18日土曜日の夕方、レバノンの首都ベイルート中心部で、反政府デモに参加する若者達と治安部隊が衝突し、400人近くが負傷した。政府に対する抗議運動が始まって以来最も暴力的な日となった。
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『フランス2』によると、赤十字と民間防衛局の情報では、ベイルートでの抗議活動中心地でもある議会周辺で、デモ隊と治安部隊が衝突し、約377人がその場で治療されるか病院に運ばれたという。
ハリリ元首相の辞任から2か月以上が経過し、最近の社会経済状況の急速な悪化と、当局が抗議者の期待に応える内閣を組閣できずにいることが、大衆の怒りを増強している。
仏『ラクロワ』によると、デモ隊数十人が議会前のバリケードを守る警官隊に向けて石や爆竹、道路からはぎ取ったポールや敷石を投げ始めたことから始まった。...
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『フランス2』によると、赤十字と民間防衛局の情報では、ベイルートでの抗議活動中心地でもある議会周辺で、デモ隊と治安部隊が衝突し、約377人がその場で治療されるか病院に運ばれたという。
ハリリ元首相の辞任から2か月以上が経過し、最近の社会経済状況の急速な悪化と、当局が抗議者の期待に応える内閣を組閣できずにいることが、大衆の怒りを増強している。
仏『ラクロワ』によると、デモ隊数十人が議会前のバリケードを守る警官隊に向けて石や爆竹、道路からはぎ取ったポールや敷石を投げ始めたことから始まった。治安部隊は、放水銃、催涙弾やゴム弾で応戦し、鎮圧を図ったが、治安部隊を含めて約400人近くが負傷し、38人が逮捕された。 これは10月17日に抗議が始まって以来、最も深刻な衝突となった。
ベイルートのセントジョセフ大学の政治科学研究所のディレクターであるカリム・ビタル氏は「これは予想できたことである。あらゆる社会的階級の人々が集まり抗議活動を行ってきた3か月間、政治家たちは何も反応しなかった」とコメントしている。
レバノンの研究者でアナリストのジョルジュ・ハダッド氏は「政治エリートらは(市民と)切り離されている」、「彼らは何も理解していない」と嘆いている。 「たとえ50万人のレバノン人がデモをしているとしても、300万人以上が家に座ったままでいる。そのため、彼らは本当に脅迫されているとは感じていない。」と述べた。
仏『ルモンド』は、赤十字によると19日日曜日も議会のある市内中心部でデモ隊と治安部隊が衝突し、少なくとも145人が負傷し、前日とあわせると、520人が負傷し、合計45名が入院しているという。
10月から続くデモでは、何十年も同じ顔触れの政府から、より実務型で、現在の政府とは関係のない新しい人材による政府の立ち上げ、そして公共サービスの改善や失業問題、深刻な腐敗の終焉を訴えている。
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