|
|
|
|
【Globali】
トランプ米大統領、日本が米国製自動車に対しボーリングの球検査を行っていると発言(2018/03/16)
『ワシントン・ポスト』『NBC』などの英文メディアは、ドナルド・トランプ米大統領が、日本は米国製自動車を締め出す狙いで、ボーリングの球を使った不当な検査を行っていると発言し、米政府が弁明したことを伝えている。
トランプ氏はミズーリ州で行われた支援団体への演説の中で、日本がいかにしてアメリカ車を市場から締め出そうとしているかについて説明したという。それによると、「日本でアメリカ車を輸出するには、環境に適合しているか確かめるため4週間の検査をしなくてはいけない。ある会社が環境試験に合格したが、日本側はもう一つ試験があると言ってきた。それはボーリングの球を使い、20フィート(約6メートル)上空から球をボンネットの上に投げるというものだ。...
全部読む
トランプ氏はミズーリ州で行われた支援団体への演説の中で、日本がいかにしてアメリカ車を市場から締め出そうとしているかについて説明したという。それによると、「日本でアメリカ車を輸出するには、環境に適合しているか確かめるため4週間の検査をしなくてはいけない。ある会社が環境試験に合格したが、日本側はもう一つ試験があると言ってきた。それはボーリングの球を使い、20フィート(約6メートル)上空から球をボンネットの上に投げるというものだ。少しでもへこみがあれば不合格だ。これが我々の扱われ方だ。これはひどい。」などと話したという。
これに対しサラ・サンダース報道官は15日、「明らかにこれは冗談である。」とし、トランプ氏の話は一部の国が市場から米国製品を締め出すために利用している実例を創造的に表現しただけだとした。
独立調査機関である自動車研究センターのクリスティン・ジゼック氏は「トランプ氏が一体何のことを話しているのかわからない。」としながらも、自動車輸出において規制の障壁は現実的な問題であると述べた。同氏は「排気量、安全性、燃費などの項目でそれぞれの国が異なる基準を持っている。」と説明した。さらに自動車業界の専門家は、日本では安全性などの問題で米国よりも厳しい基準を設けていると説明している。
同様の問題は日本だけでなく、他国でも起こりうる。自動車研究センターが行った調査では、米国とEUの規制に差異があることで33億ドルから42億ドルの費用が自動車業界にかかるという結果が出た。これは両国にかかる関税負担を超える金額だという。
閉じる
その他の最新記事
|
|