2016年はアメリカの食卓がよりヘルシーに(2016/01/04)
炭水化物を減らすロカボ(低糖質)フードや、N.Y.のレストランでの塩分表示義務付けなどでヘルシー志向になるアメリカの食卓。健康に関するニュースでも確実に国民の意識が変化してきているようである。”野菜が主食”のレストランが人気となるなど、今年は更にヘルシー志向が高まっているという。
1月3日付け
『NPRニュース』
10年前フードライターのマイケル・ポーランは「食べ過ぎてはいけない。野菜をもっと食べなさい。」と呼びかけたが、10年後今や多くの米国人がその言葉に従っているようである。
雑誌「ボナペティ」によると、昨年新規開業した人気No.1レストランはサンフランシスコの「AL’sプレイス」だった。このレストランでは肉類は”副菜”メニューに書かれている。メインディッシュは野菜中心でまれに動物性たんぱく質を原料にしたメニューが並ぶ。...
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1月3日付け
『NPRニュース』
10年前フードライターのマイケル・ポーランは「食べ過ぎてはいけない。野菜をもっと食べなさい。」と呼びかけたが、10年後今や多くの米国人がその言葉に従っているようである。
雑誌「ボナペティ」によると、昨年新規開業した人気No.1レストランはサンフランシスコの「AL’sプレイス」だった。このレストランでは肉類は”副菜”メニューに書かれている。メインディッシュは野菜中心でまれに動物性たんぱく質を原料にしたメニューが並ぶ。(一例;梨カレー、ブラックライムの鰤、柿、等)スモークサーモンバター添えステーキは”副菜”である。
このようなレストランでは、野菜は丸ごと捨てずに食材にする。コンポストに入れられていたものは発酵させたり、燻製にしたり、材料にまぜるなどして根から葉先まで無駄にしない。
米国農務省と環境保護庁は、2030年までに食品廃棄物を50%削減する目標を設定しており、食糧供給の約31パーセント(約23兆3333億円)が食品ロスと廃棄物扱いとなっているとしている。
野菜ブームにより食品業界に新しい言葉が生み出された。”spiralizing”(螺旋スライサーで麺状にスライスする)である。野菜を螺旋スライサーにかけ、螺旋上にカットするという表現がレシピ本、ブログ、料理道具で一般的に使われるようになった。
また、今年は乾燥豆、エンドウ豆とレンズ豆がメニューに登場することも多くなる。
国連は、食用乾燥種の栄養と環境上の利点について消費者意識を高めるため、2016年を「パルス(豆)の国際年」としている。ひよこ豆はもはや”ひよこ豆ペースト”だけのものでないという。
野菜や食品廃棄物への関心の高まりは、ひとえに政府、消費者、食品環境活動家の10年間の地道な活動の集大成である。持続可能性の問題は、私たちが食べている魚で特に顕著で、最近は食用とされなかった種類や外来種が食卓に上り始めている。
21世紀生まれの世代はベビーブーマー世代を数で追い抜き大きな影響力を持っている。食品企業はこのような世代の消費行動に大いに注目している。彼らは上の世代と違い、食材をネットで購入し、料理本やウェブサイトに加えユーチューブでもレシピを閲覧する。環境、動物や共同体の倫理にも気が行き届いている。また、彼らは頻繁にスーパーに行くより食品配達サービスを利用し、調理に便利な食材が用意された食材セットを利用したりしている。
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ローマ法王が米国にキューバ難民救済を呼びかけ(2015/12/28)
フランシスコローマ法王はバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に演説し、ヨーロッパの難民問題と並行して、現在関心が寄せられているキューバ難民をアメリカに受け入れるよう呼びかけた。キューバ難民はコスタリカ国境付近に駐留しており、周辺諸国はアメリカへ渡ろうとする難民の受け入れを阻止し続けている。
12月27日付け
『NPRニュース』
日曜、フランシスコ法王は数千人に及ぶ、アメリへ渡るためコスタリカに駐留しているキューバ難民について、「人道的博愛的解決に向けて各国の寛容な措置をお願いする。」とバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に呼びかけた。
「マイアミヘラルド」によると、殆どの難民は20~40代で子連れであるという。今月エルサルバドルで行われた中米高官との会談での話し合いは決裂に終わったと報道している。...
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12月27日付け
『NPRニュース』
日曜、フランシスコ法王は数千人に及ぶ、アメリへ渡るためコスタリカに駐留しているキューバ難民について、「人道的博愛的解決に向けて各国の寛容な措置をお願いする。」とバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に呼びかけた。
「マイアミヘラルド」によると、殆どの難民は20~40代で子連れであるという。今月エルサルバドルで行われた中米高官との会談での話し合いは決裂に終わったと報道している。
12月27日付け
『BBCニュース』によると、フランシスコ法王は2月にメキシコを訪問し、テキサスとの国境近くのシウダーファレスでミサを行う予定であり、”難民”が説教の主な内容となる。米・キューバ両国の関係が改善するとのうわさを受け、昨年12月から陸続きに米国へ渡る難民が急増した。
米はキューバから脱出した難民らに対し、「ウエット・フット・ドライ・フット」(*注)と呼ばれる優遇策を取ってきた。昨年11月隣国ニカラグアは国境を閉鎖、コスタリカの難民対策へ批判を表していた。エクアドルはビザ免除政策があったため多くのキューバ難民が押し寄せており、難民は更に北上しコロンビア、パナマ、コスタリカへ移動、ニカラグアでは入国が認められず、3千人がコスタリカ側で足止めされているという。
ベリーズやグアテマラにも米国への横断を許可するよう説得に当たっている。
先週ニカラグアは難民を米国へ空路で送ることを提案。キューバ共和国政府は、米国を冷戦時のように不法滞在を促すのかと批判している。
(*注)1995年に改正された「キューバ調整法」に基づき、難民を海上で保護した場合はウエット・フット(ぬれた足)として送還するが、いったん米領内の陸地にたどり着けばドライ・フット(乾いた足)として滞在を認めるという政策。
12月25日付け
『キューバヘッドライン』
少なくとも7千人がアメリカンドリームとは程遠いクリスマスをコスタリカで迎えていると報道している。火曜、中米8か国が加盟する中米統合機構(SICA)はメキシコで会談したが一か月以上に及ぶ問題に解決策は見つからないままだった。コスタリカ国境のパソカノアスではテントや野外で夜を越している。
1966年のキューバ難民地位調整法によって居住権を認めらている米国への移民をニカラグア、グアテマラ、ベリーズは頑なに阻止している。
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