米国:1万人のホテル従業員がレーバー・ホリデイにストライキを開始する(2024/09/03)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』9月2日付けで、米国では9月2日、レーバー・ホリデイを祝うのに先立って、9月1日夜から1万人のホテルの従業員がストライキに入ったと伝えている。米国中の多くの名だたるホテルチェーンがこのストライキの影響を受けているという。
ホテルのレセプション係や、清掃係、荷物運搬係やレストランの給仕係、料理人たちを含めた、1万人以上のホテル従業員が9月1日、日曜日からストに入ったと
『RFI』のニューヨーク特派員は伝えている。米国の東はボストンから、サンフランシスコ、シアトル、を経由して、西のホノルルに至るまで、ストは現在、3大ホテルグループのヒルトン、マリオット、およびハイアットを巻き込んでいる。
このストは、4カ月以上にわたるホテル部門の従業員の契約内容の改定に関する調停作業の結果として行われた。...
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ホテルのレセプション係や、清掃係、荷物運搬係やレストランの給仕係、料理人たちを含めた、1万人以上のホテル従業員が9月1日、日曜日からストに入ったと
『RFI』のニューヨーク特派員は伝えている。米国の東はボストンから、サンフランシスコ、シアトル、を経由して、西のホノルルに至るまで、ストは現在、3大ホテルグループのヒルトン、マリオット、およびハイアットを巻き込んでいる。
このストは、4カ月以上にわたるホテル部門の従業員の契約内容の改定に関する調停作業の結果として行われた。労働組合側としては、給料のアップと労働条件の改善を要求している。なお、これらの条件は、コビッド19感染症流行時に一旦改善されていた。
しかし、労働組合員たちは、現状の給料では最近の物価高に対する対応が困難なため、副業を余儀なくされていると主張している。さらに加えて、ホテル部門は、またもやコビッド19感染流行の影響を受けて労働条件が厳しくなっていると訴えている。
なお、ホテルのストライキは2~3日続くものと見られ、組合としては、さらに多くのホテルチェーンや都市を巻き込んでいくとホテル経営側に圧力をかけていく方針である。この時期は、ホテルにとって1年で最も予約が詰まる時期の1つに数え上げられるだけに、ストの影響は大きいと見られる。
ちなみに米国では、レーバー・ホリデイを挟んだ休暇期間中に数百万人が旅行に出るという習慣が定着している。
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フランス:マクロン大統領による首相の任命まで、残された時間は後わずか(2024/09/02)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』9月1日付けで、マクロン大統領が、誰を、何時になって、首相に任命するかについて数日から議論の的になっていることを伝えている。マクロン大統領は、現在、週末 過ごすことになっている‘ランテルヌ’宮に引きこもり、任命する首相を構想しているものと見られる。マクロン大統領の首相任命に関して、多くの憶測が飛び交っているという。
フランスでは、大統領からの発表は、日曜日の夜と月曜日の間で行われるのが通例であるので、大統領としては、充分時間をかけて熟考していると想像しながらも、側近の1人は「慌てて決定するより、相談してほしい。」と考えている。
しかし、フランスでは、ガブリエル・アタル首相の辞任から47日間の政権の空白が続いており、RFI政治担当記者によると、いろんな憶測や威嚇が飛び交っているという。つい最近では、二コラ・サルコジ元大統領が、『フィガロ紙』の記事で、自政党の共和党に対して、政権に入って右派の首相を擁立することを主張している。...
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フランスでは、大統領からの発表は、日曜日の夜と月曜日の間で行われるのが通例であるので、大統領としては、充分時間をかけて熟考していると想像しながらも、側近の1人は「慌てて決定するより、相談してほしい。」と考えている。
しかし、フランスでは、ガブリエル・アタル首相の辞任から47日間の政権の空白が続いており、RFI政治担当記者によると、いろんな憶測や威嚇が飛び交っているという。つい最近では、二コラ・サルコジ元大統領が、『フィガロ紙』の記事で、自政党の共和党に対して、政権に入って右派の首相を擁立することを主張している。サルコジ元大統領によると、元首相のベルナール・カゼネーブの名が挙がっているが、中道右派から離れているので適切ではないとの見解を出して反対している。
今日の日曜日に流れた情報によると、明日の月曜日の朝、マクロン大統領がベルナール・カゼネーブ氏をエリゼ宮に迎え、新しい首相の任命に関して相談するという。
なお、数日前からベルナール・カゼネーブの名前が、新首相候補として挙がっているが、社会党のカゼネーブ元大統領の取り巻きの情報によると、「カゼネーブ自身としては首相になることを望んでいる訳でなく、国を余計なトラブルに巻き込まないために、義務として首相になる。」という。
情報では、これまで人気のなかった64才での一括退職とする制度改革がマクロン大統領とカゼネーブとの会談の議題に含まれるという。
さらに、マクロン大統領の口からは、これまで誰も予想もしなかった他の新首相の名前が出てくる可能性もある。いずれにせよ、来週初めのフランスの政治の動きに注目したい。
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