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【Globali】
ロシア企業、観光客に1億ドルで宇宙遊泳を提供へ(2018/02/02)
企画したのはロシア企業の「エネルジア」で、同社は1961年に旧ソ連が打ち上げ、ユーリ・ガガーリンが人類で初めて宇宙飛行に成功した際のロケットにも関わっていた企業だ。同社のウラジーミル・ソーンツェフ社長が地元のタブロイド紙に語った話によると、費用は約1億ドル(約110億円)になる予定で、1人目はこれより安くなる可能性がある。すでに市場アナリストにより、富裕層であればこの金額を支払うことが可能だと調査済みだという。...
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企画したのはロシア企業の「エネルジア」で、同社は1961年に旧ソ連が打ち上げ、ユーリ・ガガーリンが人類で初めて宇宙飛行に成功した際のロケットにも関わっていた企業だ。同社のウラジーミル・ソーンツェフ社長が地元のタブロイド紙に語った話によると、費用は約1億ドル(約110億円)になる予定で、1人目はこれより安くなる可能性がある。すでに市場アナリストにより、富裕層であればこの金額を支払うことが可能だと調査済みだという。参加者は宇宙で船外に出て、遊泳をしたり、ビデオを撮ったりすることができる。
同社は観光客を宇宙へ送るために、すでに国際宇宙ステーション(ISS)に新しいモジュール「NEM-2(仮称)」を建設中だ。NEM-2は4人から6人乗りで、内部には快適なキャビンやトイレのほか、インターネットも完備される予定だという。また、現時点では年間5、6人に最大10日間の旅を提供することが見込まれている。ソーンツェフ氏は2019年には打ち上げをする予定で、米航空宇宙開発企業大手のボーイング社もパートナーになると表明したことを明らかにした。
宇宙旅行は、2001年に米カリフォルニア州の大富豪デニス・ティトー氏が2000万ドル(約21億8900万円)で権利を購入し、2名のロシア人宇宙飛行士と8日間をISSで過ごし、人類初の宇宙観光客となった。その後2009年にはシルク・ド・ソレイユの創設者であるギー・ラリベルテ氏も12日間ISSに滞在しており、その際の費用は3500万ドル(約38億3000万円)だった。宇宙旅行事業に乗り出している民間企業は欧米を中心多く、中でも英ヴァージン・ギャラクティック社は有名だが、観光客の宇宙船外遊泳の成功例はまだない。
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