ノルウェー道路連盟(NRF)は2日、同国では2018年、新車販売台数のほぼ3分の1を純粋な電気自動車(EV)が占め、世界最高となったと発表した。ノルウェーは、2025年までに化石燃料で動く車の販売を終了する計画を推進中である。
『ロイター通信』や
『スカイニュース』などのメディアは3日までに、昨年の同国の新車販売台数に占める純粋なEVの割合が、前年の20.8%から31.2%に上昇し、世界最高を記録したとのNRFの発表について報じた。2013年にはわずか5.5%だったので、ガソリン車やディーゼル車の販売台数は大きく減少したことになる。
NRFでは、2018年にノルウェーで販売された約14万8,000台の車の3分の2は依然として化石燃料やハイブリッド車であり、今回のEVの割合の上昇は小さな一歩と評価しており、2025年までの完全EV化への道のりはまだ遠いと警告した。...
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『ロイター通信』や
『スカイニュース』などのメディアは3日までに、昨年の同国の新車販売台数に占める純粋なEVの割合が、前年の20.8%から31.2%に上昇し、世界最高を記録したとのNRFの発表について報じた。2013年にはわずか5.5%だったので、ガソリン車やディーゼル車の販売台数は大きく減少したことになる。
NRFでは、2018年にノルウェーで販売された約14万8,000台の車の3分の2は依然として化石燃料やハイブリッド車であり、今回のEVの割合の上昇は小さな一歩と評価しており、2025年までの完全EV化への道のりはまだ遠いと警告した。
ノルウェーでの新車販売台数は近年増加傾向にあったが、2018年は前年比6.8%減の14万7,929台となった。販売台数が最も多かったのは日産のEVリーフで、他の売れ筋の車は、BMWやフォルクスワーゲンの小型車から、フルサイズのセダン、テスラの電気SUV(スポーツ用多目的車)まで多岐にわたった。
同国での純粋なEVの新車販売台数は2018年、40%増の4万6,092台となった一方、ガソリン車は17%減、ディーゼル車は28%減、プラグインでないハイブリッド車は20%減となった。自動車業界の統計によれば、欧州全体でのEVの販売台数も40%伸びたという。
ノルウェーは、温室効果ガスの排出量削減や大気汚染の改善を目指し、ガソリン車やディーゼル車からEVへの移行を加速させており、各種の免税措置や、駐車料金の無料化、充電施設の設置などの優遇措置を実施している。
国際エネルギー機関(IEA)の統計は、EVにプラグイン・ハイブリッド車を含めるため基準が異なるが、同様にノルウェーのEV化への取り組みが世界で最も進んでいることを示している。これによると、2017年の同国でのEVの比率は39%と世界最高で、2位アイスランドの12%、隣国スウェーデンの6%などに大差をつけた。この割合は中国では2.2%、米国ではわずか1.2%だった。
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