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【Globali】
サルモネラ菌汚染された仏企業の粉ミルク、83ヶ国に影響(2018/01/15)
『BBC』『インディペンデント』『AFP』など欧州を中心とする各メディアは、フランスの乳製品企業大手のラクタリスが製造した粉ミルクがサルモネラ菌に汚染されており、これまでに83ヶ国で1200万箱が回収された問題について報じている。
問題の製品は昨年12月、フランス国内で35名の子供が体の不調を訴えたことで明らかになり、リコールされていた。同製品はフランス北西部クラオンにある工場で製造されており、工場内でサルモネラ菌が検出された。ラクタリスは昨年8月と11月に独自の検査を行っており、その時点でサルモネラ菌を検出していたが問題を隠蔽していたとみられている。また同国の検査員が9月上旬に検査した際には工場のサルモネラ菌を検出することができず、問題なしとする証明書を与えていたことも発覚し、問題がさらに深刻化している。...
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問題の製品は昨年12月、フランス国内で35名の子供が体の不調を訴えたことで明らかになり、リコールされていた。同製品はフランス北西部クラオンにある工場で製造されており、工場内でサルモネラ菌が検出された。ラクタリスは昨年8月と11月に独自の検査を行っており、その時点でサルモネラ菌を検出していたが問題を隠蔽していたとみられている。また同国の検査員が9月上旬に検査した際には工場のサルモネラ菌を検出することができず、問題なしとする証明書を与えていたことも発覚し、問題がさらに深刻化している。
同社の最高経営責任者であるエマニュエル・ベニエ氏は14日、フランスメディアの取材に答え、問題発覚後初めて公の場で発言した。同氏は工場で発生した問題を隠蔽しようとしたことは否定した上で「我々は全面的に調査へ協力する」と述べた。また、被害にあった家族への補償も約束した。
サルモネラ菌は重度の下痢や嘔吐、脱水症状などの症状を引き起こし、特に幼い子供は重症になりやすく、命にかかわることもある。今回の問題ではフランスのほかにスペインでも報告されており、ギリシャでもその可能性があるため調査が行われている。フランスでは被害にあった家族がラクタリスに対し訴訟を起こしているが、報告数が少なすぎるのではないかと主張している。
フランス政府は同社に対し罰金を科すことを警告した。さらに汚染されている可能性のある製品を販売し続けている小売業者に対しても制裁を科す恐れがあると述べている。
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