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【Globali】
エールフランスのストライキの影響長引く、仏経済相が消滅を警告(2018/05/08)
『BBC』『AP通信』などの英文メディアは仏航空大手のエールフランスが賃上げを求めストライキをしている件で、仏経済相が消滅の危機だと警告したことを伝えている。
エールフランスのスタッフによるストライキは今月8日で15日目を迎えたが、事態が収束に向かう気配はない。同社の労働組合に加入する従業員たちは、5.1%の賃上げを要求しているが、交渉は難航している。親会社のエールフランスKLMの会長ジャンマルク・ジャナイヤック氏は交渉において向こう4年で7%の賃上げを提案したが、労働組合側はこれを拒否。それがきっかけとなり、ジャナイヤック氏が辞任に追い込まれる事態となっている。...
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エールフランスのスタッフによるストライキは今月8日で15日目を迎えたが、事態が収束に向かう気配はない。同社の労働組合に加入する従業員たちは、5.1%の賃上げを要求しているが、交渉は難航している。親会社のエールフランスKLMの会長ジャンマルク・ジャナイヤック氏は交渉において向こう4年で7%の賃上げを提案したが、労働組合側はこれを拒否。それがきっかけとなり、ジャナイヤック氏が辞任に追い込まれる事態となっている。
この状況に対し、ブルーノ・ル・メール経済・財政相は自身の出演したテレビ番組で「不当な賃上げを要求しているパイロットや客室乗務員、地上係員全ての従業員に責任がある」と訴え、「競争力を維持するために必要な努力をしなければ、消滅するだろう」と警告した。その上で、仏政府は同社株を14.3%保持しているが、救済措置をしないと述べた。
エールフランス側は連日のストでも長距離便は99%、中距離便は80%、短距離便は87%が通常運航できるとしている。AP通信によると、ストライキに参加している従業員の数はわずかに減少しているとしながらも、数週間でこのストライキのためにかかったコストは3億ユーロ(約390億円)以上になるという。
エールフランスKLMは今期の業績をすでに下方修正している。
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