ウクライナの病院で医療用酸素不足危機(2022/02/28)
ロシアの軍事侵攻に抗戦するウクライナでは、輸送網が遮断されたことにより、病院で医療用酸素不足危機がおきている。新型コロナ感染の拡大と戦争負傷者の増加で、医療体制も危機的状況となっている。
2月27日付米
『CNBCニュース』 :「WHO: 戦火のウクライナで24時間以内に医療用酸素不足のおそれ」:
世界保健機関(WHO)によると、今後24時間以内にウクライナの病院で、医療用酸素不足に陥る危険があるという。ウクライナの首都キエフを含む各地で起きたロシアのミサイル攻撃により、工場から病院へトラックによる酸素供給ができない状態となっている。
WHOのテドロス・アダノム事務局長とハンス・クルーゲ欧州局長は今月27日の共同声明で、「ウクライナ国内の酸素供給状況が非常に危険な状態になりつつある。...
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2月27日付米
『CNBCニュース』 :「WHO: 戦火のウクライナで24時間以内に医療用酸素不足のおそれ」:
世界保健機関(WHO)によると、今後24時間以内にウクライナの病院で、医療用酸素不足に陥る危険があるという。ウクライナの首都キエフを含む各地で起きたロシアのミサイル攻撃により、工場から病院へトラックによる酸素供給ができない状態となっている。
WHOのテドロス・アダノム事務局長とハンス・クルーゲ欧州局長は今月27日の共同声明で、「ウクライナ国内の酸素供給状況が非常に危険な状態になりつつある。大多数の病院が今後24時間以内に酸素不足におちいるだろう。既に底をついた病院もある。これにより数千人の命に危険に及ぶ」と述べた。
ウクライナではロシア侵攻前、新型コロナ重症患者への酸素療法が拡張する等、医療体制が強化されていた。しかし、現在は通常時よりも更に25%増の酸素供給が必要になっており、WHOはポーランド経由で同国へ酸素を供給する安全な交通手段を確保する必要性があるとしている。新型コロナ患者への酸素供給も課題で、妊婦や出産による合併症や慢性疾患、敗血症、負傷や外傷にも酸素が必要となる。ウクライナでは現在1700人が新型コロナで入院している。
国連人道問題調整事務所 ( OCHA) によると、ウクライナではオミクロン株感染者が急増、1月15日~25日の間に感染者は555%の増加となった。今後も難民の移動により、コロナ感染の危険が急増するとされ、戦争負傷者の増加とコロナ蔓延で、既に疲弊した医療体制への重圧がかかるとみられる。
国連によると、戦争によるインフラへのダメージから数千人単位で電気や水の供給が止まり、倒壊や損害を受けた家屋は数百棟。橋や道路の倒壊により市場への移動も困難になっている。重症病棟でも電気や電源も不足し、患者を運ぶ救急車も軍の砲撃に巻き込まれる危険性がある。
ロシア侵攻により、国連や国際人道機関の活動は一部停止を余儀なくされたが、活動を拡大する準備をしている。被災地へのアクセスと安全確保が出来次第、最大規模の人道支援を行えるよう準備を整えている。
同日付米『U.S.ニュース&レポート』 (ロイター通信):「戦争激化のウクライナで医療用酸素が不足している」:
戦争が激化する中、ウクライナで重症者が必要とする酸素供給が不足する事態がおきているし、WHOは緊急輸入ルートの確保を模索している。
酸素はコロナ患者や重篤な患者など、様々な症状の患者にかかせないものとなる。WHOは液体酸素や酸素シリンダーで、近郊ネットワークから供給することも検討。ポーランドを通じ安全な輸送ルートを確保する必要性を示している。
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アメリカ、コロナ感染懸念もサンクスギビングで人々は大移動(2020/11/26)
アメリカでは、新型コロナウィルスの感染者急増する中、サンクスギビング(感謝祭)ホリデーで多く人が飛行機や高速道路を使い移動した。専門家や自治体はステイホームや自粛を呼びかけていた。ある統計では、空港利用者は昨年同時期から6割減ったが、それでもコロナ禍が始まった今年3月以来、最も混雑したという。
11月25日付米国
『U.S.ニュース&レポート』 (AP通信引用)は「警告にもかかわらず、米国民はサンクスギビングで大移動のリスク」との見出しで以下のように報道している。
サンクスギビングの休暇を迎え、コロナウィルス感染の危険の中、ステイホームや自宅内での休暇の集まりの人数制限を呼びかける専門家の警告をよそに、数百万人の米国人が飛行機や高速道路を使い移動をしている。
多くの人は、死者や入院者数、感染者の急増に伴い、休暇予定を変更しており、ここ数日、飛行機で移動する人の数は昨年の同時期と比べ劇的に減少したのだが、中には8ヶ月以上のソーシャル・ディスタンスに疲れ、休暇に行くことを決めた人々もいる。...
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11月25日付米国
『U.S.ニュース&レポート』 (AP通信引用)は「警告にもかかわらず、米国民はサンクスギビングで大移動のリスク」との見出しで以下のように報道している。
サンクスギビングの休暇を迎え、コロナウィルス感染の危険の中、ステイホームや自宅内での休暇の集まりの人数制限を呼びかける専門家の警告をよそに、数百万人の米国人が飛行機や高速道路を使い移動をしている。
多くの人は、死者や入院者数、感染者の急増に伴い、休暇予定を変更しており、ここ数日、飛行機で移動する人の数は昨年の同時期と比べ劇的に減少したのだが、中には8ヶ月以上のソーシャル・ディスタンスに疲れ、休暇に行くことを決めた人々もいる。
米疾病対策予防センター(CDC)や州自治体当局は、人々にサンクスギビングの祝いを最小限とし、旅行はしないよう呼びかけていた。ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事は、「来年のクリスマスやホリディに家族に無事でいてもらうためだ。」と述べた。だが、デンバー市でSNSメッセージを発信し、市職員に旅行を避けるよう求めていたマイケル・ハンコック市長までもが、休暇で家族に会いにミシシッピに行ったという。市長はこれについて謝罪し、パブリック・ガイダンスに従わず行ったことを認めている。
全米では今月20日~24日までで、毎日90万人が空港の検査場を通過。昨年から約6割減ったが、それでも3月のコロナ禍以来、最も混雑している。昨年はサンクスギビングの11日間で2600万人が飛行機を利用。飛行機より車移動が多いが、今年はこの数も少なくなると見られている。
多くの州や都市では注意を呼び掛けている。カリフォルニア州は、飛行機か車でのロサンゼルスへの移動には、オンライン上での申請と到着後2週間の隔離措置を求めている。
同日付米国『ニューヨークタイムズ』 は「慎重さから感謝祭の移動減少」との見出しで以下のように報道している。
5月以降新型コロナウィルスの感染者が急増しており、米国民は、今年は非常に悩ましいサンクスギビングを迎えている。ペンシルベニアでは25日、サンクスギビングに向けパーディ防止のため、午後5時以降のアルコール販売を禁止措置としている。
グローバルデータ調査機関「Dynata」によると、27%の国民が家以外で食事をすると回答している。集まりを辞めるか否かの考え方は、政治的意見と似通っており、民主党員はより外出や旅行を控える傾向にあるという。
両親に会いにニューヨークからモンタナに車で行く予定だった女性は、先週予定を中止した。検査を受け、あらゆる安全対策をして、高齢者に感染させるリスクをとりながらも行くと考えていたが辞めたという。一方で、感染の危険よりも会いたい気持ちを優先し、出かけると決める人もいる。 だが、昨年と比べると明らかに旅行する人は少ない。ツイッター上では、旅行への批判が多く見られるという。
The AAAによると、昨年のサンクスギビングの時期に比べ、旅行は全体で10%の減少と予測され、2008年の景気後退以来、年単位で最大の落ち込みとなっている。飛行機はキャンセルが続出、航空会社は運行を続けるだけで、一日当たり1.8億ドルの赤字だ。また、アムトラックによると、電車を利用した旅行の需要は昨年の約20%と激減しているという。
製薬会社が予備データを基に、コロナワクチンを受けた人に、感染防止が見られたとする発表があり、旅行への関心が高まっていた。旅行検索サイト「Skyscanner」によると、ファイザーが11月初旬に開発中のワクチンで90%以上の効果が見られたと発表してから、旅行の予約が25%増加した。感染症専門家のアンソニー・ファウチ医師は、新規感染者が全国的に増加しているとし、ホリデー期間に旅行をしないよう強く呼びかけている。
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