シンガポールでオンライン授業でのZoom使用を禁止(2020/04/10)
シンガポールでは新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンで、休校中の学生に対し、オンライン授業が行われていたが、授業がハッキングされわいせつな画像が流れる事案が発生し、安全性の問題が解決されるまでは、会議アプリの使用を停止したという。
4月9日付
『ロイター通信』は「深刻な事件後、シンガポールで授業でのZoomアプリ使用停止へ」との見出しで以下のように報道している。
シンガポールの教育省によると、新型コロナウィルスによるロックダウンによりテレビ授業が始まった最初の週に、“非常に深刻な事件”が発生したため、テレビ会議ツール「Zoom」を、教師による授業で使用するのを停止するという。地元メディアによると、その事件の一つは、地理のストリーミング授業中に、女生徒に男たちがわいせつな言葉をいうわいせつな画像が表示されたという事件。...
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4月9日付
『ロイター通信』は「深刻な事件後、シンガポールで授業でのZoomアプリ使用停止へ」との見出しで以下のように報道している。
シンガポールの教育省によると、新型コロナウィルスによるロックダウンによりテレビ授業が始まった最初の週に、“非常に深刻な事件”が発生したため、テレビ会議ツール「Zoom」を、教師による授業で使用するのを停止するという。地元メディアによると、その事件の一つは、地理のストリーミング授業中に、女生徒に男たちがわいせつな言葉をいうわいせつな画像が表示されたという事件。
世界でコロナ対策のため企業や学校が休業している中、会議アプリが注目されているが、「ズームビデオコミュニケーションズ」は安全性とプライバシー問題が浮上している。
教育当局は、ログインの安全性や、授業を受ける学生以外のリンク共有禁止など、セキュリティに留意するよう呼びかけることとしている。シンガポール政府は、メディア記者会見にもこのアプリを使っていた。
台湾とドイツは、Zoomの使用を既に制限しており、グーグルは、社内のデスクトップ版やノートPCでのアプリ使用を禁止している。
カリフォルニアのバークレー高校では、パスワード保護された会議でも、「裸の男性が人種差別的暴言」が挿入されたためZoom使用を停止したという。
Zoomは、プライバシーやセキュリティ問題解決90日プランを実施したり、Facebookのセキュリティ部長Alex Stamos氏を顧問に迎える対策を取っている。
同日付シンガポール『The Straits Times』は「コロナウィルス:ハッカーによるわいせつ画像で、自宅学習でのZoom使用は今後なし」との見出しで以下のように報道している。
オンライン授業中にハッキングされ、わいせつ画像が一部学生に流されたことで、全教師がビデオ会議プラットフォーム「Zoom」の使用をやめることとなった。教育省によると、セキュリティ問題が解決するまでの予防的措置となる。教育技術部門役員によると、シンガポール東部で起きた事件への調査が行われているという。
在宅ベースの学習は継続となるが、学校は、教育省が提供する学習スペースの資料やオフライン学習を活用することとなる。
わいせつ画像を使ったハッキングは、中学の地理の授業中に起きた。女子中学生Zeeさんは、2人の白人男性ハッカーが、視聴していた39人の学生らに、「胸を見せろ」と言ったという。公務員の母親は、「ネットサーフィンではそのようなことは起きない。自宅学習は安全な場所であるべきで、そのような画像が出るべきでない。管理は難しくとても心配だ」と不安を見せる。
事件は今回に限った話でなく、世界中でZoom関連の類似の事例が報告されている。
2013年に誕生し先月の利用者は2億人に達したZoomは現在、スカイプやグーグルのツールよりも人気があるが、8日投資家から、プライバシーとセキュリティ問題を隠ぺいしたとして、集団訴訟を提起されている。
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タイ首相、元首相の逃亡先を知っている(2017/09/27)
タイのインラック・シナワトラ前首相が在任中のコメ政策で国家財政に巨額の損失を出したとして職務怠慢の罪などに問われているが、先月判決公判に出廷せず直前に逃亡していた。その延期されていた公判が今週27日に本人不在で行われると見られている。これに関し、暫定政権のプラユット首相は、「逃亡先を知っているが今は言えず、判決日以降には明らかに出来る」としている。また警察官数名がインラック氏逃亡を助けたと見られ捜査が進められているという。
9月18日付シンガポール
『Straits Times』(ロイター通信引用)は「インラック・シナワトラの居場所を知っているとタイ首相」との見出しで以下のように報道している。
「タイ暫定軍事政権のプラユット・チャンオチャ首相は、国外逃亡しているインラック元首相の居場所を把握しているとしながら、今週後半の判決公判までは明かさないとしている。週定例閣僚会議後、「私は知っている、だがまだ言えない。...
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9月18日付シンガポール
『Straits Times』(ロイター通信引用)は「インラック・シナワトラの居場所を知っているとタイ首相」との見出しで以下のように報道している。
「タイ暫定軍事政権のプラユット・チャンオチャ首相は、国外逃亡しているインラック元首相の居場所を把握しているとしながら、今週後半の判決公判までは明かさないとしている。週定例閣僚会議後、「私は知っている、だがまだ言えない。9月27日を過ぎれば所在について教える。」とし、彼が知る限り国外逃亡はしていないと付け加えて述べたという。
インラック氏は8月25日に予定されていた最高裁の初公判直前に姿を消し、弁護士はその理由を耳の不調により出廷できないと説明していた。延期後の判決は水曜の27日。インラック氏は 2011年の総選挙での支持獲得に繋がったコメ政策で国家財政に巨額の損失を与えたとして、職務怠慢の罪などに問われており、結審すれば最高10年の刑が科せられる。
ソーシャルメディアを頻繁に使っていた同氏だが、先月の逃亡以来コメントは出していない。同氏のタイ貢献党(Pheu Thai Party)も所在は分からないとしている。先月の取材では、兄のタクシン元首相が亡命中のドバイに行ったと思われていた。タイ当局はインラック氏の逃亡を助けたとして、警察官3名に事情を聞き捜査を進めているという。」
9月27日付
『ロイター通信』は「逃亡中のインラック元タイ首相公判期限」との見出しで以下のように報道している。
「職務怠慢等の罪に問われているインラック元首相の公判が延期期限を迎え、水曜行われる見通し。同氏は無実を主張し政治的迫害を行う軍政権を批判してきた。
軍やバンコクの富裕層を含むタイのエリートと、シナワトラ一族(タクシン元首相やインラック元首相)の対立は、何十年も続けられてきた。シナワトラは地方の農村部から絶大な支持を得て2001年以来総選挙で勝利したが、反対派は汚職と縁故主義を批判してきた。コメ政策では、インラック政権は農民から市場価格以上で買い溜め、世界市場に影響を与えた。現政権によると、損害額は80億ドルに上ったという。
警察は安全上の問題が起きる可能性はほぼないとするが、法廷には多数の警官を配置したという。先月、インラック政権時の財務大臣が政府間のコメ取引に関連する罪で、42年の禁固刑に処せられている。」
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