても非常に良かったです。
生徒たちの生きざま、警官になる厳しさ、風間教官の思いという
金八先生のような物語にサスペンスが入ってくるのが新鮮です。
金八的部分だけだど風間の冷徹さに息が詰まりっぱなしなのですが
サスペンスや少々の笑いを入れてくるところが憎い。
すぐ生徒をどやしつける須賀教官役の和田正人さんは緊張感あふれる教練シーンに
笑いの要素を1滴入れる匙加減が最高でした。
服部教官の佐藤仁美さんもいい具合に笑わせてくれました。
事務員・小野春江(高橋恵子)もいい味を出していて、
いなくなった生徒のネームプレートを回収する台詞のない場面だけでも存在感がハンパない。
田澤教官に「あなた生徒を嬲ったのね。男女男で嬲る」とジワジワ迫るシーンは本当に最高でした。
そして感動の卒業式シーン。
風間教官から最後の言葉。
風間教官は生徒を警察官として一人前にして社会に出すという
仕事を全うするために鬼・冷徹になっているのですが
生徒をよく見て向いていない場合は生徒のために退校させる姿勢に
この上ない誠実さを感じる人物です。
やはりこの作品は木村拓哉さんあってのものだなぁとつくづく感じました。
そしてやっぱり連ドラよりスペシャルドラマが合っていると。
もしくは映画かな。とにかく一気に見たい作品です。
今回の舞台になった200期の1期前、199期のエピソードが出てきましたが
伊藤健太郎さん演じるはずだった役をジャニーズWEST・重岡大毅さんが演じました。
重岡さんの演技が非常に良く、役にも合っていてすばらしかったです。
伊藤さんだったらもう少し違った印象の人物になったと思われ
それも見てみたかったですが
今回は重岡さんがキャスティングされて本当に良かったなと感じました。
最後、またまた明石家さんまさんのおちゃらけ気味の巡査が出てきましたが
その後につながる緊張感あふれるシーンの前振りとしてホンワカさせといて…
という意図は分かりますがちょっとやりすぎ感があり
集中が途切れてしまいました。
なくっても良かったかな・・・とも思いました。
あの厳しい警察官への道を経ても年を取るとこんなおちゃらけになってしまうのか…
と考えるとそれもまぁ感慨深いものはありますが。
そしてラスト、風間公親が義眼になってしまった事件の真相が明らかになりました。
後輩の刑事役は北村匠海さん。
ちょっとしか出ない役ですが非常に印象的な役でした。
そして新事実も明らかになりこれはまた・・・続編があるのでは?
と、思わせる展開でした。
ラストの展開は圧巻で最後にこれクルー??!!という感じで
一瞬たりとも目が離せない、最後の最後までうならされました。
見ている方も集中力が必要になる作品のため2夜連続視聴は
疲れましたが充実した時間でした。
このような最高に完成度が高い作品を世に送り出した制作陣に敬意を表したいと思います。
閉じる
「まいにち!ドラマレビュー」内の検索