東京:小池百合子氏と蓮舫氏の2女性候補が都知事選挙を競う(2024/07/07)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』7月6日付けで、日本の政界での女性の活躍は稀にしか見られなかったが、7月7日東京都知事選挙では、2人の勇敢な女性政治家が競っていることを伝えている。2人の女性候補は、出生率の低下に対する対策を公約しているが、東京の歴史的な地域の再開発事業については、互いに意見が相違している。
今回の東京都知事選挙は、男性主体の政治で動いてきた日本社会では珍しく、カリスマ的な2人の女性候補の間で争われることになった。1人は、現職の都知事の小池百合子氏(71才)で、対抗馬は、蓮舫氏(56才)である。2人ともカリスマ的な存在であるが、詳細な政治プログラムは公表していないという。(RFI特派員フレデリック・シャルル談)
小池百合子氏は、出生率を上げるための多くの会議を主催している。...
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今回の東京都知事選挙は、男性主体の政治で動いてきた日本社会では珍しく、カリスマ的な2人の女性候補の間で争われることになった。1人は、現職の都知事の小池百合子氏(71才)で、対抗馬は、蓮舫氏(56才)である。2人ともカリスマ的な存在であるが、詳細な政治プログラムは公表していないという。(RFI特派員フレデリック・シャルル談)
小池百合子氏は、出生率を上げるための多くの会議を主催している。なお、蓮舫氏は、小池知事都政に承認されている明治神宮外苑地域の数千の樹木が伐採され、歴史ある神宮球場が新たに建て替えられることが含まれた‘再開発プロジェクト’を再チェックしたいと訴えている。
小池百合子氏は8年間、GDPがオランダ1国に相当する巨大都市、東京都の知事として務めたが、その成果は何か?
対抗馬の蓮舫氏によれば、「小池氏の成果はゼロで、何の目標も達成していない。」と手厳しい。
小池百合子氏に関しては、カイロ大学の卒業証書についての疑惑が持ち上がっている。本人は卒業証書を所得したと主張しているが、古くからの知り合いは、これを否定している。
一方、2人の都知事候補者とも、一般の有権者の関心事については選挙の争点としていない。例えば、東京の夏の電力不足の対策としての原子力発電所の再起動に必要性に関しての議論すらされていない。
小池百合子氏は、2016年から東京都知事を務めているが、今回の選挙では3期目を狙っている。その国政時代には防衛大臣と環境大臣を歴任し、数年前は東京都知事として、コビッド19感染防止対策に奔走し、オリンピック東京大会を1年延期するなどの指揮を執るなど、政治手腕はそれなりに評価されている。
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イラン:2023年度ノーベル平和賞は投獄中のナージェス・モハマディが受賞(2023/10/07)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』は10月6日付けで、2023年度のノーベル平和賞はイランの女性の人権を訴えてきた運動家で現在、投獄されているナージェス・モハマディに授与されることを伝えている。
イランでマーサ・アミ二がベールを正しくまとっていなかったことを理由に投獄され、死亡してから1年、その時にイランの女性たちが立ち上がって、「女性、人生、自由」を旗印にした運動が起こったことは、多くの人の心に焼き付いている。
ノルウェイの新聞の編集者のオデガルド氏は、「是非とも、イランの女性たちにノーベル平和賞を与えたい。」と主張していた。とりわけ、ナージェス・モハマディは、ジャーナリストでイランの人権運動家であり、首都テヘランのエビン刑務所に投獄されていて、ノーベル平和賞の有力候補として、選考委員たちの同意が得られた。...
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イランでマーサ・アミ二がベールを正しくまとっていなかったことを理由に投獄され、死亡してから1年、その時にイランの女性たちが立ち上がって、「女性、人生、自由」を旗印にした運動が起こったことは、多くの人の心に焼き付いている。
ノルウェイの新聞の編集者のオデガルド氏は、「是非とも、イランの女性たちにノーベル平和賞を与えたい。」と主張していた。とりわけ、ナージェス・モハマディは、ジャーナリストでイランの人権運動家であり、首都テヘランのエビン刑務所に投獄されていて、ノーベル平和賞の有力候補として、選考委員たちの同意が得られた。
ナージェス・モハマディは、現在、イランの刑務所に投獄されているが、ノーベル平和賞の授与式にはノルウェイのオスロに招待される。
オスロのノーベル賞委員会のベリット・レイスーアンデルセン会長は、「イラン政府が賢明な決定を下せば、彼女を開放するだろう。彼女はこの栄誉を受けるため、授与式に出席しできることを我々としては何よりも望んでいる。」と言明した。これに続いて、国連も、彼女の解放を強く要求した。
ナージェス・モハマディ自身は、7月にRFIの記者の質問に、安堵の感を取り戻した様子で、「私の方は大丈夫で、自信をもっています。これからも活動します。」と語った。そして、自分の受けた‘白い’(心理的な)拷問や留置された‘独房’について調査すると語った。さらに、「人権に関した私の告発活動は、反体制派の女性たちに対する、国の係官による暴行、性的な攻撃や暴力の問題に焦点を絞っています。」と語った。
ナージェス・モハマディの家族は、身内のノーベル平和賞の受賞に素早く反応し、「この賞はイラン人全員に、特に、イランの女性たちに捧げたい。彼女たちは全世界の人々に、自由と平等を獲得するための勇気と戦いの尊さを伝えた。」と力説した。
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