「青天を衝け」第9話 NHK 4月11日(日)20時-
井伊直弼(岸谷五郎)によって蟄居を命じられた斉昭(竹中直人)と慶喜(草ナギ剛)。慶喜は無言の抵抗を続ける。
井伊直弼は桜田門外の変で殺害され斉昭も突然死去する。
父の死を知らされた慶喜は慟哭する。
一方、江戸から戻った長七郎(満島真之介)に感化され尊王攘夷の考えに傾倒していく栄一(吉沢亮)は喜作(高良健吾)に続いて自分も江戸に行きたいと父・市郎右衛門(小林薫)に懇願する。
江戸では安政の大獄で次々尊王攘夷派の処分が行われ、井伊直弼のやり方に反発する勢力の勢いが増していました。...
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井伊直弼(岸谷五郎)によって蟄居を命じられた斉昭(竹中直人)と慶喜(草ナギ剛)。慶喜は無言の抵抗を続ける。
井伊直弼は桜田門外の変で殺害され斉昭も突然死去する。
父の死を知らされた慶喜は慟哭する。
一方、江戸から戻った長七郎(満島真之介)に感化され尊王攘夷の考えに傾倒していく栄一(吉沢亮)は喜作(高良健吾)に続いて自分も江戸に行きたいと父・市郎右衛門(小林薫)に懇願する。
江戸では安政の大獄で次々尊王攘夷派の処分が行われ、井伊直弼のやり方に反発する勢力の勢いが増していました。
栄一も江戸ですっかり尊王攘夷思想に染まった長七郎に影響され、江戸に行きたくて仕方なくなっています。
栄一が住んでいるのは今の埼玉なので、現代の感覚で言うと江戸なんかすぐ行けるって感じですが当時は村を出るのも大変だったのですね。
お千代と結婚してラブラブな栄一でしたがどうしても江戸に行きたく、父に許しを請います。
ひたすら真っすぐな栄一を吉沢亮さんがシンプルにスカッと演じています。
一本筋が通って利発、明るい性格の栄一のキャラクターに好感が持てます。
吉沢亮さんにピッタリな役どころ。
蟄居を命じられた徳川慶喜はいわれなき罪で蟄居となったことに対する抗議の姿勢を取り 一歩も部屋から出なくなってしまいます。
薄暗い部屋で微動だにしない慶喜の姿は鬼気迫るものがあります。
草ナギ剛さんの存在感がすごい。
日本アカデミー賞を受賞しますます演技に円熟味が増し、ずっと見ていたくなる俳優になっていると思います。草ナギさんの芝居は見ていて飽きません。
また今回で死亡してしまいましたが竹中直人さんの斉昭も良かった。
こちらも存在感がすごくて草ナギさんと見た目は似ていないながらも人物の性格や中身で親子のつながりを感じさせるところがありました。
最後は切ないお別れのシーンでの2人の親子の絆にジンと来ました。
激動の時代らしく、ここまででけっこう亡くなる人がいてキャラクターの入れ替えが激しいですね。
その分新しく登場してくる人がいるということなのでそれはそれで楽しみ。
これから栄一さんは尊王攘夷の活動家になるの?!
激しい時代の波が押し寄せる中、武士でもなく政治家でもない商人の栄一がどう生きたかこれからの展開もワクワクしてしまいます。
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「警視庁・捜査一課長 初回2時間スペシャル」第1話 テレ朝 4月8日(木)20時-
IT企業のシステム担当役員・芦田真司(濱津隆之)の遺体が東京・芝浦の運河で見つかった。
捜査にかかる大岩純一捜査一課長(内藤剛志)の元に勝又勝樹(鈴木仁)が捜査本部入りを直訴、聞き込みに出た。
しかし現場付近から持ち帰って来たのは「犯人を見た」という双子の幼稚園児が描いた2枚の絵だったがその絵は2枚とも真っ黒に塗りつぶされており小山田管理官(金田明夫)は呆れてしまう。
そんな中、芦田が勤めていたIT企業の社長・蓮見才子(水崎綺女)は芦田の自殺を主張。...
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IT企業のシステム担当役員・芦田真司(濱津隆之)の遺体が東京・芝浦の運河で見つかった。
捜査にかかる大岩純一捜査一課長(内藤剛志)の元に勝又勝樹(鈴木仁)が捜査本部入りを直訴、聞き込みに出た。
しかし現場付近から持ち帰って来たのは「犯人を見た」という双子の幼稚園児が描いた2枚の絵だったがその絵は2枚とも真っ黒に塗りつぶされており小山田管理官(金田明夫)は呆れてしまう。
そんな中、芦田が勤めていたIT企業の社長・蓮見才子(水崎綺女)は芦田の自殺を主張。
大岩は才子に疑惑を抱く。
その矢先、また芝浦で雑誌編集者・宝生綾女(里々佳)が遺体で発見される。綾女が担当していたイラストレーター・桐野梨子(伊原六花)が行方不明になっており、さらに事件発生当時現場から梨子らしき女が逃げ出す姿が目撃されていた…
またまた、待望の捜査一課長が始まりました。
シーズン5ということで人気の程がわかります。
しかも初回は堂々の2時間スペシャル!
嬉しいですね!
2時間スペシャルだけあってご遺体は3人も。
なかなかの大事件です。
人物も話も入り組んでいてゴチャつきます。
そんな中でも一課長の「必ずホシをあげる!」や笹川刑事部長(本田博太郎)の一連のアレコレ、平井真琴(斉藤由貴)の大福のくだりその他諸々お決まりの要素がしっかり入っていて嬉しい。
このドラマは謎とき、事件についての話よりこの作品世界を丸ごと楽しむ要素が強いので視聴者にとってはこれでイイのです。
お話はこねくり回し気味でついていくのが大変。
でもこれでイイのです!
初回から「これが捜査一課長だ!」というのを見せてもらえて大変満足しました。
みなさん相変わらずで良かった。
そして毎週お楽しみの来週の予告、
またまた最高でした。
この予告がある限り絶対次週も見ちゃいますね。
予告編の破壊力がハンパないのもまた変わらずで大満足でした。
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「イチケイのカラス」第1話 フジ 4月5日(月)21時-
今季の月9は竹野内豊主演の法廷裁判もの。
入間みちお(竹野内豊)は東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称イチケイの刑事裁判官。
弁護士出身という異例の経歴を持ちヒゲ面、カジュアルな服装、とぼけた発言も度々という裁判官としては変わった人物だが先入観に囚われないか自由な観察眼と徹底的に調べ上げる探究心を持ち弁護士団、検事双方から恐れられるくせ者だ。
イチケイには伝説の裁判官、駒沢義男(小日向文世)、元傍聴マニアでみちおのファンの裁判書記官・石倉文太(新田真剣佑)、お人好しの主任書記官・川添博司(中村梅雀)、3つ子の母でもある裁判書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、新人裁判書記官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)がメンバーだ。...
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今季の月9は竹野内豊主演の法廷裁判もの。
入間みちお(竹野内豊)は東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称イチケイの刑事裁判官。
弁護士出身という異例の経歴を持ちヒゲ面、カジュアルな服装、とぼけた発言も度々という裁判官としては変わった人物だが先入観に囚われないか自由な観察眼と徹底的に調べ上げる探究心を持ち弁護士団、検事双方から恐れられるくせ者だ。
イチケイには伝説の裁判官、駒沢義男(小日向文世)、元傍聴マニアでみちおのファンの裁判書記官・石倉文太(新田真剣佑)、お人好しの主任書記官・川添博司(中村梅雀)、3つ子の母でもある裁判書記官・浜谷澪(桜井ユキ)、新人裁判書記官・一ノ瀬糸子(水谷果穂)がメンバーだ。
そのイチケイに若くして特例判事補になったエリート、板間千鶴(黒木華)が赴任してきた。
板間は頭脳明晰な堅物で、裁判の処理件数が異常に少なく一般企業なら倒産レベルのイチケイを立て直すために異動してきたのだった。
裁判官の仕事って案外知らないものでドラマを見て初めて意識したくらい。
ドラマでも描かれるのは弁護士が多いし、裁判官目線て少ないですよね。
人物と設定紹介と1話エピソードが並行なので詰め込み感もありましたがキャラの人となりはよく分かりました。
1話ゲストが勝村政信さんだったり小日向文世さんが出ていたり、型破りキャラと堅物キャラのバディものであるなどの要素で、どうしてもHEROを意識して見てしまいました。裁判官のセットも判事室に似てるかも。
竹野内豊さんはソフトな役が多い印象ですがキレキレマシンガントークの黒木華さんは新鮮かも。
どんな役もキッチリ自分の色で成立させる腕の立つ女優さんだなと改めて感じました。
また、竹野内豊さんの魅力全開なドラマになりそうでそこも楽しみ。
おそらく1話完結の事件が続く展開だと思われ各話ゲストも楽しみ。
重すぎず軽すぎずの見やすく楽しいドラマになりそうな印象でした。
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「青天を衝け」第8回 NHK 4月4日(日)
ついに栄一(吉沢亮)は自分の思いを語り千代(橋本愛)に結婚を
申し込むことに。しかしそこに喜作(高良健吾)があらわれ
待ったをかける。
栄一と喜作は千代との結婚をかけて剣術で勝負することになる。
一方、幕府では大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が「日米修好通称条約」を結ぶが違勅だと大問題となる。
井伊に意見した徳川慶喜(草なぎ剛)や斉昭(竹中直人)らには処分が下され安政の大獄と呼ばれる苛烈な弾圧が始まった。...
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ついに栄一(吉沢亮)は自分の思いを語り千代(橋本愛)に結婚を
申し込むことに。しかしそこに喜作(高良健吾)があらわれ
待ったをかける。
栄一と喜作は千代との結婚をかけて剣術で勝負することになる。
一方、幕府では大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が「日米修好通称条約」を結ぶが違勅だと大問題となる。
井伊に意見した徳川慶喜(草なぎ剛)や斉昭(竹中直人)らには処分が下され安政の大獄と呼ばれる苛烈な弾圧が始まった。
栄一たちの結婚のいきさつと幕府で起こっている安政の大獄のエピソードを並列に描きます。
血洗島の栄一たちの場面はホッコリ、幕府の事件のシーンはドキドキとメリハリがあって楽しい。栄一と慶喜は今現在ほぼ交流はないですが今やっているそれぞれのエピソードが後に2人が出会ってから効いてくるのかな?
安政の大獄もこうやってドラマで見ると教科書で読むよりよっぽどわかりやすいですね。
物語はスピード感を持って安政の大獄から桜田門外の変に進む模様。
栄一とお千代の祝言もサクサク進み、先週のプロポーズから今週はもう祝言をあげていました。喜作との恋のさやあても楽しい。
剣術で決着をつけるも、栄一はやっぱり喜作には勝てず忠惇(田辺誠一)から負けをいいわたされてしまいます。
しかしそこで千代の心が自分にないことを分かった喜作が栄一に千代を譲る形で勝負がつき、晴れて祝言となるのですが喜作の男っぷりがかっこいい。
そして己の見つけた道をまっすぐ進もうとする栄一が爽やかで、栄一とお千代もとてもお似合いで見ていてもニッコリ笑顔になれる展開でした。
しかも喜作には積極的にアピールしてくる女子・よし(成海璃子)が突如現れこちらはこちらで結婚するというハッピーエンドでした。
一方、幕府チームは世継ぎの問題で揺れてるところに開国派と尊王攘夷派との争いも激しくなり大老となった井伊直弼は強硬なやり方に出てしまいます。
精神的にも追い詰められての結果、という描き方でしたね。
来週が桜田門外の変ということは井伊直弼は3話くらいの出番で退場・・・
けっこう展開が早い。
しかし時代が大きく変貌していく様子を描くにはこのスピード感もまた良し。
難しいこともなく全世代的に楽しめる明るい大河ドラマを今回も堪能しました。
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「森村誠一ミステリースペシャル・終着駅・停年のない殺意」 テレ朝 4月1日(木)20時-
新宿西署のベテラン刑事・モーさんこと牛尾正直(片岡鶴太郎)の活躍を描く
終着駅シリーズの第37弾。
東京・新宿の公園で若い男性の死体が発見される。
被害者は文具メーカーの社長秘書・伊庭嵩彦(堀井新太)で第一発見者の妹・晴美(山谷花純)は兄から「面白くて最初はケタケタ笑うけど最後は必ず泣くものを見せる」と言われ呼び出されていたと話す。
しかし面白いものとは何なのか全く分からないと晴美は困惑し父・悌二(尾身としのり)、母・頼子(七瀬なつみ)も心当たりがないと言う。...
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新宿西署のベテラン刑事・モーさんこと牛尾正直(片岡鶴太郎)の活躍を描く
終着駅シリーズの第37弾。
東京・新宿の公園で若い男性の死体が発見される。
被害者は文具メーカーの社長秘書・伊庭嵩彦(堀井新太)で第一発見者の妹・晴美(山谷花純)は兄から「面白くて最初はケタケタ笑うけど最後は必ず泣くものを見せる」と言われ呼び出されていたと話す。
しかし面白いものとは何なのか全く分からないと晴美は困惑し父・悌二(尾身としのり)、母・頼子(七瀬なつみ)も心当たりがないと言う。
聞き込みを始めた牛尾は社長の市野清明(国広富之)をはじめ誰もが嵩彦のことを「優秀で素晴らしい青年だ」とほめるのを聞いて崇彦にウラの顔があったのではないかと直感する。
細長いケーキをきっちり4等分にして「7.5センチの幸せ」と呼ぶ仲良し家族には裏の顔がありました。誰もが良い、素晴らしいと思うものには
裏の顔がある…長年の刑事経験から牛尾刑事が実感している感覚なんでしょう。
派手な展開は全くなく、ほとんどが会話かモノローグの作品ですが濃密な時間がギュッと詰まっており飽きさせません。
牛尾のモノローグで展開する場面も多々あり、牛尾の目線がしっかり軸となり伝わるので小説を読むように話に入りやすかったです。
複雑に入り組む人間関係はけっこうドロドロの泥沼で、切ないものがあります。
悌二(尾美としのり)は本当に気の毒。
元凶とも言える妻・頼子の所業についてどういう心境でどういった経緯があったのかもっと深く描いてもらえればさらに切なかったかも。
今のままだとただ、頼子と市野はひどい(市野は本当にひどいから今のまま以上でも以下でもないが)という一辺倒な感想になってしまいちょっと惜しいかな、と思いました。
ラスト、シリーズを通じて牛尾の妻役だった岡江久美子さんが昨年亡くなり、どのような扱いにしているのか気になっていましたが
作中でも亡くなったことになっており
終着駅チームの岡江さんへの愛を感じました。
ラストの牛尾のモノローグはとても感動的なものでした。
本作の池広一夫監督はなんと91歳。
古き良き映画全盛期から撮り続ける重みと
迫力が画面から滲み出ていました。
いつまでも終着駅シリーズが続きますように。
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