『AFP』『ニューヨーク・ポスト』『ガーディアン』などの英文メディアは、イランの演劇界でシェークスピア劇の予告動画をアップロードした著名人２名が身柄を拘束されたと伝えている。

イランの報道官シャハラム・カラミ氏の報告によると、拘束されたのは演出家のマリヤム・カゼミ氏と興行主催者であり、劇場経営者のサイード・アサディ氏の２名。両氏らが上演する英劇作家ウィリアム・シェークスピア作の「夏の夜の夢」の予告編動画をソーシャルメディア上にアップロードしたところ、裁判所の命令により今月拘束された。問題の動画では男女が一緒に踊っており、関係者は拘束の理由について、使用された「音楽」と「動き」だと説明している。...

イランの報道官シャハラム・カラミ氏の報告によると、拘束されたのは演出家のマリヤム・カゼミ氏と興行主催者であり、劇場経営者のサイード・アサディ氏の２名。両氏らが上演する英劇作家ウィリアム・シェークスピア作の「夏の夜の夢」の予告編動画をソーシャルメディア上にアップロードしたところ、裁判所の命令により今月拘束された。問題の動画では男女が一緒に踊っており、関係者は拘束の理由について、使用された「音楽」と「動き」だと説明している。夏の夜の夢は４人の男女の恋愛模様を描いたファンタジーで、シェークスピア作品の中でも代表作として世界中で上演されている。

国営イラン通信によると、保釈金２４０００ドル（約２６０万円）を支払うことで釈放されることが認められたが、文化・イスラム指導省大臣のアッバス・サレヒ氏の仲介によって保釈金を免れたという。

イランでは男女が一緒に踊ることを禁止している。警察や強硬派はイランに西洋文化が持ち込まれることを拒否しており、今年７月にはダンス動画をインターネット上にアップロードしたとして、１０代の少女を拘束している。

カラミ氏は「問題があったのは公開された動画であって、作品の内容ではない」と説明している。