フランシスコローマ法王はバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に演説し、ヨーロッパの難民問題と並行して、現在関心が寄せられているキューバ難民をアメリカに受け入れるよう呼びかけた。キューバ難民はコスタリカ国境付近に駐留しており、周辺諸国はアメリカへ渡ろうとする難民の受け入れを阻止し続けている。
12月27日付け
『NPRニュース』
日曜、フランシスコ法王は数千人に及ぶ、アメリへ渡るためコスタリカに駐留しているキューバ難民について、「人道的博愛的解決に向けて各国の寛容な措置をお願いする。」とバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に呼びかけた。
「マイアミヘラルド」によると、殆どの難民は20~40代で子連れであるという。今月エルサルバドルで行われた中米高官との会談での話し合いは決裂に終わったと報道している。...
全部読む
12月27日付け
『NPRニュース』
日曜、フランシスコ法王は数千人に及ぶ、アメリへ渡るためコスタリカに駐留しているキューバ難民について、「人道的博愛的解決に向けて各国の寛容な措置をお願いする。」とバチカンのサン・ピエトロ広場で聴衆に呼びかけた。
「マイアミヘラルド」によると、殆どの難民は20~40代で子連れであるという。今月エルサルバドルで行われた中米高官との会談での話し合いは決裂に終わったと報道している。
12月27日付け
『BBCニュース』によると、フランシスコ法王は2月にメキシコを訪問し、テキサスとの国境近くのシウダーファレスでミサを行う予定であり、”難民”が説教の主な内容となる。米・キューバ両国の関係が改善するとのうわさを受け、昨年12月から陸続きに米国へ渡る難民が急増した。
米はキューバから脱出した難民らに対し、「ウエット・フット・ドライ・フット」(*注)と呼ばれる優遇策を取ってきた。昨年11月隣国ニカラグアは国境を閉鎖、コスタリカの難民対策へ批判を表していた。エクアドルはビザ免除政策があったため多くのキューバ難民が押し寄せており、難民は更に北上しコロンビア、パナマ、コスタリカへ移動、ニカラグアでは入国が認められず、3千人がコスタリカ側で足止めされているという。
ベリーズやグアテマラにも米国への横断を許可するよう説得に当たっている。
先週ニカラグアは難民を米国へ空路で送ることを提案。キューバ共和国政府は、米国を冷戦時のように不法滞在を促すのかと批判している。
(*注)1995年に改正された「キューバ調整法」に基づき、難民を海上で保護した場合はウエット・フット(ぬれた足)として送還するが、いったん米領内の陸地にたどり着けばドライ・フット(乾いた足)として滞在を認めるという政策。
12月25日付け
『キューバヘッドライン』
少なくとも7千人がアメリカンドリームとは程遠いクリスマスをコスタリカで迎えていると報道している。火曜、中米8か国が加盟する中米統合機構(SICA)はメキシコで会談したが一か月以上に及ぶ問題に解決策は見つからないままだった。コスタリカ国境のパソカノアスではテントや野外で夜を越している。
1966年のキューバ難民地位調整法によって居住権を認めらている米国への移民をニカラグア、グアテマラ、ベリーズは頑なに阻止している。
閉じる